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ポンコツ扱いされて仕事をクビになったら会社は立ち行かなくなり元カノが詰んだ

猫カレーฅ^•ω•^ฅ

第23話:JKからの新しい情報とは


「狭間さん! 新しい情報手に入れてきました! 会社大変です!」

「いま、きみがバイトしている先でしょ  会社が大変なのを実にいい笑顔で言うね!」

「だって、狭間さんをクビにした会社ですよ! 私にとっても敵です!」



 彼女はどの立場で言ってくれてるんだろう!?

 足の調子は比較的良いみたいで、保健室の先生の見立て通り数日で腫れも痛みも引いたみたいだった。初日なんか かなり腫れていたので、心配になったほどだ。

 リビングで食事の後に話を聞いた。家政婦の東ヶ崎さんも気になるみたいで、高鳥さんが何も言わなくてもコーヒーを淹れてくれて、出してくれた。

 俺たちの近くにいて話を聞きたかったのだろう。


「いま会社ってホテルとかからの大量受注が激減りしているらしいです!」

「え? そうなの? 6月は結婚式シーズンでホテルは忙しいし、7月、8月は夏休み期間でどこも結構忙しいはずなんだけどなぁ」


 結婚式なんか、ホテルの売り上げの半分を占めるところもあるから、かなり力を入れているはず。大量発注しない訳がないんだけどなぁ……

 ホテルに入る場合は、入館手続きが必要なので、会社を辞めた今、俺はホテル内に入ることができず、料理長たちから話を聞くこともできない。なにが起きているというのだろうか……


「ホテルによっては、大量受注の情報が入るみたいなんですけど、今度は商品が揃わないみたいです」


 実に嬉しそうに話すなぁ、高鳥さん。

 夏場の場合、1年を通しても食材が多く必要な時が多い。いつも一様ならばいいのだけれど、必要な時は わっとたくさん必要で、そうでない時は全然必要ないという波が激しいものだなのだ。

 うちの場合、市場から仕入れる分に加えて、他社から融通してもらう分と、俺が農家から仕入れた野菜とかも全投入してギリギリだったから、そのキャパを超えてる発注が起きてるのかもしれないなぁ。


「一応、営業の人たちに聞いてみたんですけど、他社からの情報がほとんどないらしいです。うちってハブられてませんか?」


 これまた意地悪そうに笑う高鳥さん。

 俺のLINEは、他社との情報交換グループにも入ってるけど、それを見る限りこれまでと情報量はそれほど変わらないと思っていたのに……

 ただ、高鳥さんの話を聞いて思いついたのは、うちの……もとい、クビになった会社の名前がほとんど出ない。

 例えば、「大葉1000束融通できる会社さんありますか?」みたいに書き込みはある。「大葉」とは「青じそ」のこと。1束10枚だから1000束となると1万枚。そんなに急に持っている所はないだろう。

 「200束持ってるよ。大同青果」「300なら融通できる。どこ行ったらいい?アシノ青果」「100しか手持ちがない。鳩屋青果」こんな感じで情報が入ってくる。でも「森羅うち」の名前が全くでないのだ。

 誰かこのグループに入ってないのか  もしかして、誰も入ってない!? 少なくとも中野さんとかグループに招待したのに! 俺に紹介してくれた人は……もう辞めたか。それでも、全員入ってるはずなんだけど……


「なんか、前年比で20%くらい売り上げを落としてるらしいです。これって『ざまぁ』ですかね 」

「高鳥さんは実にいい顔で笑うね~。悪役が似合いそうだよ」

「だって、狭間さんの敵ですよ!? 会社の売り上げが下がると私の計画も進みやすくなります」


 たしか会社に「ぎゃふん」と言わせるとか言ってたやつか。高校生が少々なこと動いても会社は「ぎゃふん」とか言わないからね 

 一緒にテーブルでコーヒーを飲んでいた家政婦の東ヶ崎さんも無言でうんうん、と頷いていた。この人も何気に恐ろしい人だと思うのだった。

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