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ポンコツ扱いされて仕事をクビになったら会社は立ち行かなくなり元カノが詰んだ

猫カレーฅ^•ω•^ฅ

第21話:JKがバイトに復帰するとは


「狭間さん! 私、明日からバイト行きます!」

「いやいやいや、まず復帰すべきは まず学校でしょう!?」


 このところ、高鳥さんの様子が少し変だったので、看病と称して部屋にお邪魔していた時にふいに彼女が言った。


「バイトに行かないと会社の情報が分かりません。狭間さんの悪口を言う会社の人たちに『ぎゃふん』と言わすためには、まず情報が必要です!」

「もう、会社はクビになってるから!」


 「It is no use crying over spilt milk.」こぼれたミルクを泣いても無駄、転じて「覆水盆に返らず」だったか。

 もう、クビになってしまったのだから、今更どうにもならないのだ。

 それにしても、いまどき「ぎゃふん」とか久しぶりに聞いた。実際、「ぎゃふん」って言ったことある人いるのかな?


「いまもLINEのグループチャットで俺の悪口は書き込まれてるから何となく伝わってるし、もういいよ」

「まだ見てるんですね! グループチャット。狭間さん、鉄のメンタルですか!?」

「誤解もあるとは思うけど、そこまで嫌われるってことは、どこか問題があったと思うんだよね。反省のためにも、さ」

「それですよ! 私ってまだバイトを始めてそんなに経ってないですけど、私は狭間さんになにか嫌なことを言われたり、されたりしたことないです!」

「そりゃ、バイトで入ってきた高校生に嫌なこと言ったりしたらダメでしょ!」


 俺たち営業は朝が早い。だから、事務の人と会う機会は少ない。彼女と初めて会った時は、アルバイトの事務員だと紹介されたので、簡単な挨拶をした後 お近づきの印としてお菓子かなんかあげたような気がする。

 仕事をしていると小腹がくこともあるけど、高校生のバイトだとお菓子を買いに行きたいとか言いにくいと思ったのだ。たしか、ちょうど手持ちもあったし。


「でも、他の社員の人は、『彼氏いるの?』とか聞いてくるし、変に触ってくるし、前かがみにしゃがんだら胸元覗き込んでくるし……ちょっとキモいっていうか……」


 みんなそんな事してたの  普通にダメだろ! でも、こんな可愛い子が目の前で前かがみになったら、つい胸元に目が行くかもしれない……


「なんか、ごめん。同じ男として……」

「狭間さんはいいんです!」


 なぜだ!?


「私、やっぱり、バイト行きます! 狭間さん悪くないのに、みんなから悪く言われて。仕事だってたくさんやってたし、書類もたくさん書いてたのに……」


 高鳥さんの表情が暗い。俺のために怒ってくれているのは分かる。

 でも、もうクビになったし、戻れるわけでもないし。もういいんだよ。それより、高鳥さんにはそんな負の感情を持って働いてほしくないと思ってる。


「売り上げは誰が上げても 結局、会社全体の数字だから……自社も他社も持ちつ持たれつの世界だしさ……」

「何かあるはずです! 私、バイトで会社に戻って調べてみます!」


 だから……

 俺的にも農家さんのところを周る必要があるから、高鳥さんが復帰してくれるのは助かる。でも、無理しないでちゃんと治ってからで十分なんだけど……

 どうせ、高校生のバイトなんだ。そんな無理しなくても……

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