遥か夢こうのデウス・エクス・マキナ
第五章 第二話 蒼星に暗雲
夕食を終え一息ついた二人は新たに購入した物品の確認をし、あれやこれやと話を交わし捕縛金も入金されたようなので二人そろって確認。金額としては30万ほどであったが今までは物々交換で過ごしていたイゼにとっては初めて自分の力で勝ち取ったお金である、楓に相談するもそれはイゼのだからと落ち着くように言われ、使い道がないようであれば貯金するように勧められたのでその通りにすることとした。
興奮冷めやらぬ中少しして眠りについたイゼを見届けた楓はマキナのスキャンが終わったかを確認しに格納庫へと入室する。ちゃんとした機器を使ってスキャンするのは今回が初めてであり、今まではすべて応急処置のようなもの。それらもあり機体内部の様子が今回初めて見れるのだ、楓にとっては一番の楽しみとも言っていいほどである。
「おぉ…」
端末に送られてきたスキャン結果をじっくりとみていく、装甲が旧世代級であれば内部機関も旧世代のものであるはず。先の戦いの一部始終を見ていたが一つ前の世代のものではあるが、アマディロと同等以上の戦いを見せていた。
そんなマキナの内部フレームなどを見ていくと、現代でも使われていることのない謎の機構に数世代前まで使われていた機構を組み合わせて搭載しているのが確認できた。これらを現代技術へと置き換えるとどうなるのかを想像するだけでわくわくする。
「…む?」
だが一部分だけ謎な場所がある。スキャン画面を見ていけば分かるのだが、操縦席のすぐ斜め後ろ側。その部分だけ何らかの電波障害を受けているのか黒く塗りつぶされているかのような状態となっており何があるか全く確認することができない。内部構造と位置的にはエンジン部分ではあるのだろうが。
ここを見るには恐らく装甲を外し内部フレームまでばらさなければいけないだろう、だがそれらを行うほどの技術力が今の楓にはない。今後、今回のスキャンで入手したデータを元にシュミレーションを行い旧世代級の機体を扱えるまでにならなければならないだろう。
イゼが何かを知っているかもしれないが寝てしまった以上起こすわけにはいかない。様々なことに思考を巡らせぶつぶつ呟いて歩いていた楓は、これ以上考えていても仕方がないと思考するのをきっぱりと中断し格納庫の電源を落とし自分も寝ることとした。
次の日、朝食をとっている二人は今後どう金銭を稼いでいくかを考えていた。
「今回みたいに盗賊退治とかはどう?」
「厳しいと思うよ?賊だって限りがあるし、それにそう何度も遭遇していたらこっちの消耗も早くなるし治安悪すぎない?って話になるしね」
「そっかぁダメかぁ」
フォークをガシガシしながら眠い頭を回転させいろいろと考えるイゼ。
「当分の間は倉庫部分を使って都市間の物品の運送業をして暮らすことになるかな、幸いこの車なら大抵のものなら運べるしね!」
「わ~」
そう胸を張る楓、それに対して拍手をするイゼ。和やかな空間が流れる中、当面の方針はこれで決まったようであった。
朝食後、トレイを片付けている間楓は昨夜気になったことをイゼに聞くことにした。
「ねぇイゼはどれだけマキナのことを知ってるの?」
「んー?そうだねぇ…強くて、綺麗で、かっこいい!あと私の相棒!」
「そっかぁ」
楓は一瞬でマキナのことは深くは知らないんだろうなぁと察したのであった。であれば、やはりあの塗りつぶされたように表示されていた部分はこちらで明らかにするしかないのだろう。トレイを食器棚の中へと入れ身だしなみを整える。
「それじゃあ運送品の受け取り手続きしてくるからイゼは待っててね」
「うん、行ってらっしゃい」
手を振り楓を送り出したイゼは格納庫の中へと行きマキナの中へと入る。マキナがイゼに反応し起動する。
「お~、綺麗にしてもらったんだねぇ。えへへ…良かったねぇ」
心なしかマキナもうれしそうにしているように感じる。端末を取り出しイゼでも分かるよう楓に作ってもらったメンテナンスチェックリストを確認する。前方にあるパネルに表示された機体情報と照らし合わせ違いがないが確認し終わった後、さらにパネルを操作し何かしらの操作を行うのであった。
興奮冷めやらぬ中少しして眠りについたイゼを見届けた楓はマキナのスキャンが終わったかを確認しに格納庫へと入室する。ちゃんとした機器を使ってスキャンするのは今回が初めてであり、今まではすべて応急処置のようなもの。それらもあり機体内部の様子が今回初めて見れるのだ、楓にとっては一番の楽しみとも言っていいほどである。
「おぉ…」
端末に送られてきたスキャン結果をじっくりとみていく、装甲が旧世代級であれば内部機関も旧世代のものであるはず。先の戦いの一部始終を見ていたが一つ前の世代のものではあるが、アマディロと同等以上の戦いを見せていた。
そんなマキナの内部フレームなどを見ていくと、現代でも使われていることのない謎の機構に数世代前まで使われていた機構を組み合わせて搭載しているのが確認できた。これらを現代技術へと置き換えるとどうなるのかを想像するだけでわくわくする。
「…む?」
だが一部分だけ謎な場所がある。スキャン画面を見ていけば分かるのだが、操縦席のすぐ斜め後ろ側。その部分だけ何らかの電波障害を受けているのか黒く塗りつぶされているかのような状態となっており何があるか全く確認することができない。内部構造と位置的にはエンジン部分ではあるのだろうが。
ここを見るには恐らく装甲を外し内部フレームまでばらさなければいけないだろう、だがそれらを行うほどの技術力が今の楓にはない。今後、今回のスキャンで入手したデータを元にシュミレーションを行い旧世代級の機体を扱えるまでにならなければならないだろう。
イゼが何かを知っているかもしれないが寝てしまった以上起こすわけにはいかない。様々なことに思考を巡らせぶつぶつ呟いて歩いていた楓は、これ以上考えていても仕方がないと思考するのをきっぱりと中断し格納庫の電源を落とし自分も寝ることとした。
次の日、朝食をとっている二人は今後どう金銭を稼いでいくかを考えていた。
「今回みたいに盗賊退治とかはどう?」
「厳しいと思うよ?賊だって限りがあるし、それにそう何度も遭遇していたらこっちの消耗も早くなるし治安悪すぎない?って話になるしね」
「そっかぁダメかぁ」
フォークをガシガシしながら眠い頭を回転させいろいろと考えるイゼ。
「当分の間は倉庫部分を使って都市間の物品の運送業をして暮らすことになるかな、幸いこの車なら大抵のものなら運べるしね!」
「わ~」
そう胸を張る楓、それに対して拍手をするイゼ。和やかな空間が流れる中、当面の方針はこれで決まったようであった。
朝食後、トレイを片付けている間楓は昨夜気になったことをイゼに聞くことにした。
「ねぇイゼはどれだけマキナのことを知ってるの?」
「んー?そうだねぇ…強くて、綺麗で、かっこいい!あと私の相棒!」
「そっかぁ」
楓は一瞬でマキナのことは深くは知らないんだろうなぁと察したのであった。であれば、やはりあの塗りつぶされたように表示されていた部分はこちらで明らかにするしかないのだろう。トレイを食器棚の中へと入れ身だしなみを整える。
「それじゃあ運送品の受け取り手続きしてくるからイゼは待っててね」
「うん、行ってらっしゃい」
手を振り楓を送り出したイゼは格納庫の中へと行きマキナの中へと入る。マキナがイゼに反応し起動する。
「お~、綺麗にしてもらったんだねぇ。えへへ…良かったねぇ」
心なしかマキナもうれしそうにしているように感じる。端末を取り出しイゼでも分かるよう楓に作ってもらったメンテナンスチェックリストを確認する。前方にあるパネルに表示された機体情報と照らし合わせ違いがないが確認し終わった後、さらにパネルを操作し何かしらの操作を行うのであった。
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