遥か夢こうのデウス・エクス・マキナ
第五章 第一話 安堵と温もり
賊のリーダー機との戦闘後、楓と戦っていた取り巻きの賊は大人しく投降。賊のリーダー含め3人を捕縛、アマディロも1機あまりダメージの無い機体を回収し商業都市を目指して移動を開始した。賊たちは簡易輸送コンテナの中に放り込んである、乗せる際に女子二人にやられたのかと悔しそうにしている顔は何とも言えない表情だった。
そんな賊たちを乗せて移動するイゼと楓の二人、襲撃されたもののマキナも反重力車も無事であり移動するのにも何ら問題は無かった。下手をすれば両者とも撃破されていたかもしれないと思うとぞっとしてしまう。
「それにしてもイゼちゃん危なかったね…マキナの修理にメンテナンス、杭の補給も必要だし。私の貯金でしばらくは持つけど何かしら稼ぎ先を見つけないと、賊の捕縛金も出るといいんだけど」
「賊ってお金になるの?」
頭に?を浮かばせながらイゼが聞いてくる。
「一応ね、名が知れていればそれだけ捕縛金も高いんだけどうまくやってる連中は近郊都市に名前が知られにくいから。残念ながら捕縛金は少ないね」
「因みに捕まった人たちはどうなるの?」
「鉱山か工場送りだね、罪によって行く場所は違うよ。それもどれだけ知られているかだけどね」
そう話しながら進んでいると前方に町の外壁が見えてきた、日もだいぶ傾いてきている。
「なにはともあれまずは報告からだね」
「はーい」
道路沿いに並ぶ車や反重力車の列の最後尾に反重力車を着け順番が回ってくるまで待機することとなった。
イゼたちの順番が回ってくると早速コンテナの中に閉じ込めている賊たちのことを報告、最初は女子二人だけということで訝しまれていたものの、楓の身分証を見せたのと実際に船内とコンテナを確認してもらうと信用してくれたらしく賊の受け渡しは完了した。捕縛金に関しては楓に言われるがままイゼの身分証を提示した後、そこに振り込まれるとの説明を受けた。
次に生活必需品やメンテナンス用鋼材、杭の補給を行うことにした。街中は反重力車では身動きがとりにくいので停車している場所まで持ってきてもらうことにしている。イゼはタッチパッドで購入できる品々に目を輝かせながら楓の説明を受けていた。
しばらくして格納庫に楓が入室する。
「さて…どうするかなぁ」
現在楓には一つの問題がある、それはマキナのことである。この機体装甲は旧世代級のものであり現代では復元不可能とまで言われている代物である、そんなマキナのメンテナンスを行うのは難易度の高いことなのである。
大変珍しい機体であるマキナをメンテナンスできるのは嬉しいことではあるのだが、早速楓はイゼから聞いていた攻撃を受けた場所を調べてみる。
パイルバンカーを装着していた腕部分は損耗が激しく一部パーツの置き換えが必要となっているのを確認した。
次に脇下部分を思いっきりあの大剣撃ちつけられたといっていたがどれだけの被害が出ているのか確認してみる。楓がマキナの脇下部分を確認してみるとそこには………新品同様の装甲がライトに反射され輝いていた。
「…は?」
おかしい、確かにイゼからここに強力な攻撃を受けたと聞いている。なのに目先に映っている装甲には受けた傷らしきものが一切見えない。より近づいて装甲をじっくりと観察する、見て触れて何が起きているかを確認する。すると違和感を感じた部分が出てきた、そこはすこしふっくらしており位置としては攻撃を受けたといわれる場所と一致する。
まるで内側から何かに押し出されたような感触、周りの素材とは違いはないのにどこか違和感を感じる。
ほかの攻撃を受けた場所を確認してみる細かい傷は見受けられたもののどれもそこまで気にするほどのものではなく研磨すれば綺麗になる程度、脇下と同じようなところは発見することはできなかった。
「どういうことなんだろ…?」
疑問は尽きないがメンテナンスは続けなければならない、関節部分も見ていく。ここは他と同じく損耗しており締め直しなどの作業が必要であった、だが進めていくとわかるのだがやはり違和感を感じる部分はあの脇下部分だけであった。
楓は作業用ドローンに指示を出しながら装甲部分を研磨していく、きれいに磨かれたマキナの体を触ってみるとほのかに暖かい、まるで生きているようにも感じる。まぁメンテナンス用に温水を各部分につながるチューブに流しているので当たり前ではあるのだが。
こう人型のものが温かさを持っているとまるで生きているあのように錯覚することがある。これは自分だけだろうか、そう思ってしまう楓であった。
一通りのメンテナンスが終了しあとは異常がないかスキャンをするだけである。すると格納庫にイゼが入ってきた。
「楓~!そろそろ晩御飯にしよう~。あと新しく買った物見てみようよ!」
イゼがそう無邪気に上から呼んでくる。
「わかったー!今行く!」
メンテナンスをドローンたちに任せ楓がその場を立ち去る。そんな微笑ましい二人の後ろ姿をマキナは見ていたのであった。
そんな賊たちを乗せて移動するイゼと楓の二人、襲撃されたもののマキナも反重力車も無事であり移動するのにも何ら問題は無かった。下手をすれば両者とも撃破されていたかもしれないと思うとぞっとしてしまう。
「それにしてもイゼちゃん危なかったね…マキナの修理にメンテナンス、杭の補給も必要だし。私の貯金でしばらくは持つけど何かしら稼ぎ先を見つけないと、賊の捕縛金も出るといいんだけど」
「賊ってお金になるの?」
頭に?を浮かばせながらイゼが聞いてくる。
「一応ね、名が知れていればそれだけ捕縛金も高いんだけどうまくやってる連中は近郊都市に名前が知られにくいから。残念ながら捕縛金は少ないね」
「因みに捕まった人たちはどうなるの?」
「鉱山か工場送りだね、罪によって行く場所は違うよ。それもどれだけ知られているかだけどね」
そう話しながら進んでいると前方に町の外壁が見えてきた、日もだいぶ傾いてきている。
「なにはともあれまずは報告からだね」
「はーい」
道路沿いに並ぶ車や反重力車の列の最後尾に反重力車を着け順番が回ってくるまで待機することとなった。
イゼたちの順番が回ってくると早速コンテナの中に閉じ込めている賊たちのことを報告、最初は女子二人だけということで訝しまれていたものの、楓の身分証を見せたのと実際に船内とコンテナを確認してもらうと信用してくれたらしく賊の受け渡しは完了した。捕縛金に関しては楓に言われるがままイゼの身分証を提示した後、そこに振り込まれるとの説明を受けた。
次に生活必需品やメンテナンス用鋼材、杭の補給を行うことにした。街中は反重力車では身動きがとりにくいので停車している場所まで持ってきてもらうことにしている。イゼはタッチパッドで購入できる品々に目を輝かせながら楓の説明を受けていた。
しばらくして格納庫に楓が入室する。
「さて…どうするかなぁ」
現在楓には一つの問題がある、それはマキナのことである。この機体装甲は旧世代級のものであり現代では復元不可能とまで言われている代物である、そんなマキナのメンテナンスを行うのは難易度の高いことなのである。
大変珍しい機体であるマキナをメンテナンスできるのは嬉しいことではあるのだが、早速楓はイゼから聞いていた攻撃を受けた場所を調べてみる。
パイルバンカーを装着していた腕部分は損耗が激しく一部パーツの置き換えが必要となっているのを確認した。
次に脇下部分を思いっきりあの大剣撃ちつけられたといっていたがどれだけの被害が出ているのか確認してみる。楓がマキナの脇下部分を確認してみるとそこには………新品同様の装甲がライトに反射され輝いていた。
「…は?」
おかしい、確かにイゼからここに強力な攻撃を受けたと聞いている。なのに目先に映っている装甲には受けた傷らしきものが一切見えない。より近づいて装甲をじっくりと観察する、見て触れて何が起きているかを確認する。すると違和感を感じた部分が出てきた、そこはすこしふっくらしており位置としては攻撃を受けたといわれる場所と一致する。
まるで内側から何かに押し出されたような感触、周りの素材とは違いはないのにどこか違和感を感じる。
ほかの攻撃を受けた場所を確認してみる細かい傷は見受けられたもののどれもそこまで気にするほどのものではなく研磨すれば綺麗になる程度、脇下と同じようなところは発見することはできなかった。
「どういうことなんだろ…?」
疑問は尽きないがメンテナンスは続けなければならない、関節部分も見ていく。ここは他と同じく損耗しており締め直しなどの作業が必要であった、だが進めていくとわかるのだがやはり違和感を感じる部分はあの脇下部分だけであった。
楓は作業用ドローンに指示を出しながら装甲部分を研磨していく、きれいに磨かれたマキナの体を触ってみるとほのかに暖かい、まるで生きているようにも感じる。まぁメンテナンス用に温水を各部分につながるチューブに流しているので当たり前ではあるのだが。
こう人型のものが温かさを持っているとまるで生きているあのように錯覚することがある。これは自分だけだろうか、そう思ってしまう楓であった。
一通りのメンテナンスが終了しあとは異常がないかスキャンをするだけである。すると格納庫にイゼが入ってきた。
「楓~!そろそろ晩御飯にしよう~。あと新しく買った物見てみようよ!」
イゼがそう無邪気に上から呼んでくる。
「わかったー!今行く!」
メンテナンスをドローンたちに任せ楓がその場を立ち去る。そんな微笑ましい二人の後ろ姿をマキナは見ていたのであった。
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