遥か夢こうのデウス・エクス・マキナ
第三章 第三話 high touch
「~♪」
ご機嫌な様子で街中を歩く少女が一人、イゼである。両手には紙袋に肉の串焼きを持っており観光を十二分に楽しんでいる様子だ。スラム街にいた時と比べるとその服装は雲泥の差である、身なりがしっかりしたこともありよりその美しい容姿に拍車がかかっている。
串焼きは加工肉ではあったが生まれて初めて食べる肉のうまさに感動し、その様子を見た串屋のおばあさんからオマケで1本サービスしてもらうなどしてもらい、ルピスの街中を存分に楽しんでいた。
ただ1つだけ問題がある、今の時間帯は夕暮れ時。工房がいつまで開いているか分からない中悠長に街中を観光していたイゼ、スラム街にいた頃から時間にルーズだったためこのような時間になってしまっている。しかしそんなことを気にする様子もなく軽い足取りで工房へと向かうイゼであった。
「………こちらにどうぞ」
「は、はい…」
工房について受付に聞くとやっと来たかといった呆れ顔をされた。それもそうだろう、牢獄を出たのか朝方であり今日中にそちらに伺うという旨の連絡が言ったにも関わらずやっと来たと思ったら時刻は夕時、呆れられない方がおかしい。
通された先は巨大な機動兵器の格納庫であった。非常に巨大な円状の施設になっておりいくつもの機動兵器が鎮座している。目を凝らすと奥の方にマキナがいるのが確認できた。工房内を物珍しくキョロキョロ見回しているとマキナが置いてある方から歩いてくる人物がいた。
「やぁ初めまして、君があの機体の所有者かな?僕はここの所長をしている楓だ今からよろしく頼むね」
「あ、どうも、イゼです」
そう言いつつ楓が手を差し出してくる、それに対しイゼはおずおずと手を伸ばしその手を握る。楓の容姿をまじまじと見てみるイゼ。茶髪にボブヘア、頭部にゴーグルを装着しており引き締まった腕やお腹の見える服装、腰には工具らしきものがいくつかぶら下がっている。年は同じくらいだろうか?それぐらいに見える。
「あのですね…前にも説明した通りその方が本当に所有者かどうか分かってないんですよ?」
「あれ?そうだっけ、たはは…ま、よろしく頼むよ!」
そう受付の人とやり取りする楓は軽く笑いながらも歩を進め始めたのでイゼは遅れないようについていく。工房内は広くマキナの所までたどり着くのに時間がかかる、その間に鎮座している機動兵器に目を奪われながらも歩くこと数分。ついに数日ぶりにマキナの元に辿り着く、すると楓がこちらに振り向き腰に手を当てる。
「えーとイゼちゃんだっけ、ちょっと腕広げてそこに立ってもらえる?」
「?………ふにゃっ!?」
楓は何と急にイゼの身体中を触り、揉み始めたのだ。
「よしっ」
「よしじゃないよっ!何なの急に!?」
イゼは手で体を守るように覆う、因みに受付の人は止めることなく素知らぬ顔をしていた。
「あぁごめんごめん言ってなかったっけ、体をサイボーグ化させて無いかチェックしてたんだよ、見ただけじゃ分からないこと多いし。たまに機動兵器乗る人以外でもいるけどいるんだよね、体改造してる人」
「だからって説明なしに触るのは無し!しかも揉むなんて!」
「ごめんって~」
ヘラヘラと笑う楓にムッとしながら服装を元に戻すイゼ。
「では!早速調査を始めようか!」
こうしてマキナに向き直る楓の後ろをおずおずとついていくイゼであった。
ご機嫌な様子で街中を歩く少女が一人、イゼである。両手には紙袋に肉の串焼きを持っており観光を十二分に楽しんでいる様子だ。スラム街にいた時と比べるとその服装は雲泥の差である、身なりがしっかりしたこともありよりその美しい容姿に拍車がかかっている。
串焼きは加工肉ではあったが生まれて初めて食べる肉のうまさに感動し、その様子を見た串屋のおばあさんからオマケで1本サービスしてもらうなどしてもらい、ルピスの街中を存分に楽しんでいた。
ただ1つだけ問題がある、今の時間帯は夕暮れ時。工房がいつまで開いているか分からない中悠長に街中を観光していたイゼ、スラム街にいた頃から時間にルーズだったためこのような時間になってしまっている。しかしそんなことを気にする様子もなく軽い足取りで工房へと向かうイゼであった。
「………こちらにどうぞ」
「は、はい…」
工房について受付に聞くとやっと来たかといった呆れ顔をされた。それもそうだろう、牢獄を出たのか朝方であり今日中にそちらに伺うという旨の連絡が言ったにも関わらずやっと来たと思ったら時刻は夕時、呆れられない方がおかしい。
通された先は巨大な機動兵器の格納庫であった。非常に巨大な円状の施設になっておりいくつもの機動兵器が鎮座している。目を凝らすと奥の方にマキナがいるのが確認できた。工房内を物珍しくキョロキョロ見回しているとマキナが置いてある方から歩いてくる人物がいた。
「やぁ初めまして、君があの機体の所有者かな?僕はここの所長をしている楓だ今からよろしく頼むね」
「あ、どうも、イゼです」
そう言いつつ楓が手を差し出してくる、それに対しイゼはおずおずと手を伸ばしその手を握る。楓の容姿をまじまじと見てみるイゼ。茶髪にボブヘア、頭部にゴーグルを装着しており引き締まった腕やお腹の見える服装、腰には工具らしきものがいくつかぶら下がっている。年は同じくらいだろうか?それぐらいに見える。
「あのですね…前にも説明した通りその方が本当に所有者かどうか分かってないんですよ?」
「あれ?そうだっけ、たはは…ま、よろしく頼むよ!」
そう受付の人とやり取りする楓は軽く笑いながらも歩を進め始めたのでイゼは遅れないようについていく。工房内は広くマキナの所までたどり着くのに時間がかかる、その間に鎮座している機動兵器に目を奪われながらも歩くこと数分。ついに数日ぶりにマキナの元に辿り着く、すると楓がこちらに振り向き腰に手を当てる。
「えーとイゼちゃんだっけ、ちょっと腕広げてそこに立ってもらえる?」
「?………ふにゃっ!?」
楓は何と急にイゼの身体中を触り、揉み始めたのだ。
「よしっ」
「よしじゃないよっ!何なの急に!?」
イゼは手で体を守るように覆う、因みに受付の人は止めることなく素知らぬ顔をしていた。
「あぁごめんごめん言ってなかったっけ、体をサイボーグ化させて無いかチェックしてたんだよ、見ただけじゃ分からないこと多いし。たまに機動兵器乗る人以外でもいるけどいるんだよね、体改造してる人」
「だからって説明なしに触るのは無し!しかも揉むなんて!」
「ごめんって~」
ヘラヘラと笑う楓にムッとしながら服装を元に戻すイゼ。
「では!早速調査を始めようか!」
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