とみQのつぶやき ~歌綴り~

とみQ

木枯らし

ふと来た道を戻る  髪を揺らせながら


落ち葉が一片舞い降りて  冬の訪れを告げる


恋の終わりを予感する季節の節目なのだから


寒さを染み込ませながら街路樹を歩いていたい


そっと木枯らしが吹いて君の涙のワケをほら冬に問いかけている


僕は君の涙が頬を伝い流れていく様を見守っていた


戸惑いながら




色づく街を他所に  枯れる木々の中で


白い吐息に紛れる  儚い想い出たち


切なさ噛みしめることで  全て忘れてゆけるなら


この一瞬が悪夢だって味わうほうがいいね


そっと木枯らしが吹いて君の涙が乾くのを冬と待ち侘びていた


強気な君の涙は僕を動けなくしてゆく様を嘲笑ってた


そっと木枯らしが吹いて君の涙のワケをほら冬に問いかけている


僕は君の涙が頬を伝い流れていく様を見守っていた


戸惑いながら





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