人から聞いた話 パート2

味噌村 幸太郎

あだ名の話


 ちょっと、女性が読まれる際は、不快に思われるかもしれないので。
 ご注意を……。

 
 男性の……性器に関しての話です。
 女性にはあまり問題のないこと、というか。
 世の男性陣からしたら、かなり深刻な問題かもしれません。

 要は、性器の皮がむけるているか? ということ。
 思春期になれば、少年たちはお風呂で夜な夜な
「あいててて!」
 なんて、そういう作業に、チャレンジするとか、どうとか。

 日本人の9割以上は、仮性包茎だとか。
 ちょっと、データがないので、よくわかりませんが。

 で、生々しい話ですが、僕は手術した側の人間です。
 結構多いんです。
 やはり自信をつけるためとか、パートナーができてから、悩んで病院にコッソリと行く人々が。

 そこで、僕は友人に聞くと、
「ああ、俺の周りにもしたやついるね」
 と答えられました。
「そっか。結構多いんだね」

 その友人は、自らの意思で手術をしていないと語り。
「切ればいいってもんじゃないと思うけどな」
 と持論を展開。
 僕は疑問に感じ。
「どうしてさ? 最初からない方が思春期に痛い思いとか、恥ずかしい思いしなくてもいいじゃないか?」

 実際、手術をするとなると、子供のうちにやっておかないと困ると思うのです。(夏休みとか)

 仕事を休むとして、上司に
「すいませーん! 包茎手術するので二週間ぐらい休暇くださ~い!」
 なんて言えないでしょう。(特に身体を動かす仕事)

 だから、僕は友人の考えに、反論すると。
「いやさ。俺の中学生の時の友達でさ。いたんだよ。自然にキレイにむけたやつがさ」
 彼は苦い顔で語りだしました。
「よかったじゃん」
「違うよ。林間学校の時だったか、みんなで風呂入るだろ? その時にみんなにバレてよ」
「うん」
「それ以来、そいつのあだ名。三年間ムケ川だぜ?」
「えぇ……」
「だから恋愛とかもなかったんじゃねーか。女子からも言われてたしさ。ムケ川だぜ? 俺だったら、中学生3年間もそんなあだ名つけられるの嫌だね」
「そ、そうなんだ」
「うん。ムケたからっていいもんじゃないと、俺は思うぜ? パートナーできてから、手術した方がいいんじゃないか?」
「……」

 僕は子供が二人いますが。
 妻と妊活中、ずっと話し合っていました。
「生まれた瞬間に切るか?」
 奥さんは
「えぇ、かわいそう……」
 と拒否されましたが、娘なので、その心配はなくなりました。

コメント

コメントを書く

「ホラー」の人気作品

書籍化作品