アナザー・デイズ 1977
第4章 〜 3 バイク事故(5)
3 バイク事故(5)
「一応、測っとく?」
「え? あ、はい……」
「冗談よ〜 面白い人ね〜」
なんてやりとりの後、彼女はいきなり真剣な顔になり、翔太の耳元そばで声にした。
「あのね、本当はこういうの、教えちゃダメなんだけどさ……」
一年ほど前、本人からの連絡で、救急車によってこの病院に運ばれた。
「病名は言えないけど、もうね、ホント、大したことないはずなのにさ、もう痛い痛いって大騒ぎよ。態度も最低だし、挙げ句の果てに、ちょっと良くなったら、今度は病室でお酒飲み出しちゃってね、それも酔っ払って大騒ぎするんだから」
それからもなんだかんだとあって、彼は勝手に出ていってしまった。
「でね、印象最悪の奴だってわけよ……だから、教えてあげる。くれぐれも、ここだけの話でお願いね」
そう言ってから、彼女は両手で大きい丸を作って見せた。
それはどう解釈しようと〝O型〟なんだということで、やはりここでも、達哉の話した通りになったのだった。
「一応、測っとく?」
「え? あ、はい……」
「冗談よ〜 面白い人ね〜」
なんてやりとりの後、彼女はいきなり真剣な顔になり、翔太の耳元そばで声にした。
「あのね、本当はこういうの、教えちゃダメなんだけどさ……」
一年ほど前、本人からの連絡で、救急車によってこの病院に運ばれた。
「病名は言えないけど、もうね、ホント、大したことないはずなのにさ、もう痛い痛いって大騒ぎよ。態度も最低だし、挙げ句の果てに、ちょっと良くなったら、今度は病室でお酒飲み出しちゃってね、それも酔っ払って大騒ぎするんだから」
それからもなんだかんだとあって、彼は勝手に出ていってしまった。
「でね、印象最悪の奴だってわけよ……だから、教えてあげる。くれぐれも、ここだけの話でお願いね」
そう言ってから、彼女は両手で大きい丸を作って見せた。
それはどう解釈しようと〝O型〟なんだということで、やはりここでも、達哉の話した通りになったのだった。
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