僕が彼女に執着心を持った時
愛☆
「ところで薫さん、私がもし本当に別れたいって言ってたら、どうするつもりでした?」
彼の腕の中で、顔を見上げて聞いてみた。
「うーん、原因によるかな。僕に何らかの原因があったなら、そこを全力で直すチャンスをくださいって言うつもりだったし、もし映子ちゃんが他に好きな人が出来たとかなら、僕はまだ映子ちゃんが好きで、別れたくないってことを伝えた上で、映子ちゃんがどうしても別れたいって言うならば、別れたかな」
「別れるんですか?」
「うん。映子ちゃんはもし他の人に目が行くと、もう完全に心がそっちに行っちゃうと思うから。一途だしね。
映子ちゃんの気持ちが僕に向いてないのに映子ちゃんを縛り付けておくのは可哀想だし。映子ちゃんの事を想って泣く泣く別れたかな。
それでも、僕もただ諦める訳じゃなくて、時間を置いてからもう一度映子ちゃんにアプローチするつもりだったよ。絶対に取り戻してみせる、最後に映子ちゃんを貰うのは僕だ、絶対に掻っ攫ってやる、ってね。言ったでしょ。僕は映子ちゃんに執着してるって。
今までの元カノと別れ話になったら、あっさり身を引いてたし。時間を置いてどうにかしようなんて考えなかった。
自分でも驚いてる。こんなに年下の子にこれだけ執着してるなんて。
愛してるんだ。映子ちゃんの事」
薫さんが微笑む。
「ふふ。私も薫さんの事、愛してます」
薫さんを抱きしめている手に、ぎゅっと力を入れた。
私は、もし薫さんが別れたいって言っても、別れてあげられる自信が無かった。絶対に、別れたくない、と思ってしまった。
それって、薫さんが言うように、薫さんを私に縛り付けておくのは薫さんには可哀想なことかも。
でも、彼を絶対に、一時でも手放したくない。
薫さんは優しいから、2人の同意で別れを選ぶまでは、私が納得するまで別れないかもしれない。私は、もしかしたら彼を縛り付けていたかもしれない・・・。薫さんは私の事を思って別れるって言ったのに。
罪悪感が芽生える。
なんとなくだけど、この気持ちは薫さんには言えなかった。
すっかり冷めてしまったコーヒーを飲んで、また強く抱きしめ合った。
薫さんが私の瞼にキスを落とす。ゆっくりと顔を移動させて、その次は頬、次は唇。
目を閉じながら彼に伝える。
「薫さん、大好きです」
「もっと言って。離れてた分、たくさん言って」
薫さんが私の唇の隙間から、舌を滑り込ませる。私も舌を絡ませると、小さく音が鳴った。
「言って」
彼が深く絡ませる。
「す、きで……す」
「ちゃんと言って」
薫さんがさらに深く私の舌に自分の舌を這わせる。
「ん……」
ソファに倒れ込んだ。薫さんがすかさず覆いかぶさる。
彼が耳の裏にキスをする。堪らず息を漏らすと、今度は首筋を柔らかい舌でなぞられる。
薫さんに背中を抱えらられながらベージュのセーターとキャミソールを脱ぐと、薄ピンクのブラジャーと胸の際をきつく吸い上げられた。
「映子ちゃんは僕のものだって、しるし付けてもいい?」
薫さんが切ない笑顔で懇願した。
卒業式の日を思い出した。
「はい……」
舌を使って吸い上げる薫さんに、思わずぶるっと身震いをした。
あの日のように、私の身体に紫色の跡が付く。あの日はここで終わりだったけれど、今は2人を制限するものも、邪魔するものも、何もなかった。
彼の腕の中で、顔を見上げて聞いてみた。
「うーん、原因によるかな。僕に何らかの原因があったなら、そこを全力で直すチャンスをくださいって言うつもりだったし、もし映子ちゃんが他に好きな人が出来たとかなら、僕はまだ映子ちゃんが好きで、別れたくないってことを伝えた上で、映子ちゃんがどうしても別れたいって言うならば、別れたかな」
「別れるんですか?」
「うん。映子ちゃんはもし他の人に目が行くと、もう完全に心がそっちに行っちゃうと思うから。一途だしね。
映子ちゃんの気持ちが僕に向いてないのに映子ちゃんを縛り付けておくのは可哀想だし。映子ちゃんの事を想って泣く泣く別れたかな。
それでも、僕もただ諦める訳じゃなくて、時間を置いてからもう一度映子ちゃんにアプローチするつもりだったよ。絶対に取り戻してみせる、最後に映子ちゃんを貰うのは僕だ、絶対に掻っ攫ってやる、ってね。言ったでしょ。僕は映子ちゃんに執着してるって。
今までの元カノと別れ話になったら、あっさり身を引いてたし。時間を置いてどうにかしようなんて考えなかった。
自分でも驚いてる。こんなに年下の子にこれだけ執着してるなんて。
愛してるんだ。映子ちゃんの事」
薫さんが微笑む。
「ふふ。私も薫さんの事、愛してます」
薫さんを抱きしめている手に、ぎゅっと力を入れた。
私は、もし薫さんが別れたいって言っても、別れてあげられる自信が無かった。絶対に、別れたくない、と思ってしまった。
それって、薫さんが言うように、薫さんを私に縛り付けておくのは薫さんには可哀想なことかも。
でも、彼を絶対に、一時でも手放したくない。
薫さんは優しいから、2人の同意で別れを選ぶまでは、私が納得するまで別れないかもしれない。私は、もしかしたら彼を縛り付けていたかもしれない・・・。薫さんは私の事を思って別れるって言ったのに。
罪悪感が芽生える。
なんとなくだけど、この気持ちは薫さんには言えなかった。
すっかり冷めてしまったコーヒーを飲んで、また強く抱きしめ合った。
薫さんが私の瞼にキスを落とす。ゆっくりと顔を移動させて、その次は頬、次は唇。
目を閉じながら彼に伝える。
「薫さん、大好きです」
「もっと言って。離れてた分、たくさん言って」
薫さんが私の唇の隙間から、舌を滑り込ませる。私も舌を絡ませると、小さく音が鳴った。
「言って」
彼が深く絡ませる。
「す、きで……す」
「ちゃんと言って」
薫さんがさらに深く私の舌に自分の舌を這わせる。
「ん……」
ソファに倒れ込んだ。薫さんがすかさず覆いかぶさる。
彼が耳の裏にキスをする。堪らず息を漏らすと、今度は首筋を柔らかい舌でなぞられる。
薫さんに背中を抱えらられながらベージュのセーターとキャミソールを脱ぐと、薄ピンクのブラジャーと胸の際をきつく吸い上げられた。
「映子ちゃんは僕のものだって、しるし付けてもいい?」
薫さんが切ない笑顔で懇願した。
卒業式の日を思い出した。
「はい……」
舌を使って吸い上げる薫さんに、思わずぶるっと身震いをした。
あの日のように、私の身体に紫色の跡が付く。あの日はここで終わりだったけれど、今は2人を制限するものも、邪魔するものも、何もなかった。
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