社長は身代わり婚約者を溺愛する
第20話 初訪問②
それから数日経ってからだ。
相変わらず私の仕事は、書類のチェックで、その業務にも慣れてきた。
「下沢さん、チェック終わりました。」
「おお!もう終わった?だんだん早くなってきてるね。」
褒められて嬉しいなんて、私は学生か!
そう思ったけれど、大人でも褒められると嬉しい。
「そうだ。今日は備品の発注するから、見てて。来週からやって貰うから。」
「はい。」
下沢さんが、それぞれの課の発注書を見ながら、パソコンに入力していく。
私はそれをメモしながら、説明を聞いていく。
「それで、1回の注文が3,000円以内になると、送料かかるから注意して。」
「その時はどうするんですか?」
「余裕があるから、他に頼む物がないか聞く。」
「ああ、はい。」
私は急いで、その事をメモに取った。
「でも、あまりにも少ない場合は、翌週に回す事もある。」
「ええー、あまりにも少ない場合って言うのは、1,000円とかですかね。」
「うん、まあ、そんなもん。」
下沢さんの説明は丁寧で、メモを取る時間も十分くれる。
優しい先輩だ。
そしてその日は、書類チェックの案件が溜まってしまって、残業になってしまった。
かろうじて、下沢さんがいてくれるから、助かる。
「下沢さん。これは訂正ですか?」
たまにわざとそういう表現をしているのか、本当に間違っているのか分からないので、下沢さんに聞く時がある。
「ああ、訂正だね。ったく、そんな間違いする奴、誰だよ。」
下沢さん、最近私にも慣れてきて、愚痴を吐く時がある。
それが面白い時もある。
「あっ、終わりました。」
「お疲れさん。」
二人でパソコンをシャットアウト。
荷物を持って、立ち上がった時だ。
「この後だけど。」
「はい。」
「暇?」
これと言った用事はない。
信一郎さんにも誘われていないし、真っすぐ家に帰るだけだ。
「どうしてですか?」
「暇なら、飲みに行かない?」
どうしようと、悩んでいると下沢さんが、おでこをちょこんと叩いた。
「嫌だったら、嫌ってはっきり断んないと。」
「嫌じゃないんです。ただ、二人で飲むにはちょっと……」
信一郎さんの事を思ったら、他の男の人と、二人で飲みに行くのは嫌だと思う。
私だって、逆の立場だったら、嫌だな。
「ああ、彼氏でもいるの?」
「はい。」
「そっか。じゃあ、今度歓送迎会でも開くから、その時に飲もう。」
「はいっ!」
元気よく返事をして、オフィスを出ると、信一郎さんから電話がかかってきた。
「はい。」
『ああ、芹香?今日、時間ある?」
「はい。あります。」
『じゃあ、ご飯食べて行こうか。』
「はい、行きます。」
待ち合わせの時間と場所を聞いて、私は嬉しそうに電話を切った。
「なるほど。森井さんは、彼氏さんの事大好きなんだね。」
下沢さんの言い方に、ちょっと笑えた。
「そう思いましたか。」
「思った。すっげー、嬉しそうにしてるんだもん。」
信一郎さんと会えると思うと、とても嬉しいんだよね。
「なんか、森井さんの彼氏に会ってみたい。」
「えっ……」
まさか、この会社の社長と付き合っているだなんて、下沢さんには言えない。
「そんな、会わせられません。」
「ええー!意地悪だな。」
「だって下沢さん、ケチつけそうなんですもん。」
きっと、社長と付き合っているなんて言ったら、下沢さん。
私は社長に似合わないって、絶対言う。
「ケチはつけないよ。でも、いろいろ聞いちゃうかも。」
「でしょう?」
二人で話していたら、元気が出た。
知らない間に、エレベーターに乗って、ビルの玄関まで来ていた。
「じゃあ、また明日。」
「はい、お疲れ様です。」
下沢さんに挨拶をして、信一郎さんとの待ち合わせ場所に向かった。
今日はどこに行くのかな。
すごく楽しみで、残業したことも忘れてしまった。
しばらくして、向こう側に信一郎さんを見つけると、私は走り出した。
「信一郎さん!」
「おっ、芹香。走って来たのか。」
あまりの元気の良さに、信一郎さん驚いたみたい。
「だって、信一郎さんに会えるんだもん。」
笑顔で言ったら、信一郎さん嬉しそうに笑っていた。
「そんな顔見たら、早く家に連れて行きたくなるよ。」
ふふふと笑って、信一郎さんの腕にしがみついた。
「いいよ。信一郎さんの家に行こうよ。」
「食事はどうするの?」
「コンビニで買って行こうよ。」
「分かった。そうしようか。」
私達は、コンビニで食料を買って、信一郎さんの家に行った。
ちなみに信一郎さんの家は、とても広かった。
「うわー、すごく広い。」
何だか、映画にでも出て来そうな感じだ。
「芹香。」
急に信一郎さんが、後ろから抱きしめてきた。
「もう、我慢できないよ。」
ソファーに押し倒されて、キスされた。
「信一郎さん……」
「ああ、そうやって俺を煽る。」
少しずつ服を脱がされ、肌に信一郎さんの指が這う。
「芹香、たまんないよ。」
私達はそのままソファーで、一つに繋がった。
相変わらず私の仕事は、書類のチェックで、その業務にも慣れてきた。
「下沢さん、チェック終わりました。」
「おお!もう終わった?だんだん早くなってきてるね。」
褒められて嬉しいなんて、私は学生か!
そう思ったけれど、大人でも褒められると嬉しい。
「そうだ。今日は備品の発注するから、見てて。来週からやって貰うから。」
「はい。」
下沢さんが、それぞれの課の発注書を見ながら、パソコンに入力していく。
私はそれをメモしながら、説明を聞いていく。
「それで、1回の注文が3,000円以内になると、送料かかるから注意して。」
「その時はどうするんですか?」
「余裕があるから、他に頼む物がないか聞く。」
「ああ、はい。」
私は急いで、その事をメモに取った。
「でも、あまりにも少ない場合は、翌週に回す事もある。」
「ええー、あまりにも少ない場合って言うのは、1,000円とかですかね。」
「うん、まあ、そんなもん。」
下沢さんの説明は丁寧で、メモを取る時間も十分くれる。
優しい先輩だ。
そしてその日は、書類チェックの案件が溜まってしまって、残業になってしまった。
かろうじて、下沢さんがいてくれるから、助かる。
「下沢さん。これは訂正ですか?」
たまにわざとそういう表現をしているのか、本当に間違っているのか分からないので、下沢さんに聞く時がある。
「ああ、訂正だね。ったく、そんな間違いする奴、誰だよ。」
下沢さん、最近私にも慣れてきて、愚痴を吐く時がある。
それが面白い時もある。
「あっ、終わりました。」
「お疲れさん。」
二人でパソコンをシャットアウト。
荷物を持って、立ち上がった時だ。
「この後だけど。」
「はい。」
「暇?」
これと言った用事はない。
信一郎さんにも誘われていないし、真っすぐ家に帰るだけだ。
「どうしてですか?」
「暇なら、飲みに行かない?」
どうしようと、悩んでいると下沢さんが、おでこをちょこんと叩いた。
「嫌だったら、嫌ってはっきり断んないと。」
「嫌じゃないんです。ただ、二人で飲むにはちょっと……」
信一郎さんの事を思ったら、他の男の人と、二人で飲みに行くのは嫌だと思う。
私だって、逆の立場だったら、嫌だな。
「ああ、彼氏でもいるの?」
「はい。」
「そっか。じゃあ、今度歓送迎会でも開くから、その時に飲もう。」
「はいっ!」
元気よく返事をして、オフィスを出ると、信一郎さんから電話がかかってきた。
「はい。」
『ああ、芹香?今日、時間ある?」
「はい。あります。」
『じゃあ、ご飯食べて行こうか。』
「はい、行きます。」
待ち合わせの時間と場所を聞いて、私は嬉しそうに電話を切った。
「なるほど。森井さんは、彼氏さんの事大好きなんだね。」
下沢さんの言い方に、ちょっと笑えた。
「そう思いましたか。」
「思った。すっげー、嬉しそうにしてるんだもん。」
信一郎さんと会えると思うと、とても嬉しいんだよね。
「なんか、森井さんの彼氏に会ってみたい。」
「えっ……」
まさか、この会社の社長と付き合っているだなんて、下沢さんには言えない。
「そんな、会わせられません。」
「ええー!意地悪だな。」
「だって下沢さん、ケチつけそうなんですもん。」
きっと、社長と付き合っているなんて言ったら、下沢さん。
私は社長に似合わないって、絶対言う。
「ケチはつけないよ。でも、いろいろ聞いちゃうかも。」
「でしょう?」
二人で話していたら、元気が出た。
知らない間に、エレベーターに乗って、ビルの玄関まで来ていた。
「じゃあ、また明日。」
「はい、お疲れ様です。」
下沢さんに挨拶をして、信一郎さんとの待ち合わせ場所に向かった。
今日はどこに行くのかな。
すごく楽しみで、残業したことも忘れてしまった。
しばらくして、向こう側に信一郎さんを見つけると、私は走り出した。
「信一郎さん!」
「おっ、芹香。走って来たのか。」
あまりの元気の良さに、信一郎さん驚いたみたい。
「だって、信一郎さんに会えるんだもん。」
笑顔で言ったら、信一郎さん嬉しそうに笑っていた。
「そんな顔見たら、早く家に連れて行きたくなるよ。」
ふふふと笑って、信一郎さんの腕にしがみついた。
「いいよ。信一郎さんの家に行こうよ。」
「食事はどうするの?」
「コンビニで買って行こうよ。」
「分かった。そうしようか。」
私達は、コンビニで食料を買って、信一郎さんの家に行った。
ちなみに信一郎さんの家は、とても広かった。
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