魔力ゼロの転生少女は異世界で魔王になる
31話 冒険者ギルド
馬車から降りたクロエは、黒いパーカーとホットパンツにブーツを履いていた。
お尻に開けられた穴からは黒い尻尾がピョコッと出ており、首輪をして頭には猫耳が付いてる黒猫スタイルだ。
背中には大剣を装備しており、冒険者っぽく見えなくも無い。
(服を着ても良いだなんて、一体、どう言う風の吹き回しかしら?)
クリスから意外な指示を受けて、困惑しながらも、久しぶりに人間らしい格好をさせて貰えたクロエは笑顔になっていた。
(はぁー、久しぶりに服を着れて最高!これで、強い冒険者っぽく振る舞えたら完璧ね!)
クロエは、脳内でオレツエーな冒険者をイメージして、興奮していた。
クロエは、背中の大剣の柄を掴んで、ポーズをキメて格好をつける。
「どう?凄腕の冒険者っぽく見える?」
友達のいないクロエは、ハイテンションでクリスに話しかける。
「ああ、どっからどうみても、最強な冒険者だよ」
クリスは適当に相槌を打って、相手をしていた。
「じゃあ、いざ、冒険者ギルドへ!」
ハイテンションなクロエは、元気に冒険者ギルドの入口に向かう。
冒険者ギルドの中は酒場兼ギルドの様になっていて、酔っ払いも多くいた。
クロエが入ると、珍しい女の子の登場に周りから視線が集まる。
「お、可愛い子が来たぜ?」
「お嬢さんには冒険者は早いんじゃねぇか?」
「ここには、ミルクは売ってないぜ?子猫ちゃん」
「ナンパ待ちかい?」
やさぐれた冒険者の男達は、可愛い女の子が入って来て興奮したのか、野次を飛ばして来る。
少ないが女性の冒険者もおり、彼女達はクロエを観察していた。
クロエは、周囲の視線や会話を全て無視して、受付嬢が立っているカウンターへ足速に進んで行く。
「おいおい、嬢ちゃん、来る場所間違えてんじゃねぇか?」
筋肉隆々なスキンヘッドとデブな巨漢がクロエの前に立ち憚った。
「邪魔よ」
クロエは、脳内イメージのオレツエーな主人公を演じる。
「子猫ちゃんは新人だろ?先ずは先輩の俺達へ挨拶をするのが礼儀ってもんだろ?」
礼儀のカケラも無さそうなスキンヘッドの男はエロい目付きでクロエの胸やお尻に視線を向ける。
(うわぁ、テンプレね!でも、こう言うのを待ってたのよ!)
クロエは、あからさまな新人イジメをしようとしている2人の冒険者にドキドキしながら、嬉しそうに笑顔を作る。
(ここで、挑発する感じで無視すれば、完璧ね!)
クロエが素通りしようとするので、スキンヘッドは筋肉をピクピクと引き攣らせてクロエを睨みつける。
「おいおい、挨拶の仕方も知らないのか?俺達が冒険者の基礎をしっかり叩き込んでやる!ついて来い!」
「嫌よ、雑魚は退いてなさい!」
(キタキター!ここでコイツらを叩きのめせば完璧なオレツエー展開ね!)
クロエは、普段の鬱憤を晴らすかの様に理想の冒険者を演じる。
「誰が雑魚だと!?雌猫が!ひん剥いて犯してやろうか!?」
ブチギレたデブの巨漢が襲い掛かる。
(今ね!)
クロエは、暗黒物質のパーカーを操り、右手に巨大な肉球の拳を作り出す。
「なっ、魔術師か?グヘェッ!?」
クロエの猫パンチが巨漢の顔面を殴り飛ばした。
デブ男は、吹き飛ばされて、酒場の丸テーブルにダイブして気絶していた。
酒場からは歓声が鳴り響き、様子を見ていた女冒険者達は称賛しながら、久しぶりに骨のある冒険者が来たと喜んでいる。
(あ〜、コレよこれ!こう言うのを待ってたのよ!)
クロエは異世界転生モノの小説で好きだったオレツエーな展開を自分で演出出来たことに感動していた。
「このガキ、舐めやがって!」
仲間をやられたスキンヘッドが背中の斧を抜いて、襲い掛かってくる。
(典型的な雑魚キャラね!)
クロエは、身の丈を越えるサイズの背中の大剣を片手で引き抜くと、凄まじい速度で振り下ろした。
ガキンッ!
「お、俺の武器が!?」
スキンヘッドの男の斧は根元から切断されており、尖端が床に突き刺さった。
「ふん、この程度じゃ相手にならないわね」
(クライスには不意を突かれて負けちゃったけど、私の能力って結構強いわよね?)
クロエは格好をつけて、大剣を背中にしまう。
「つ、強い」
スキンヘッドの男はクロエの力に驚愕して、腰が引けていた。
「まだ、やる?」
(やばい、今の私、カッコよすぎない?)
クロエは、完全に自分に酔っており、キメ顔でスキンヘッドを睨む。
「そろそろ満足したか?」
頭の中でクリスが声を掛けてきた。
(うん、大満足です!どう?私の完璧な演技!)
クロエは大興奮でクリスに脳内で話しかける。
「そいつは良かったな!じゃあそろそろキャラ変の時間だ」
「はい?」
(キャラ変?)
「それより、受付嬢の方に行かなくて良いのか?」
「そ、そうだったわね!」
仕事を受けに来た事を思い出したクロエは、堂々とした足取りで受付嬢の前に立った。
周りからは凄腕の新人冒険者が来たと噂になっている。
「ここで奉仕する様に言われて来たクロエよ」
クロエは、気分良く凄腕冒険者を気取っていた。
「はい?」
受付嬢は、首を傾げる。
(あ、あれ?受付嬢に名前を言えば分かるってルイが言ってたはずよね?)
「そんなんで分かるはずがないだろ?」
クリスがクロエの脳内に話しかける。
(何でよ?ちゃんとクロエって言ったわよ?)
「お前は、誰だ?」
(だ、誰って、冒険者のクロエでしょ?)
「違うだろ?お前は変態露出狂のエロ猫のクロエだろ!」
(はあ!?し、師匠、もしかして・・・)
クロエは、最悪なシナリオを想像して、青ざめる。
「これからはプロとして振る舞うって、約束したよな?」
(うぅ、約束しましたけど)
クロエは、先程まで、凄腕冒険者を気取ってただけに、周りからどう思われるかを考えてしまい恥ずかしさが込み上げる。
「お前はプロの自覚が足りて無いから、今後は自分で考えて行動してみろ!」
(え?自分で?)
クロエは、今まで殆どクリスの指示に従って行動してきたので、どうして良いか分からず困惑する。
「お前は敢えて俺の指示通りに動くことで、心のどこかで、自分はまだ変態露出狂ではなく、無理矢理やらされているだけだと言い訳しているんじゃないか?」
(うっ、否定できない)
「これからは、ちゃんと自分の内なる欲求に従って、真の変態露出狂のエロ猫になれ!」
(真の変態露出狂のエロ猫って何なのよ!?)
「それを自分で考えろって事だ!お前も既に自覚してるんだろ?」
(え?何のこと?)
「人前で露出する時、お前が性的に興奮してる事は、子宮のキュンキュン具合からバレバレなんだよ」
(そ、そんな事まで筒抜けなの!?)
クロエは、自分の内面を見透かされている事に恥ずかしくなると同時に何かが吹っ切れた気がした。
「分かったら、さっさとやれ!見てるからな?」
(はい、師匠!)
クロエは、覚悟を決めると受付嬢を見た。
「すまない、この格好じゃ誰か分からないよね?」
そう言うと、クロエは大剣を外して消した。
更にホットパンツを降ろして、パーカーを脱ぎ捨てた。
あっという間に大事な部分を全て露出した変態露出狂のエロ猫クロエは、笑顔を作る。
突然のクロエの奇行に周囲の冒険者達からどよめきや歓声が上がる。
「私は変態露出狂のエロ猫クロエだニャン!冒険者ギルドに奉仕する為にやってきたニャン!」
クロエが大きな声で自己紹介すると、冒険者ギルド内が湧き上がった。
お尻に開けられた穴からは黒い尻尾がピョコッと出ており、首輪をして頭には猫耳が付いてる黒猫スタイルだ。
背中には大剣を装備しており、冒険者っぽく見えなくも無い。
(服を着ても良いだなんて、一体、どう言う風の吹き回しかしら?)
クリスから意外な指示を受けて、困惑しながらも、久しぶりに人間らしい格好をさせて貰えたクロエは笑顔になっていた。
(はぁー、久しぶりに服を着れて最高!これで、強い冒険者っぽく振る舞えたら完璧ね!)
クロエは、脳内でオレツエーな冒険者をイメージして、興奮していた。
クロエは、背中の大剣の柄を掴んで、ポーズをキメて格好をつける。
「どう?凄腕の冒険者っぽく見える?」
友達のいないクロエは、ハイテンションでクリスに話しかける。
「ああ、どっからどうみても、最強な冒険者だよ」
クリスは適当に相槌を打って、相手をしていた。
「じゃあ、いざ、冒険者ギルドへ!」
ハイテンションなクロエは、元気に冒険者ギルドの入口に向かう。
冒険者ギルドの中は酒場兼ギルドの様になっていて、酔っ払いも多くいた。
クロエが入ると、珍しい女の子の登場に周りから視線が集まる。
「お、可愛い子が来たぜ?」
「お嬢さんには冒険者は早いんじゃねぇか?」
「ここには、ミルクは売ってないぜ?子猫ちゃん」
「ナンパ待ちかい?」
やさぐれた冒険者の男達は、可愛い女の子が入って来て興奮したのか、野次を飛ばして来る。
少ないが女性の冒険者もおり、彼女達はクロエを観察していた。
クロエは、周囲の視線や会話を全て無視して、受付嬢が立っているカウンターへ足速に進んで行く。
「おいおい、嬢ちゃん、来る場所間違えてんじゃねぇか?」
筋肉隆々なスキンヘッドとデブな巨漢がクロエの前に立ち憚った。
「邪魔よ」
クロエは、脳内イメージのオレツエーな主人公を演じる。
「子猫ちゃんは新人だろ?先ずは先輩の俺達へ挨拶をするのが礼儀ってもんだろ?」
礼儀のカケラも無さそうなスキンヘッドの男はエロい目付きでクロエの胸やお尻に視線を向ける。
(うわぁ、テンプレね!でも、こう言うのを待ってたのよ!)
クロエは、あからさまな新人イジメをしようとしている2人の冒険者にドキドキしながら、嬉しそうに笑顔を作る。
(ここで、挑発する感じで無視すれば、完璧ね!)
クロエが素通りしようとするので、スキンヘッドは筋肉をピクピクと引き攣らせてクロエを睨みつける。
「おいおい、挨拶の仕方も知らないのか?俺達が冒険者の基礎をしっかり叩き込んでやる!ついて来い!」
「嫌よ、雑魚は退いてなさい!」
(キタキター!ここでコイツらを叩きのめせば完璧なオレツエー展開ね!)
クロエは、普段の鬱憤を晴らすかの様に理想の冒険者を演じる。
「誰が雑魚だと!?雌猫が!ひん剥いて犯してやろうか!?」
ブチギレたデブの巨漢が襲い掛かる。
(今ね!)
クロエは、暗黒物質のパーカーを操り、右手に巨大な肉球の拳を作り出す。
「なっ、魔術師か?グヘェッ!?」
クロエの猫パンチが巨漢の顔面を殴り飛ばした。
デブ男は、吹き飛ばされて、酒場の丸テーブルにダイブして気絶していた。
酒場からは歓声が鳴り響き、様子を見ていた女冒険者達は称賛しながら、久しぶりに骨のある冒険者が来たと喜んでいる。
(あ〜、コレよこれ!こう言うのを待ってたのよ!)
クロエは異世界転生モノの小説で好きだったオレツエーな展開を自分で演出出来たことに感動していた。
「このガキ、舐めやがって!」
仲間をやられたスキンヘッドが背中の斧を抜いて、襲い掛かってくる。
(典型的な雑魚キャラね!)
クロエは、身の丈を越えるサイズの背中の大剣を片手で引き抜くと、凄まじい速度で振り下ろした。
ガキンッ!
「お、俺の武器が!?」
スキンヘッドの男の斧は根元から切断されており、尖端が床に突き刺さった。
「ふん、この程度じゃ相手にならないわね」
(クライスには不意を突かれて負けちゃったけど、私の能力って結構強いわよね?)
クロエは格好をつけて、大剣を背中にしまう。
「つ、強い」
スキンヘッドの男はクロエの力に驚愕して、腰が引けていた。
「まだ、やる?」
(やばい、今の私、カッコよすぎない?)
クロエは、完全に自分に酔っており、キメ顔でスキンヘッドを睨む。
「そろそろ満足したか?」
頭の中でクリスが声を掛けてきた。
(うん、大満足です!どう?私の完璧な演技!)
クロエは大興奮でクリスに脳内で話しかける。
「そいつは良かったな!じゃあそろそろキャラ変の時間だ」
「はい?」
(キャラ変?)
「それより、受付嬢の方に行かなくて良いのか?」
「そ、そうだったわね!」
仕事を受けに来た事を思い出したクロエは、堂々とした足取りで受付嬢の前に立った。
周りからは凄腕の新人冒険者が来たと噂になっている。
「ここで奉仕する様に言われて来たクロエよ」
クロエは、気分良く凄腕冒険者を気取っていた。
「はい?」
受付嬢は、首を傾げる。
(あ、あれ?受付嬢に名前を言えば分かるってルイが言ってたはずよね?)
「そんなんで分かるはずがないだろ?」
クリスがクロエの脳内に話しかける。
(何でよ?ちゃんとクロエって言ったわよ?)
「お前は、誰だ?」
(だ、誰って、冒険者のクロエでしょ?)
「違うだろ?お前は変態露出狂のエロ猫のクロエだろ!」
(はあ!?し、師匠、もしかして・・・)
クロエは、最悪なシナリオを想像して、青ざめる。
「これからはプロとして振る舞うって、約束したよな?」
(うぅ、約束しましたけど)
クロエは、先程まで、凄腕冒険者を気取ってただけに、周りからどう思われるかを考えてしまい恥ずかしさが込み上げる。
「お前はプロの自覚が足りて無いから、今後は自分で考えて行動してみろ!」
(え?自分で?)
クロエは、今まで殆どクリスの指示に従って行動してきたので、どうして良いか分からず困惑する。
「お前は敢えて俺の指示通りに動くことで、心のどこかで、自分はまだ変態露出狂ではなく、無理矢理やらされているだけだと言い訳しているんじゃないか?」
(うっ、否定できない)
「これからは、ちゃんと自分の内なる欲求に従って、真の変態露出狂のエロ猫になれ!」
(真の変態露出狂のエロ猫って何なのよ!?)
「それを自分で考えろって事だ!お前も既に自覚してるんだろ?」
(え?何のこと?)
「人前で露出する時、お前が性的に興奮してる事は、子宮のキュンキュン具合からバレバレなんだよ」
(そ、そんな事まで筒抜けなの!?)
クロエは、自分の内面を見透かされている事に恥ずかしくなると同時に何かが吹っ切れた気がした。
「分かったら、さっさとやれ!見てるからな?」
(はい、師匠!)
クロエは、覚悟を決めると受付嬢を見た。
「すまない、この格好じゃ誰か分からないよね?」
そう言うと、クロエは大剣を外して消した。
更にホットパンツを降ろして、パーカーを脱ぎ捨てた。
あっという間に大事な部分を全て露出した変態露出狂のエロ猫クロエは、笑顔を作る。
突然のクロエの奇行に周囲の冒険者達からどよめきや歓声が上がる。
「私は変態露出狂のエロ猫クロエだニャン!冒険者ギルドに奉仕する為にやってきたニャン!」
クロエが大きな声で自己紹介すると、冒険者ギルド内が湧き上がった。
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