悪役令嬢にはブラック企業で働いてもらいます
GWは出かけるようです
とうとうGWの5/3日。ついに明日!
理沙と出かけることになったわけだけれど...。
休憩中、いえ休憩といっても理沙の作ってくれたお弁当を食べながら仕事してるんだけれどね。
「そういえば明日着ていく服あるんですか?」
ニヤニヤしながら総司にそう尋ねられて、私は眉をひそめた。
「はぁ?私が持ってる服っていったらこの服しかないでしょうが」
今着ているスーツの指差すと、総司は口元を歪ませた。
「まるでシンデレラですね」
「何言ってんの?」
「え?灰子ちゃん...今の話本当?」
理沙が信じられないものを見る目で私をみていた。なんて目で私を見るのよ。何?そんなに変なの?
確かにテレビだとこんな服着てる人少ないけど。あんな服どこで売ってるのかわからないし...。
「この人上京する荷物は最低限にしようって、服は現地調達するとか言ってスーツしか持ってこなかったみたいなんですよ」
「えぇ...そうだったんですか」
「よくわからないけど何?だめなの?この服」
総司はニマニマしている。 
理沙は眉毛を八の字にして私をみている。なんて顔で私を見るのよ理沙。
「わ、私ので...よかったらだけど、その、服、明日の服貸すよ?」
私の手を両手で包み、理沙は真剣な眼差しで私をみた。
「え?あ、うん」
「折角ですし貸してもらったらどうですか?俺はそのままの方が面白くていいと思いますけどね」
「何よ面白いって」
ムッとして総司を見ると、目をそらされた。
***
仕事が終わり、理沙の部屋に行くと理沙が色んな服を広げていた。
「理沙、こんなに服持ってたの?」
「いや...普通だよ。それより!灰子ちゃんに似合う服を考えてたの!」
私に理沙はピンクのワンピースをあてがった。
「こんな服も持ってたのね」
「いや、私が着るのは地味な服ばかりだよ...お姉ちゃんがお古でくれるんだけどね。派手だし全然来ないからしまってあるのを出したの」
「ふーん」
理沙はメガネでおっぱいがでかくて黒髪を一つ結びにしている確かに地味だけれど、
「灰子ちゃん...?」
私は、理沙のメガネを取り上げて首を傾げた。
「メガネ取るとなかなか悪くない顔してるじゃない」
「灰子ちゃーん!」
「私は灰色のショートカットだし、前と違って地味で平凡な顔になっちゃったし、前の綺麗だった頃に戻りたいわ」
「...?灰子ちゃん可愛いけどな」
「可愛くても全力じゃないのよ私の」
これは、作られた私の顔。
元々の私は、マスカレイド・ライヴァとしての私はもっと華やかでパッとした顔をしていたわ。
「このブルーのワンピースなんてどうかな?」
「なんであんたのお姉さんの服そんなに派手でキラキラしたのが多いのよ」
「...あ、いや...まぁ、その。私のお姉さん...ファッションモデル、なんだよね」
言いたくないというように、顔を伏せながら理沙は呟いた。
「何よそれ」
「え?えっと...綺麗な服を着て写真を撮って雑誌に載る...」
「何よそれ、楽しそうじゃない」
「うん...び、びっくりでしょ。私なんかのお姉さんが、ファッションモデルって...へへ、こんな地味な私の...」
「いや?ただの理沙の姉の職業じゃない」
「...え?」
「そんな事より、理沙、メガネとってこの服着てみなさいよ」
私は理沙にグリーンのロングスカートを渡した。
「そんな服私には...」
「そんな事言ってたらあんたの服もいつまで経っても決まらないわよ。理沙の服は、私が選ぶ、私の服は理沙が選べば早く済むでしょ。明日は早く出かけるんでしょ?早く寝たいのよ」
「.....灰子ちゃん、明日結構楽しみにしてくれてるの?」
理沙は私の事をじっと見つめていた。
「別に、本当は寝たいけど、あれよ。社会勉強ってやつよ。社会勉強するのに寝不足だと全力で取り組めないでしょ」
なんだかんだ実は楽しみで、服を選ぶ約束の時間の1時間も前に理沙の部屋の襖の周りをウロウロしたり、約束の時間じゃないしと部屋に戻ったりを繰り返したりしていたのは内緒だ。
「灰子ちゃんは可愛いなぁ」
「何よそのにやけ顔」
「明日、楽しみだね!灰子ちゃん!」
理沙と出かけることになったわけだけれど...。
休憩中、いえ休憩といっても理沙の作ってくれたお弁当を食べながら仕事してるんだけれどね。
「そういえば明日着ていく服あるんですか?」
ニヤニヤしながら総司にそう尋ねられて、私は眉をひそめた。
「はぁ?私が持ってる服っていったらこの服しかないでしょうが」
今着ているスーツの指差すと、総司は口元を歪ませた。
「まるでシンデレラですね」
「何言ってんの?」
「え?灰子ちゃん...今の話本当?」
理沙が信じられないものを見る目で私をみていた。なんて目で私を見るのよ。何?そんなに変なの?
確かにテレビだとこんな服着てる人少ないけど。あんな服どこで売ってるのかわからないし...。
「この人上京する荷物は最低限にしようって、服は現地調達するとか言ってスーツしか持ってこなかったみたいなんですよ」
「えぇ...そうだったんですか」
「よくわからないけど何?だめなの?この服」
総司はニマニマしている。 
理沙は眉毛を八の字にして私をみている。なんて顔で私を見るのよ理沙。
「わ、私ので...よかったらだけど、その、服、明日の服貸すよ?」
私の手を両手で包み、理沙は真剣な眼差しで私をみた。
「え?あ、うん」
「折角ですし貸してもらったらどうですか?俺はそのままの方が面白くていいと思いますけどね」
「何よ面白いって」
ムッとして総司を見ると、目をそらされた。
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仕事が終わり、理沙の部屋に行くと理沙が色んな服を広げていた。
「理沙、こんなに服持ってたの?」
「いや...普通だよ。それより!灰子ちゃんに似合う服を考えてたの!」
私に理沙はピンクのワンピースをあてがった。
「こんな服も持ってたのね」
「いや、私が着るのは地味な服ばかりだよ...お姉ちゃんがお古でくれるんだけどね。派手だし全然来ないからしまってあるのを出したの」
「ふーん」
理沙はメガネでおっぱいがでかくて黒髪を一つ結びにしている確かに地味だけれど、
「灰子ちゃん...?」
私は、理沙のメガネを取り上げて首を傾げた。
「メガネ取るとなかなか悪くない顔してるじゃない」
「灰子ちゃーん!」
「私は灰色のショートカットだし、前と違って地味で平凡な顔になっちゃったし、前の綺麗だった頃に戻りたいわ」
「...?灰子ちゃん可愛いけどな」
「可愛くても全力じゃないのよ私の」
これは、作られた私の顔。
元々の私は、マスカレイド・ライヴァとしての私はもっと華やかでパッとした顔をしていたわ。
「このブルーのワンピースなんてどうかな?」
「なんであんたのお姉さんの服そんなに派手でキラキラしたのが多いのよ」
「...あ、いや...まぁ、その。私のお姉さん...ファッションモデル、なんだよね」
言いたくないというように、顔を伏せながら理沙は呟いた。
「何よそれ」
「え?えっと...綺麗な服を着て写真を撮って雑誌に載る...」
「何よそれ、楽しそうじゃない」
「うん...び、びっくりでしょ。私なんかのお姉さんが、ファッションモデルって...へへ、こんな地味な私の...」
「いや?ただの理沙の姉の職業じゃない」
「...え?」
「そんな事より、理沙、メガネとってこの服着てみなさいよ」
私は理沙にグリーンのロングスカートを渡した。
「そんな服私には...」
「そんな事言ってたらあんたの服もいつまで経っても決まらないわよ。理沙の服は、私が選ぶ、私の服は理沙が選べば早く済むでしょ。明日は早く出かけるんでしょ?早く寝たいのよ」
「.....灰子ちゃん、明日結構楽しみにしてくれてるの?」
理沙は私の事をじっと見つめていた。
「別に、本当は寝たいけど、あれよ。社会勉強ってやつよ。社会勉強するのに寝不足だと全力で取り組めないでしょ」
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