【異能な転生者】主人公が成長していく物語

ノベルバユーザー588811

第19話 街にて

ソフィアがゴブリンの棍棒で怪我をしたため、1日、村で休養することになり。俺は先に街に帰ってきたけど、俺が能力の一端を見せたことで、説明を求められると思い、村を急いで後にしたけど、宿の水汲みで貯めた金とゴブリンを討伐した金では、あまり多くない。

も少し稼いでいかないと生活することもできないし、ランクアップなんて夢のまた夢になってしまう。

俺は考えたんだけど、また違うパーティーを見つけて声をかけるよりも、同じ人の方がいいんじゃないかと。

違うパーティーを見つけて、メンバーにしてもらっても、また同じことが起きる可能性がある。

それだったら、とぼけるところは、とぼけて、黙るところは黙っていればいいんじゃないかと。

しかし、それを許してくれるのであればだけど‥‥‥

もし、ダメだったら、他を探す必要があるだけ、もう水汲みはしたくないし。

冒険者になるのも審査があればいいのにな。

冒険者にも、成り立てだからと言って、、全てFランクっておかしいよね。

初心者だって、力のある奴のいるだろうし、魔法力が強い奴だっていると思うからね。

試験でもすればいいのに‥‥‥。

そうしたら初めからFじゃなく、もう少し上のランクを目指すことができるのにな。

剣で戦うことがうまければ、Dランクとか、魔法力があれば、Cランクとか、初心者でも慣れればいいな。

まぁ、多分、俺の魔法力を解放すれば、A以上だけど。

でも、前の冒険者になったケインに聞いたんだけど、剣士の学校とか、魔法師の学校があるんだって。そこを出れば、Eランクはもらえるらしいんだよね。

成績がいい人は、Dランクらしいからね。

でも学校行くにはお金だよ、お金がいるんだよ。

うちは子供が冒険者になるのに、馬車代もないからね。

無理、無理な話だよ。

アリシアの親が死んで、アリシアの家が持っていた畑をうちでするようになったけど、そこまで簡単には家計は変わらないよ。

今まで二つの家で6人でしていたことを、4人でしなければいけないんだから。

手が足りないよ。

でも、貴族っていいよね、お金もあると思うし、家庭教師なんかもつけてもらえるから。

街に帰ってきてから、すぐにギルドに報告して、俺の分だけ、お金をもらって依頼が張ってある掲示板に行ってFランクのところを見たけど、そんなに変わっていなかった。

相変わらず猫がいないとか、皿洗いとか、店の手伝いとか、掃除とか、ばかりだ。


だからソフィアたちを待って冒険者の仕事をしたければ、またパーティーに入れてもらうしかないと思う。

前世では、使いきれないほどのお金があったけど、屋敷は持っていない。

結局は、お金を使う暇がなかっただけ、そのうちに死んじゃったから。

俺が街に帰ってから、安宿に泊まって、ギルドで待っているとソフィアたちが、ギルドに入ってきた。

俺がギルドの端の方で、壁に寄りかかって待っていると、3人が入ってきて、キョロキョロしている。

ん、何を探しているんだろうと、俺も釣られてキョロキョロしていると、3人が近づいてきた。

「おかえり、3人とも‥‥‥」と俺が言う

ソフィアが「うん、ただいま」

「ソフィア、怪我は大丈夫?」

「うん、全然、怪我の跡がないのよね、血は洋服についてのに‥‥‥」

「そう、よかった」

そこでイライラしていたイザベラが話だす。

イザベラ「あ、あんたね〜」

「えっ、なに?」

「イザベラだめよ、それぞれの能力は話す必要ないから」

「でも、ソフィア」

「だめなものはだめよ」とソフィアが言ってくれた。

ソフィア「でも、クリス君、君が何をしたのか、詮索はしないけど、これからも協力してもらうわよ」

「えっ、いいの、パーティーに入ったままで」

イザベラ「あんたの能力があれば、わたしたち楽勝だもん」

ソフィア「こら、イザベラ、ごめんね、言い方が悪くて」

「あっ、いいえ」

ソフィア「そういえば、クリス君、君、ウィンドカッターを使えるの?」

う〜ん、迷ったけど、「‥‥‥はい」と小さい声で言った。

「やった、これで前衛が一人、増えるわ」とイザベラ

「あっ、それとクリスでいいです」

「じゃ、クリス、君が使える魔法は何があるの?」

「はぁ、まぁ、色々と」

「そう、色々、使えるのね」とイザベラ

「それだけ、言っていればいいわ」

「じゃ、これからもよろしくね」とソフィアから握手を求められた。

俺も手を出して握手する。

よかった〜

もうパーティーを組んでもらえないかと思ったよ。

説明も要らなかったし。

「ねぇ、依頼の報告してくるから、待っててね」とソフィア

「あっ、はい、どうぞ」

3人は、受付カウンターに言って、話をしてお金をもらっている。

戻ってきて「クリス、食事は?」と聞いてきた。

「あっ、まだです」

「じゃ、一緒に食事ができるところいきましょ」

「はい」と言って3人の後をついていった。

もう一人のコリンは話さないんだな‥‥‥と思っていたら、後ろをチラッと振り向いた。

「‥‥‥」

俺たち4人はギルドを出て通りを歩いて、食事ができるところの扉を開けた。

空いているテーブルに座って、テーブルの上に置いたあるメニューを見ているけど、他の3人は同じものを注文したので、俺も同じにした。



「すいません、注文いいですか?」

「はい、お待ちくだ〜さい」と女性の声

女性がきて「はい、どれになさいますか?」

メニューを指しながら「これを4人分、お願いします」

「はい、かしこまりました」と言って女性はキッチンに行った。

ソフィアが「イザベラ、いくらパーティーを組んでいても個々の能力は全部、話す必要はないんだからね」

「もう、わかったわよ」とイザベラ

「私たちも、クリスに話していないんだし」とソフィア

「でも、私たちは、剣で戦っているけど、あいつは、なんか変な魔法を使ったのよ」

「あいつじゃなくて、クリス!」

「そ、そのクリスが、変な魔法を使ったのよ」とイザベラ

「変じゃなくて、あれが風魔法のウィンドカッターっていうのよ、帰ってくる途中、話したじゃない」

「うん、前から風魔法があるって言うことは知っていたけど、初めて見るから‥‥‥」

「あっ、じゃ、今度、もう少し、お見せしますよ、風魔法を‥‥‥」

パワーを抑えて一番、弱いウィンドカッターだけど‥‥‥

ソフィアが「ねぇ、クリス、さっき、使える魔法は色々って言っていたわよね」

「あ、あっ、はい‥‥‥」 何を言いたいんだろう?

ソフィア「風魔法以外には、もしかしてファイヤーボールなんて使えたりする?」

「あっ、はい、できますよ」

「よっかたわね、これで依頼が随分、変わってくるわ」とソフィア

「えっ、どう言うこと?」とイザベラ

ソフィア「何言っているのよ、魔法師は後方支援なのよ」

「後方支援?」とイザベラ

ソフィアが「そうよ、後方から、私たちを助けてくれるのは、ここにいるクリス君です」と言いながら、手を俺に向ける。

イザベラ「あっ、そうなのね、じゃ、だいぶ、 フォーメーションを変える必要があるわね」

ソフィア「あっ、そうね、今度、話ししましょ」と言うところで料理がきた。

俺の目の前には湯気が出た料理はある。

「さぁ、食べましょ、私たちの新たなるメンバーに祝して」とソフィアがいって、水を掲げたけど、俺は「?」

「クリス、同じことをするの」とイザベラから言われた。

俺は慌てて、水が入っているコップを持って、3人が、俺の持っているコップにコンっとぶつけてきた。

アルベルトの記憶を探せばあったけど、あの時はワインが入っていたような、クリスとしては初めて‥‥‥だけど、水でするのかぁ。

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