世界最強の俺、銀髪赤眼のロリ美少女になってしまう
1.世界最強の異能力者、美少女になる①
2108年、3月下旬
世界中に悪魔が出現し、あらゆる生物達が生存を脅かされた史上最悪の日から38年の年月が経った。
世界総人口約51億人、その中で異能力を発現させた者は0.018%ほど…つまり、5556人に一人程が異能力者と言う世界になっている。
異能力が発現した者は各国の軍や政府の組織に入り、日々悪魔討伐や防衛に勤しんでいた。しかし、これだけ人間がいる社会なのだ、少数ではあるが組織入りしていない異能力者も居る。表社会では傭兵の様な自由組織を作りそこで働いている者。裏社会では、政府に異能力がバレなかった者達が暴力団や薬物集団の様な極悪組織に所属していたりする。
そんな世の中で、世界最強の異能力者と呼ばれる人物が1人。日本経済の中心部である東京に住んでいた。
◆■◆■
「ふぅ…何とか日が沈むまでには引っ越し完了出来た…疲れた〜」
本当に疲れた……まぁ、もうすぐ大学が始まるって言うのに「引っ越し面倒い」と言う理由で荷物整理等の作業を先延ばしにしていた俺が悪いんだけどさ。大阪から東京まで引っ越すのって大変過ぎ!どれだけ引っ越し業者にお金が飛んで行った事か…。
部屋を見渡すとダンボールの残骸が大量に散らばっていた。
一応、リビングのソファやテレビ、私室のベットや机等の重い物は先に業者に任せてやってもらったのだが、食器や本と言った小物品は自分でやる事にしたのだ。お金が掛かるから…。
ダンボールだらけの部屋の中、唯一無事な場所であるソファに深く座り込み、無気力な瞳で天井を見つめ続ける。
来週から大学生だって言うのに何もしたくねぇ…。
ただただ天井を見つめるだけの時間が数分過ぎた頃、ポケットに入れていたスマホが鳴り始めた。どうやら電話がかかって来た様だ。仕方なくポケットから取り出して画面を見る。
「…うげっ、また政府から電話かよ。そろそろ電話番号変えようかな」
政府からの電話なんて仕事関係しかありえないと思い、一瞬電話に出るか迷ったが後からグチグチネチネチ爺共に言われるのは嫌なため、仕方なく応答する事にした。
スマホのマイク部分に小型の変声機を取り付け、一度咳をして気持ちを切り替える。
「もしもし、こちらはブラック・ラビットだ。仕事の件なら事務所を通して欲しいんだがね」
『ケッ、お前は毎回そう言っては事務所を盾にして依頼を受けんだろうが!』
「生憎と私も忙しい物でね、貴公の仕事を手伝う時間がないのだよ(本当はサボっているだけだけど…)」
仕事モードに切り替えて政府のお偉いさんからの電話に対応する。
何故、厨二病みたいな俺様口調が仕事モードかと言うと……口調を直す機会が全く無いからだ。いや、だって昔からこの口調で政府には対応してるんだよ?今更直したら「お前誰だ?」ってなりそうじゃん!この口調で話すのも恥ずかしいけど、口調を直した事を気にされるのも恥ずかしい!何やっくれてるんだ昔の俺!
それはさておき、今話しているのは政府の自衛隊に所属しているお偉いさんだ。名前は……。
「失礼、君の名前は何だったかね?」
『おまっ!?これで16度目だぞ!私は対悪魔・異能力特殊隊、将官の金光 鉄朗だ!』
「そうだった、金光だ。生憎、人の名前を覚えるのは苦手でね。失礼したよ」
『流石は世界No.1の異能力者様だな。俺なんか眼中に無いって事か』
金光は電話越しに面白くなさそうに喋りかけてくる。
いや〜、流石は日本の対悪魔・異能力を管轄している自衛隊のトップさんだ。声音が恐ろし過ぎて下半身がびしょびしょになってしまいそうだ。現に俺の足は仕事モードの態度とは別にガクガクと震えている。
『そんなことよりも仕事の話だ。お前の東京にある事務所の方に詳細を書いた資料は送っておいた』
「今その内容を聞くことは出来るかい?」
『異能力者が集まった犯罪異能集団『ブレイン』の違法薬物の取引情報が手に入った。時刻は今夜の0時に東京と神奈川の県境に存在するとある倉庫だ。それについては事務所で資料を読んでおいてくれ。今回はその取引現場に突入してもらい、ブレインの組織員と薬物の売人の身柄を取り押さえれ欲しい』
犯罪異能集団ブレインと言うのは、異能力を犯罪行為に利用している犯罪者集団のことだ。もちろん、その組織のほとんどは異能力者では無いが、組織の上である幹部達が異能力を使ってブレインと言う組織をまとめ上げている。幹部の人数は6人、異能力の詳細はほとんど存在しない。実に不気味な集団だ。
「ふむ、一つ聞いて良いかな?これは私じゃ無くても出来る依頼だと思うのだが?君の所の部隊を動かすだけで簡単に取り押さえれるだろう?」
『こちらにも色々と事情があるのだ。どうやら特殊隊の中に情報を流している奴がいる様でな。部隊を動かすだけで折角掴んだブレインの取引情報がなかった事にされかねん。関東内にある傭兵事務所の強力な異能力者は全員、北海道の悪魔被害に駆けつけている様でな。今、最も自由に動けるのは生憎とNo.1の君、ブラック・ラビットだけなんだ』
「後続の異能力者の育成もそちらの仕事だと思うのだけどね。私なんかに依頼してもそちらの異能力者な何の成長にも繋がらないと思うが?(頼むから依頼を取り下げてくれ!今日は疲れてもう動きたく無いんだ!)」
『クッ…そんな事は百も承知だ。だが頼む!お前しかいないんだ!もちろん報酬は弾む!』
「……はぁ、分かったよ。報酬は事務所の方に送り届けておいてくれよ。じゃぁ」
受ける事を了承して、俺は通話を切った。
うわ〜仕事か〜、行きたくねぇ!取引の時間が0時って…此方はいつもなら寝ている時間だよ!
しばらくの間ソファの上でのたうち回っていたが、依頼を受けた自分が悪いと思い、仕方なく仕事の準備をする事にした。
準備といっても特に持って行く物は無い。服はそのままで自分の部屋の鍵と財布を持って行くだけだ。
玄関で靴を履いて外に出ると、そこには東京の夜景が一望できそうな程の夜景が広がっていた。
多くの高層ビルが豪勢に夜の東京を照らし上げ、日本各地を繋ぐ道路が迷路の様に入り組みながらビルの隙間を縫う様に出来上がっていた。まさに22世紀の日本だ。
史上最悪の日の大災害や悪魔の襲撃によって滅びかけた日本列島も、少しづつ経済的に復興し始めていた。文明レベルで言えば21世紀前半とほとんど変わらないらしい。
高層ビルの一室に住んでいる俺は、これから見慣れてくるであろう夜景を堪能した後、エレベーターに乗って上へ向かう。最上階に着いてからは階段で上がり、屋上を目指す。
屋上の扉を開けると、かなりの強風が吹いており、しっかりと立っていたいと倒れてしまいそうな程だ。
「事務所の場所は……あぁ、あっちか」
携帯で地図アプリを開いて場所を確認し、事務所の方向を見る。
「よし、行くか」
そういって体を前屈みにさせて背中に意識を向けると、夜空すら飲み込んでしまいそうな黒色をした物質が浮かび上がってくる。
合計6つの球体の様な漆黒の物質は、まず始めに俺の背中に付着する。すると、見る見るうちに大きく、平たく変形して行く。最終的にその物質は6枚の大きな翼になって、飛び立とうとする鳥の様に大きく広げる。
うん、今日も俺の異能力は調子バッチリだぜ!それでは早速、行っちゃいますか!
俺は背中の羽を羽ばたかせ、夜の東京へと飛び立って行った。
世界中に悪魔が出現し、あらゆる生物達が生存を脅かされた史上最悪の日から38年の年月が経った。
世界総人口約51億人、その中で異能力を発現させた者は0.018%ほど…つまり、5556人に一人程が異能力者と言う世界になっている。
異能力が発現した者は各国の軍や政府の組織に入り、日々悪魔討伐や防衛に勤しんでいた。しかし、これだけ人間がいる社会なのだ、少数ではあるが組織入りしていない異能力者も居る。表社会では傭兵の様な自由組織を作りそこで働いている者。裏社会では、政府に異能力がバレなかった者達が暴力団や薬物集団の様な極悪組織に所属していたりする。
そんな世の中で、世界最強の異能力者と呼ばれる人物が1人。日本経済の中心部である東京に住んでいた。
◆■◆■
「ふぅ…何とか日が沈むまでには引っ越し完了出来た…疲れた〜」
本当に疲れた……まぁ、もうすぐ大学が始まるって言うのに「引っ越し面倒い」と言う理由で荷物整理等の作業を先延ばしにしていた俺が悪いんだけどさ。大阪から東京まで引っ越すのって大変過ぎ!どれだけ引っ越し業者にお金が飛んで行った事か…。
部屋を見渡すとダンボールの残骸が大量に散らばっていた。
一応、リビングのソファやテレビ、私室のベットや机等の重い物は先に業者に任せてやってもらったのだが、食器や本と言った小物品は自分でやる事にしたのだ。お金が掛かるから…。
ダンボールだらけの部屋の中、唯一無事な場所であるソファに深く座り込み、無気力な瞳で天井を見つめ続ける。
来週から大学生だって言うのに何もしたくねぇ…。
ただただ天井を見つめるだけの時間が数分過ぎた頃、ポケットに入れていたスマホが鳴り始めた。どうやら電話がかかって来た様だ。仕方なくポケットから取り出して画面を見る。
「…うげっ、また政府から電話かよ。そろそろ電話番号変えようかな」
政府からの電話なんて仕事関係しかありえないと思い、一瞬電話に出るか迷ったが後からグチグチネチネチ爺共に言われるのは嫌なため、仕方なく応答する事にした。
スマホのマイク部分に小型の変声機を取り付け、一度咳をして気持ちを切り替える。
「もしもし、こちらはブラック・ラビットだ。仕事の件なら事務所を通して欲しいんだがね」
『ケッ、お前は毎回そう言っては事務所を盾にして依頼を受けんだろうが!』
「生憎と私も忙しい物でね、貴公の仕事を手伝う時間がないのだよ(本当はサボっているだけだけど…)」
仕事モードに切り替えて政府のお偉いさんからの電話に対応する。
何故、厨二病みたいな俺様口調が仕事モードかと言うと……口調を直す機会が全く無いからだ。いや、だって昔からこの口調で政府には対応してるんだよ?今更直したら「お前誰だ?」ってなりそうじゃん!この口調で話すのも恥ずかしいけど、口調を直した事を気にされるのも恥ずかしい!何やっくれてるんだ昔の俺!
それはさておき、今話しているのは政府の自衛隊に所属しているお偉いさんだ。名前は……。
「失礼、君の名前は何だったかね?」
『おまっ!?これで16度目だぞ!私は対悪魔・異能力特殊隊、将官の金光 鉄朗だ!』
「そうだった、金光だ。生憎、人の名前を覚えるのは苦手でね。失礼したよ」
『流石は世界No.1の異能力者様だな。俺なんか眼中に無いって事か』
金光は電話越しに面白くなさそうに喋りかけてくる。
いや〜、流石は日本の対悪魔・異能力を管轄している自衛隊のトップさんだ。声音が恐ろし過ぎて下半身がびしょびしょになってしまいそうだ。現に俺の足は仕事モードの態度とは別にガクガクと震えている。
『そんなことよりも仕事の話だ。お前の東京にある事務所の方に詳細を書いた資料は送っておいた』
「今その内容を聞くことは出来るかい?」
『異能力者が集まった犯罪異能集団『ブレイン』の違法薬物の取引情報が手に入った。時刻は今夜の0時に東京と神奈川の県境に存在するとある倉庫だ。それについては事務所で資料を読んでおいてくれ。今回はその取引現場に突入してもらい、ブレインの組織員と薬物の売人の身柄を取り押さえれ欲しい』
犯罪異能集団ブレインと言うのは、異能力を犯罪行為に利用している犯罪者集団のことだ。もちろん、その組織のほとんどは異能力者では無いが、組織の上である幹部達が異能力を使ってブレインと言う組織をまとめ上げている。幹部の人数は6人、異能力の詳細はほとんど存在しない。実に不気味な集団だ。
「ふむ、一つ聞いて良いかな?これは私じゃ無くても出来る依頼だと思うのだが?君の所の部隊を動かすだけで簡単に取り押さえれるだろう?」
『こちらにも色々と事情があるのだ。どうやら特殊隊の中に情報を流している奴がいる様でな。部隊を動かすだけで折角掴んだブレインの取引情報がなかった事にされかねん。関東内にある傭兵事務所の強力な異能力者は全員、北海道の悪魔被害に駆けつけている様でな。今、最も自由に動けるのは生憎とNo.1の君、ブラック・ラビットだけなんだ』
「後続の異能力者の育成もそちらの仕事だと思うのだけどね。私なんかに依頼してもそちらの異能力者な何の成長にも繋がらないと思うが?(頼むから依頼を取り下げてくれ!今日は疲れてもう動きたく無いんだ!)」
『クッ…そんな事は百も承知だ。だが頼む!お前しかいないんだ!もちろん報酬は弾む!』
「……はぁ、分かったよ。報酬は事務所の方に送り届けておいてくれよ。じゃぁ」
受ける事を了承して、俺は通話を切った。
うわ〜仕事か〜、行きたくねぇ!取引の時間が0時って…此方はいつもなら寝ている時間だよ!
しばらくの間ソファの上でのたうち回っていたが、依頼を受けた自分が悪いと思い、仕方なく仕事の準備をする事にした。
準備といっても特に持って行く物は無い。服はそのままで自分の部屋の鍵と財布を持って行くだけだ。
玄関で靴を履いて外に出ると、そこには東京の夜景が一望できそうな程の夜景が広がっていた。
多くの高層ビルが豪勢に夜の東京を照らし上げ、日本各地を繋ぐ道路が迷路の様に入り組みながらビルの隙間を縫う様に出来上がっていた。まさに22世紀の日本だ。
史上最悪の日の大災害や悪魔の襲撃によって滅びかけた日本列島も、少しづつ経済的に復興し始めていた。文明レベルで言えば21世紀前半とほとんど変わらないらしい。
高層ビルの一室に住んでいる俺は、これから見慣れてくるであろう夜景を堪能した後、エレベーターに乗って上へ向かう。最上階に着いてからは階段で上がり、屋上を目指す。
屋上の扉を開けると、かなりの強風が吹いており、しっかりと立っていたいと倒れてしまいそうな程だ。
「事務所の場所は……あぁ、あっちか」
携帯で地図アプリを開いて場所を確認し、事務所の方向を見る。
「よし、行くか」
そういって体を前屈みにさせて背中に意識を向けると、夜空すら飲み込んでしまいそうな黒色をした物質が浮かび上がってくる。
合計6つの球体の様な漆黒の物質は、まず始めに俺の背中に付着する。すると、見る見るうちに大きく、平たく変形して行く。最終的にその物質は6枚の大きな翼になって、飛び立とうとする鳥の様に大きく広げる。
うん、今日も俺の異能力は調子バッチリだぜ!それでは早速、行っちゃいますか!
俺は背中の羽を羽ばたかせ、夜の東京へと飛び立って行った。
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