話題のラノベや投稿小説を無料で読むならノベルバ

男だけど魔法少女になれちゃった話。

カラメルラ

黒猫の独りかたり

 「魔法少女の才能と云うのはね、君自身の望みそのものだよ。
 「意味解んないとか言わないでよ、君は黙って聞いてれば良いんだ。
 「それで、望みそのものっていうのはね、文字通りそのまんま、成り立ての魔法少女が最初に強く願ったことが固有魔法として反映されるって意味なんだよ。
 「解んないって顔してるねえ。本当に君は日本語を勉強してるのかい?っと、殴りかからないでくれよ危ないじゃないか。
 「君の頭は、殴る気が失せる程の疑問に埋め尽くされたんじゃあ、なかったのかな?
 「まあ、それはともかく。話が進まないから大人しくしといてくれ。
 「解った解った、ボクも自重するから。
 「えっと…そう、固有魔法のところだったね。
 「例えば、勉強が出来るように成りたいと願えば、脳のどこかが強化されるだろうし…例えば、運動が出来るように成りたいと願えば、全身の筋肉が強化されるだろう。
 「そして、例えば治らないと言われた病を治したいと願えば─どんな病でも治せる力を手に入れられるだろう。それがどんな形であれ、ね。
 「どんな形で願いが叶うかには個人差があれど、逆に言えば必ず願いは叶う。それが魔法少女の固有魔法となるんだからさ。
 「魔法が使えない魔法少女とか、聞いたことないだろう?
 「それと、願いの強さによって魔法の強さも左右される。
 「要は気持ちだね、気持ち。気持ちの大きさだよ。
 「君が望めば望むだけ、君の姉さんは助かる確率が高くなるのさ。お得な話だろう?
 「え、制約?ないない。気持ちの問題だよ。さっき言ったろう?日本人は気持ちを大事にするんだったよね。日本人の思想に合っているじゃないか。
 「まあ…制約って言うか、魔法を遣うのにはある程度の条件があるんだけど…
 「それも人それぞれなんだよね。…あ、安心してよ、魔法が遣えないなんてことは有り得ないからさ。
 「条件の例?…んーと、例えば…特定の人を幸せにしないといけないとか、はたまた不幸にしないといけないとか…幸不幸に限らず、感情に関することが多いかなー。
 「大丈夫、自分が死なないと達成出来ない条件とかは無いから。条件が厳しすぎれば魔法を遣わなければ良いんだし。
 「条件をクリアした分だけ魔力が溜まるってだけ。その魔力を使って魔法を遣うの。
 「溜まった魔力量によって遣える魔法の規模が違うって、だけ。ね、簡単だろう?
 「…え?君が魔法少女になった時のボクの利点?
 「そんなこと訊く意味が解らないけれど…まあ良いや。教えてあげるよ。
 「…ボクにはね、倒したいもの達が有るんだ。でもボクの能力じゃあ出来ないから、君達魔法少女を育てて一緒に戦って貰おうって訳。だから、ボクには利点が沢山あるんだよー、納得出来た?
 「予想外に長くなってしまったけれど、要するに魔法少女の才能っていうのは、何かを強く願う気持ちだなんだよ。
 「君にはその才能─もとい、気持ちが人一倍強かったという訳だ。どう?
 「魔法少女になってくれる気にはなったかな?」

「男だけど魔法少女になれちゃった話。」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く