カモフラ婚~CEOは溺愛したくてたまらない!~
episode 2 新婚生活は蜂蜜みたいに
最寄り駅から徒歩15分。
セキュリティ万全の13階建てマンションの12階角部屋。
それが蒼空の居住地である。
自分の家に帰ることも想定していたのだけれど、蒼空は当然のように同じタクシーに乗り込み自分の内の住所を告げた。
緊張からか時間はあっという間に過ぎ、あれよあれよという間に私は蒼空の家に足を踏み入れていた。
真っ白なクロスに対し家具は木目調で統一感があり、お洒落なカフェにでも来ているかのような感覚だ。
濃紺のソファーは見るからにふかふかで座り心地もよさそうだ。
さすがはCEOだな、とは思ったが、今思うと私は蒼空が何の会社のCEOでどんな職種であるかも知らない。
幼馴染で昔のことはよく知っていても、今の蒼空のことは何も知らないことに改めて気付かされた。
「ねえ蒼空」
「ん?どうしたの?適当に座ってて大丈夫だよ。今コーヒーでも淹れるから」
キッチンに向かった蒼空がカウンター越しに笑顔を見せる。
「それは後にしよう?それよりも先に、いろいろと話したい」
今後結婚生活を送るにあたって、今現在私が知っている蒼空の情報はあまりにも少なすぎる。
私と疎遠になってから蒼空がどんな進路を選択し、どんな会社に就職し、どういう経緯で独立したのか、何に喜びを感じて何を嫌い、何に怒りを感じるのか、全てが知りたいのだ。
セキュリティ万全の13階建てマンションの12階角部屋。
それが蒼空の居住地である。
自分の家に帰ることも想定していたのだけれど、蒼空は当然のように同じタクシーに乗り込み自分の内の住所を告げた。
緊張からか時間はあっという間に過ぎ、あれよあれよという間に私は蒼空の家に足を踏み入れていた。
真っ白なクロスに対し家具は木目調で統一感があり、お洒落なカフェにでも来ているかのような感覚だ。
濃紺のソファーは見るからにふかふかで座り心地もよさそうだ。
さすがはCEOだな、とは思ったが、今思うと私は蒼空が何の会社のCEOでどんな職種であるかも知らない。
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「ねえ蒼空」
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今後結婚生活を送るにあたって、今現在私が知っている蒼空の情報はあまりにも少なすぎる。
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