カモフラ婚~CEOは溺愛したくてたまらない!~
episode 1 入籍は突然に
一通り確認し終わると一度事務所に戻り、問題なく準備ができていると有馬さんに報告した。
「ご苦労様でした。今日は俺も新郎様を補佐するから、よろしく頼むね。いいお式にしましょう」
有馬さんはネクタイをぎゅっと締め、自分と私達に気合を入れた。
「よろしくお願いします」
しっかりと頭を下げ、私と杏は新郎が到着したという知らせを受けて、お出迎えに行った。
「本日はおめでとうございます」
にこやかに迎えたのだが、このおめでたい日に不似合いなほど幸せ感の漂わない表情の蒼空がそこにはいた。
「控室にご案内いたします」
「よろしくお願いします」
杏に付いていく蒼空の様子がいつもと違いすぎて気になったけれど、緊張のあまり表情がガチガチの新郎様はたくさん見てきたし、深く考えないようにしよう。
私は杏に蒼空を任せ、吉崎様の到着を待った。
10分過ぎ……15分過ぎ……30分過ぎ……。
いくら待っても吉崎様が到着しない。
スマホに連絡をすると電源が入っておらず、自宅に電話をしてもずっと話し中で繋がらない。
興奮で眠れずに遅刻する方は度々あることだが、一時間を過ぎるとこれはもう異常事態だ。
私は慌てて蒼空の控室へと走り出した。
「ご苦労様でした。今日は俺も新郎様を補佐するから、よろしく頼むね。いいお式にしましょう」
有馬さんはネクタイをぎゅっと締め、自分と私達に気合を入れた。
「よろしくお願いします」
しっかりと頭を下げ、私と杏は新郎が到着したという知らせを受けて、お出迎えに行った。
「本日はおめでとうございます」
にこやかに迎えたのだが、このおめでたい日に不似合いなほど幸せ感の漂わない表情の蒼空がそこにはいた。
「控室にご案内いたします」
「よろしくお願いします」
杏に付いていく蒼空の様子がいつもと違いすぎて気になったけれど、緊張のあまり表情がガチガチの新郎様はたくさん見てきたし、深く考えないようにしよう。
私は杏に蒼空を任せ、吉崎様の到着を待った。
10分過ぎ……15分過ぎ……30分過ぎ……。
いくら待っても吉崎様が到着しない。
スマホに連絡をすると電源が入っておらず、自宅に電話をしてもずっと話し中で繋がらない。
興奮で眠れずに遅刻する方は度々あることだが、一時間を過ぎるとこれはもう異常事態だ。
私は慌てて蒼空の控室へと走り出した。
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