だらだらとした映画語り

因幡雄介@B級映画紹介

『ジグソウ ソウ・レガシー』 なぜゲームオーバーと言わなかったのか【60点】

【あらすじ】



  猟奇的な殺人鬼ジグソウによって密室に閉じ込められた人々が生存をかけたゲームに挑む姿を描き、「世界でもっとも成功したホラーシリーズ」としてギネスブックにも記載された「ソウ」シリーズの7年ぶりとなる第8作。

 監督は「プリデスティネーション」で知られる双子の兄弟ピーター&マイケル・スピエリッグ、脚本は「ピラニア3D」のピーター・ゴールドフィンガー&ジョシュ・ストールバーグのコンビが担当した。

 ある密室に男女5人が監禁される。5人は目の部分をくりぬいたバケツを頭にかぶせられ、身体は鎖につながれており、対面する壁には一面に鋭い刃が光っていた。

 一方、刑事のハロランとキース、検視官のローガンとエレノアは、町中の公園で発見された死体を検証していた。

 死体の無残な様子から10年前に死んだはずのジグソウの手口が浮かび上がり、死体に埋め込まれていたUSBメモリを確認すると、「ゲームは始まった。4人の罪人が犯した罪が償われるまで終わらない」というジグソウの声が響きわたる。



【因幡さんの映画語り】



『ソウ ザ・ファイナル3D』という人の肉片が画面から飛び出てきたことで有名だった映画から数年後。

 まさか続編が出てくるとは誰が予想しただろうか?

 これは新章の幕開けなのか?

 激しいグロさを見せてくれた映画第8作目となる。

 ソウを観るのをやめた人は2種類いる。

 

 1、シリーズを重ねるごとにグロさが増して耐えられなくなった。

 2、シリーズを重ねるごとにパターンがわかってあきてきた。

 

 筆者は2のほうで、第4作目で挫折。

 以降はネットの情報で結末を知ったのだが、今回は映像を観させてもらった。

 

 密室に男女5人が鎖によって束縛され、1人が脱落する。

 酸入りの注射器が出てきて、罪を犯した者に選ばせる。

 一方、橋から吊された死体を、刑事と検視官が調査中。

 死体にはパズルのような跡があり、そこにはUSBが埋め込まれていた。

 死んだはずのジグソウの声で「ゲーム開始」が宣言される・・・。

 

 今回のグロさはあっさりしているものの、苦手な人はやめたほうがいいだろう。

 最後にどんでん返しがあり、ミステリー仕立てになっている。

 このシリーズでは、「ゲームオーバー」と真犯人が言って幕を閉じるのだが、今作はなかった。

 今までとは内容が違い、復讐を目的としているからか。

 人間には「利己的」な面と、「利他的」な面があり、その両方の感情は一定ではなく、恐怖と保身によって本性がむきだしになると、ゲームの中で教えてくれた。

 殺人哲学が好きな方はぜひ視聴を。

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