天壌無窮の守人
第五幕 四話 虫の知らせ
「この先であんたが何をするのかは知らん、そしてこれから何が起こるのかも全く見当がつかん。ただちょっとノックを借りたいんやけど、積もる話もあるしな?な?ええやろ」
そう不死蝶が言ってくる。戦いによって下半身を失ったもののすでに再生は始まっており腰下まではすでに完治している。
「こちらとしては別にいいが…変な気は起こさないよな?」
「分かってる、あんたらに勝ち目がないことはよぉーく理解したし…」
どうやら本当に邪魔されることもなさそうなので扉を開け中へと入る。中は以前訪れた研究所と同じくだだっ広く、薄暗い空間だった。部屋中央には例の大小のガラス状のものが浮いており輝きを放っている。
背後の扉が完全に閉まる。外からの音は完全に遮断されておりひんやりとした空気だけが流れている。
「ここで3つ目だ…あと2つ、それで終わりだ」
『………』
そうノスが呟く、その呟きは誰にも拾われること無く暗闇へと消えていく。その顔うっすらには軽く笑みが浮かんでいるように見える、徐々に装置へ向けて歩いていく。
そして手を伸ばし、閃光。
「それで?積もる話ってのは何だ」
一方そのころ廊下で警戒態勢は解かず不死蝶に話を問うノック、不死蝶はすでに太もも周辺までは回復しており動こうと思えば動ける状態ではある。
「積もる話なんてないわ、けど…さっきも聞いたけどなんであんな奴と一緒に動いとる」
その声音は重くまるで怒ってるかのようだった。ノックは頭に?を浮かべながら再び問い返す。
「なんでって…そりゃ恩があるから…」
「はぁ…お前ってやつは…」
ひどく疲れたように不死蝶はため息をつく、そしてびしっと指さしながら話し出す。
「いいか、これから先お前はまだアイツについていくんやろ?だったら一挙一動、一言一句注意しな。あれは…怪物や手に負えん。もしも、もしもアイツが間違ったことをしようとしたときあんたは止めてくれる?」
少し声が震えている、彼女の見えない瞳にノスがどう映っていたのかは全く分からない。だが、ノックはポンと胸を叩いて言い返す。
「大丈夫だ!そん時は俺が止めてやる!」
「その小さい脳みそで判断できるん・・・心配やわ。今でさえ間違っとることやと思うんやけど」
呆れたように不死蝶は返す。そこからはしばらくお互いの近況を話し合っていた。しばらくしていると閉じられた扉からかすかに閃光が漏れ出す、しばらくして光が収まりノスが中から出てきた。中を見ると中央に置かれていた装置は完全に壊れており軽く煙を上げていた。
「あんたの目的はあれで終わり?」
「あぁ、さっさと次の目的地まで移動させてもらう。後ろから襲われたら溜まらないからね?」
肩をすくめながら返すノス。それに対して両手を上げて戦う意思は無いという意思表示をする不死蝶、ノックは頷いていることから本当に大丈夫だろう。
急いで支度をしノックとともに移動する、通路を曲がる際ノックは不死蝶に対して
「紫乃!またな!」
「その名で呼ぶな!あほおおおおおおおおおお!」
とどうやら不死蝶の琴線に触れたらしく大量の銃撃を浴びるように撃ってきたので急いで出る羽目になってしまった。何故か今までより精度が高かったのが怖かった。こうして二人と一体は雪が吹雪く中、研究所を後にしたのだった。
某国某研究所にて
???『先ほど不死蝶から連絡が来た、どうやらだめだったようだ。それに…相当危なそうだ。』
???「んーだめだったのかー、あの子強かったでしょ?」
???「それでもダメだったってことでしょ」
???『次の行き先はどうやら中国らしい、どうするよ吾蔵研究員』
吾蔵研究員「中国か…あそこにいるのは、頼りにならんな」
???「そう言ってやるなって…まぁ、気持ちは分からんでもないけど」
吾蔵研究員「Cc、裏サポートに回れるか?」
Cc『うぇ…分かりましたよ』
Ccと呼ばれた男はバイザーで守られている頭をコツコツ叩きつつ立ち上がる。
吾蔵研究員「さて…どうなることやら…」
???「胃薬とってくる?」
吾蔵研究員「いや、大丈夫だ」
そう不死蝶が言ってくる。戦いによって下半身を失ったもののすでに再生は始まっており腰下まではすでに完治している。
「こちらとしては別にいいが…変な気は起こさないよな?」
「分かってる、あんたらに勝ち目がないことはよぉーく理解したし…」
どうやら本当に邪魔されることもなさそうなので扉を開け中へと入る。中は以前訪れた研究所と同じくだだっ広く、薄暗い空間だった。部屋中央には例の大小のガラス状のものが浮いており輝きを放っている。
背後の扉が完全に閉まる。外からの音は完全に遮断されておりひんやりとした空気だけが流れている。
「ここで3つ目だ…あと2つ、それで終わりだ」
『………』
そうノスが呟く、その呟きは誰にも拾われること無く暗闇へと消えていく。その顔うっすらには軽く笑みが浮かんでいるように見える、徐々に装置へ向けて歩いていく。
そして手を伸ばし、閃光。
「それで?積もる話ってのは何だ」
一方そのころ廊下で警戒態勢は解かず不死蝶に話を問うノック、不死蝶はすでに太もも周辺までは回復しており動こうと思えば動ける状態ではある。
「積もる話なんてないわ、けど…さっきも聞いたけどなんであんな奴と一緒に動いとる」
その声音は重くまるで怒ってるかのようだった。ノックは頭に?を浮かべながら再び問い返す。
「なんでって…そりゃ恩があるから…」
「はぁ…お前ってやつは…」
ひどく疲れたように不死蝶はため息をつく、そしてびしっと指さしながら話し出す。
「いいか、これから先お前はまだアイツについていくんやろ?だったら一挙一動、一言一句注意しな。あれは…怪物や手に負えん。もしも、もしもアイツが間違ったことをしようとしたときあんたは止めてくれる?」
少し声が震えている、彼女の見えない瞳にノスがどう映っていたのかは全く分からない。だが、ノックはポンと胸を叩いて言い返す。
「大丈夫だ!そん時は俺が止めてやる!」
「その小さい脳みそで判断できるん・・・心配やわ。今でさえ間違っとることやと思うんやけど」
呆れたように不死蝶は返す。そこからはしばらくお互いの近況を話し合っていた。しばらくしていると閉じられた扉からかすかに閃光が漏れ出す、しばらくして光が収まりノスが中から出てきた。中を見ると中央に置かれていた装置は完全に壊れており軽く煙を上げていた。
「あんたの目的はあれで終わり?」
「あぁ、さっさと次の目的地まで移動させてもらう。後ろから襲われたら溜まらないからね?」
肩をすくめながら返すノス。それに対して両手を上げて戦う意思は無いという意思表示をする不死蝶、ノックは頷いていることから本当に大丈夫だろう。
急いで支度をしノックとともに移動する、通路を曲がる際ノックは不死蝶に対して
「紫乃!またな!」
「その名で呼ぶな!あほおおおおおおおおおお!」
とどうやら不死蝶の琴線に触れたらしく大量の銃撃を浴びるように撃ってきたので急いで出る羽目になってしまった。何故か今までより精度が高かったのが怖かった。こうして二人と一体は雪が吹雪く中、研究所を後にしたのだった。
某国某研究所にて
???『先ほど不死蝶から連絡が来た、どうやらだめだったようだ。それに…相当危なそうだ。』
???「んーだめだったのかー、あの子強かったでしょ?」
???「それでもダメだったってことでしょ」
???『次の行き先はどうやら中国らしい、どうするよ吾蔵研究員』
吾蔵研究員「中国か…あそこにいるのは、頼りにならんな」
???「そう言ってやるなって…まぁ、気持ちは分からんでもないけど」
吾蔵研究員「Cc、裏サポートに回れるか?」
Cc『うぇ…分かりましたよ』
Ccと呼ばれた男はバイザーで守られている頭をコツコツ叩きつつ立ち上がる。
吾蔵研究員「さて…どうなることやら…」
???「胃薬とってくる?」
吾蔵研究員「いや、大丈夫だ」
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