死の床に、エッセイの価値を、教わった。

越庭 風姿【 人は悩む。人は得る。創作で。】

近未来を表現することは難しくなった

 未来を考えるとき「Society 5.0」を意識する。
 内閣府によると「サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムによって開かれる」と解説している。
 インターネットを、情報を得るために使うだけではなく、日常生活に深く根差した関わり方をすることである。
 さまざまな構想が具体的に示されている。
 すでにかなり普及してきている、スマートスピーカーもその一つだった。
 他にも自動運転車など近々実現する技術もある。
 SF小説を書くときに「近未来」を表現することが難しくなってきていると思う。
 技術が加速度的に進歩しているので、人間の想像力が追いつかなくなっているのではないだろうか。
 未来を描こうとするとき、中世のような雰囲気を織り交ぜるストーリーが多く見られるようになった。
 未来のイメージが描きにくくなった証拠である。
 ただ単にメカニカルだったりするだけではリアリティを感じない。
 それよりも、人間の肉体のような有機的な形に沿ったデザインとか、有機物を連想させる構造の方が未来的な感じがする。
 すでに「Society 5.0」で未来を語ることが難しくなり、人間の幸せとテクノロジーの関係を深く認識してイメージを広げていかなくてはならない。

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