死の床に、エッセイの価値を、教わった。

越庭 風姿【 人は悩む。人は得る。創作で。】

音を表現するには

 音は空気の振動である。
 音を表現することは、空気を表現することに似ている。
 音には実体がない。
 振動という現象を波で表現したりする。
 大きさ、音色などの要素があるが、それらは空気の振動の様子の違いである。
 音を感じ取るには耳で聞くわけだが、個別の音環境を作るために、イヤホンやヘッドホンを使う。
 最近は、自分の周りの空気だけを振動させて聞くこともできるようになった。
 音環境の個別化が進んでいくだろう。
 またデジタルの音源もかなり自然な音が出せるようになった。
 そして、素人レベルでも気軽に作曲できるアプリもたくさんある。
 音楽を作曲することが、プロや天才の特権的仕事ではなくなってきたのだ。
 これは小説も同様であろう。
 出版社の編集者に見出されなくても、投稿サイトで小説を簡単に公開できるようになった。
 そして好きな作品にコメントする環境も整った。
 売れる作品を熟知したプロが選ぶのではなく、たくさんの素人が選ぶのである。
 音楽も小説もパラダイムシフトが進んでいるのだ。

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