死の床に、エッセイの価値を、教わった。

越庭 風姿【 人は悩む。人は得る。創作で。】

いつからこんなに時計だらけになったのだろう

 時計は、時間を知らせる機能を持っている。

 置時計の場合は、部屋のインテリアとして調和することも大事だ。

 腕時計ならば、ファッションの一部になる。

 リビングの壁に掛ける時計だけは、部屋のインテリアとして考えて選んだ。

 白壁に溶け込む白地で、文字は細め。

 メタリックなアクセントで、淵がない。

 我が家には他に壁掛け時計がない。

 その代わり置時計がいたるところにある。

 また、お風呂の湯沸し器のリモコンと、インターホン、炊飯器にもついている。

 スマートフォン、タブレット、パソコンにも時計がある。

 音声認識で様々なことを教えてくれるechoにもついている。、

 インターネットに繋がった端末は数秒の誤差範囲で常に正確な時間を教えてくれる。

 電波時計も普及しているが、時々誤動作を起こしたり、電池切れのときに電波をなかなか拾えなくなったりする。

 自分は機能性重視で時計を選ぶ。

 腕時計はソーラー充電の針が太いシンプルな時計だ。

 どこかにぶつけたり、薬品がかかったりして壊れることが多いので、高級な時計はつけない。

 一度もらい物のしゃれた腕時計をしたら、銭湯で水没して動かなくなった。

 防水になていたはずなのだが、過酷な環境で使っていたせいか、パッキンが劣化してしまったのかもしれない。

 夜中に寝ぼけて時計を読み間違えることがあるので、寝室の時計を光るデジタル時計にした。

 本当はこんなに時計に囲まれて生活しなくてもいいはずだ。

 いつからこんな風に時計だらけになったのだろうか。


コメント

コメントを書く

「エッセイ」の人気作品

書籍化作品