寝取られた幼馴染みがヤンデレとなって帰ってきた

みっちゃん

第18話 押し寄せる2つの影

師匠であるアマギにリムルが大変だと聞き、ルクスとアカギは急いで水晶の所まで向かった。

ルクス「リムル!」

アカギ「兄さん!」

リムル「ルクス!、アカギか!」

リムルが大変だと聞いたが、命に別状はないみたいだ、普通に話をしている

しかし、とても切羽詰まった様子でこちらに話しかけている、いつもなら敬語を使うはずのリムルがタメ口で話しかけてくる

リムル「ルクス!アカギ!お前達は今すぐ王都から逃げろ!自分の村にも行くな!」

逃げろ?一体どう言う事だ?..........まさか

ルクス「リムル!頼む焦る気持ちはわかるが一旦落ち着いて状況を説明してくれ!こっちもいきなり言われてもわからない!」

アカギ「私.......達.....にも.......ちゃん.....と.......教え........て」

ルクス(一体何が起きた!?あのリムルが敬語を使わないなんて、それ程までの緊急事態なのか!?)

アカギ(何か......嫌な予感がする)

2人の言葉に我に戻ったのか、リムルは一旦深呼吸して話し始める

リムル「わかった、だけどこっちも時間がない一回しか言えませんし、質問も受け付けない、時間が惜しいんだ、許してください」

どうやら思った以上にやばい状況らしい、兎に角ルクス達はリムルの言う通りにすることにした

ルクス「わかった、兎に角なんでそんなに焦っているのか教えてくれ、2人ともそれで良いよな?」

アカギ「私......は......大丈.......夫」

アマギ「私もいいわ」

リムル「わかりました、では聞いてください」

そして多少落ち着きを戻したのか徐々に敬語に戻っている

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リムルの話

僕達は予想以上に早いペースで、魔王城に向かっていたのです。

特にルクスさん達と最後に連絡を取った温泉地帯からは魔物の数も恐ろしい程に少なく、不思議ではあったんですが村々の話を聞いても特に情報もなく、そのせいであまり苦戦する事もなく魔王城に行けたんです。

もしかしたら伏兵として魔王城の中に沢山いるのではないか?そう思ったのですが、魔王城の中も魔物の数が予想以上に少なかったんです、とても嫌な予感がしました、もしかしたら魔王はいないんじゃないかって..........

それでもここまで来たのなら行くしかないと思い行きました

そして予想は的中しました、いたのは四天王と上位魔族だけで魔王はいなかったんです!

そして彼らは時間稼ぎの為に残された囮で本隊......つまり魔王軍は今、貴方達のいる王都に総勢20万の魔物が向かっていると言いました

四天王達はここで僕達を食い止めるべく、ずっとここで待っていたそうです

しかし、魔王軍の.....いや、魔物達の移動は他の村や国が気付くはずなのです、しかし、行くところの村や町、国に言ってもそれらしい話を聞きませんでした。

なので僕達は何処かに魔法陣があってそこから移動した可能性が高いと思い今探しています

なので今聖女と賢者の2人に任せて魔法陣を見つけて、多分壊されていると思うのでそれの修復を頼んでいます、聖女なら邪悪な気配で魔法陣を賢者なら、その知恵で魔法陣を再構築出来るはずです!

この事は国王にも伝えますが、1番最初に連絡の取れる貴方達に先に連絡しました、なのですぐに避難を!

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ルクス「魔王め、考えやがったな」

アカギ「うん.......しか.....も.....ここ.....を.......狙.......う.....なん.....て」

ここは人間の国の中で1番強い国として有名だ、つまりその国が滅べば、最早人類に勝ち目は無い。

しかも20万の大軍勢を一気にここに向かわせるほどの魔法陣を作るとなると、相当前から練っていた作戦なのだろう。

ルクス(しかも手の内を明かすとなると、リムル達がこうする事もわかっていたはず、多分魔法陣もどこかにあり、数時間もすればここに来れるだろう)

アカギ(そして、ついた瞬間)

アマギ(この国が滅びている様を見て絶望させてから殺す、そう言う計画ね)

魔王が常に魔王城で勇者を待つ程、寛大な王ではなかったようだ。(そもそも何故勇者達を待っているのかがわからないが)

だけど、リムルは別の何かを恐れているように思える、さっき言っていたが"村に行くな"と言っていた、魔王軍が全世界に同時に攻めてくるのならわかるが、攻めてくるのはここ王都だけだ、なら何故村へ.........

先程の予感していた事が外れて少しホッとしていたが、リムルの話を聞いて考えれば考えるほど、嫌な予感が強くなる

リムル「しかも、それだけじゃないんです。」

その言葉を聞いてルクスの体はビクッと動いた

やめろ、言うな!

心の声がそう叫ぶ

リムル「四天王の中に魔術が得意な者がいまして」

嫌だ、聞きたくない!

呼吸が荒くなり、目眩がする

リムル「僕達は戦う時にバフ(身体強化)をかけてもらうのですが」

隣にいるアカギが、不安そうにこちらを見つめる.........

助けて.......

リムル「それを全て解除され.......」

やめ.......

リムル「そして何故か僕の魅了の眼も無くなりました」

や..........

アカギ「.......う......そ.....」

アマギ「魅了が無くなった?」

リムル「はい、今はまだ効力が続いていますが、段々と効力は薄くなっていますこのままだと魅了が解けるのも時間の問題です」

リムルの言葉に頭が真っ白になる、2人が何かを言っているのだが、何もわからない、意識が朦朧とする、目の前が砂嵐になっ........て

バタンッ

アカギ「ル......クス......?」

2人はリムルと話していると、大きな音がして、そこを見ると、ルクスが倒れていた

アカギ「ルクス!?」

リムル「ルクスさん!?」

アマギ「ルクス!?しっかりして!!」

アカギ「ルクス!ルクス!ルクス!!!」ゆさゆさ

朦朧とする意識の中、必死叫ぶアカギの声が聞こえて、そのままルクスは意識を失った

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ルクスとアカギの部屋

あの後ルクスは目を覚ます事はなく、一先ず、ベットに寝かしつけた

アカギ「ルクス.......」

その間アカギはずっと彼のそばにいた。

寝ているルクスの左手を掴み今日はめた指輪をくっつける、そこにはハートの形となった指輪があり、自分と彼との繋がりでもあった。

アカギ「ルクス.....私ね、本当はもっと上手く喋れるんだよ?」

普段と違い途切れ途切れではなく、しっかりとした口調で話す

アカギ「でもね、人前になると上手く話せないの」

過去のトラウマもあり、彼女は上手く人と話せない

アカギ「それでも、ルクスはそんな私に優しく答えてくれた」

初めて会ったあの日、彼女は精一杯の言葉で話した、しかしそれはとても聞き取れるものではなかった、声も小さく、まごまごしていた為、普通の人なら聞き返す程だ、しかし彼はしっかりと答えた、それが彼女にとってどれだけ嬉しかったことか

アカギ「そんな貴方だから、私は貴方の事が大好きになった」

いつも優しく、自分と気が合い、時に喧嘩もするけど、それでもかけがえのない楽しい日々となった。

アカギ「貴方が私を救ってくれた.......だから」

自分に生きる意味を、相手を思いやる気持ちをくれた、だから今度は

アカギ「今度は私が貴方を救ってみせる、例えどんなに苦しくても、辛くても」

そう言って寝ているのルクスの唇に自分の唇を合わせて

アカギ「ずっと、そばにいるよ、ルクス」

そう言って彼女は彼の手を握り締める

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続く




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