きろく

ゆずさい

生活


小学生になり学校に通うようになると、私の選択性緘黙は治っていて、他人と普通に話したり関わることができるようになっていました。

友達が沢山でき、心疾患の手術が終わって少し期間をおいてからは毎日友達と外で遊んだりドッヂボールをしたり、笑顔で毎日過ごしていました。


小学3年生。初めてのクラス替えがあり、
隣の席の男の子…れおくんといつも仲良く話していました。


れおくんとは授業中になんでもない話をしたり、
休み時間にふたりだけで折り紙をしたり、
手紙交換をしたり、
子どもながらふたりだけの親密さを楽しんでいました。

「今日の算数難しくなかった?」
「ほんとだよね~、足し算とかだけやってたいよ~」

「みて!折り紙で鉛筆作った!」
「それただ細く切って書いただけじゃん(笑)」


そんな普段のなんでもない会話や娯楽が楽しくて、私はれおくんが大好きになっていました。


友達に
「れおくんとどんな関係なの~」
と聞かれるたびに、 
「どんな関係だろうね~!」
とイタズラのように笑っていました。



ある日の授業中、れおくんといつものように手紙のやりとりをしていました。
でも、れおくんの様子がいつもと違いました。


れおくんは、鉛筆で私のスカートの中をまさぐってきて、息をはあはあと荒くしていました。


私は頭が真っ白になり、授業中で大きな声も出せずただされるがままになっていました。





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