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きろく

ゆずさい

幼少期(親、家庭)


時系列は少し前に戻りますが、保育園の頃。

4歳〜5歳の頃のお話になります。



私の両親は、私が3歳の頃に離婚しています。

家庭内の雰囲気、家族仲、両親仲はお世辞にも良いとは言えないものでした。


少しのこと、小さなことで言い争いになり取っ組み合いの喧嘩になる両親と
それを必死で止める幼少期の私と
何もせずただ黙って俯いている姉
という光景でした。


どうして、どうして普通のおうちみたいにみんな仲良くないの?
と幼いながらに考えを巡らせていましたが

気が付いたら両親は離婚していて、親権は母親に渡っていました。


ただ、その頃の私は離婚という概念がわからず母親からは、
「お父さんは仕事が忙しくて遠くに住んでいるんだよ」
と説明を受けていました。



離婚した後、父親は関東へ行き、私と姉と母は地元に残っていました。

母親は父親に娘である私たちと毎週末に面会することを許していました。

そのため、形式上離婚したとは言ったものの客観的には
単身赴任の父親が週末帰ってきて遊んでくれる、というようなものに近かったと思います。


そんな形での面会は、私が4歳頃から始まっていました。


毎週土日になると家に来てくれるお父さん。

私は母親よりも父親に懐いていたため、土日がいつも楽しみでした。

日曜日の夜、父親は私たちが寝てから帰っていたため月曜日の朝には居ませんでした。



幼かった私は、離婚したから毎日父親と一緒には居られないということを理解しておらず、ただ仕事が忙しいんだ、という認識をしていました。


そのため、大好きなお父さんが土曜日と日曜日は遊んでくれるのに月曜日には居なくなっているという意味が分かりませんでした。

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