追放された悪役令嬢と転生男爵のスローで不思議な結婚生活

ヒーター

幕間的なモノ:ポロリもあるよ。女湯版


幕間的なモノ:ポロリもあるよ。女湯版


「シャル君、まだ覗いてないよー! ポロリはしているなら興味はあるけどね! ……さて、もういっそ男湯行ってみるのかな、愛を叫ばれている逆ハーメアリーちゃん?」
「行きません」
「あはは、大丈夫、メアリーちゃんの美乳をポロリとさせておけば男性陣は悩殺だから!」
「しませんから!」
「メアリー君、君の身体が国宝級に綺麗なのは知ってるけど、自分の身は大切にね?」
「し、してますからねフォーン会長!」
「あんだけの力があって私みたいな筋肉質でなく柔らかそうな肢体……もう一つのポロリで国を動かせそうですよね。ですので男湯放り投げましょうか?」
「何故ですかスカイ!? あと動かせませんからね! なんなんですか皆して!」
「あはは、前から思ってたけど生徒会長さんって結構良いモノ持ってるよねー」
「ですよね。この大きさと存在感で何故普段見失うのでしょうね」
「そりゃ仮に良いモノだとしても普段は隠しているからじゃないかな……?」
「何故無視するんです!」
「あはは、ごめんごめん。イケメンを侍らせているメアリーちゃんへの嫉妬だよ!」
「羨ましいねぇ。誰を選んでもお似合い美男美女カップルだし、メアリー君なら将来安泰だよ? いっそ皆の逆ハーレム? とやらもいけそうだね」
「ですね。将来の王妃候補に対し、身分が上な今の内に揶揄っているだけですよ。王妃に対しての第一夫に第二夫……東にある国の後宮みたいなの作れそうですね!」
「侍らせませんし、ハーレムもしないですし、作りません。それに私にどうこう言えるほど、自分の好きな相手と仲良くやれているんですか貴女達は」
「いやはや、凄いよねメアリーちゃんは。私は好きな男の子に心配されて叱られてばかりだからね。一人相手だけでも大変だよ。まぁそんな時間も楽しいし嬉しいけどね!」
「ですよね。私も一人の年下の男の子相手でも大変です。可愛くて小柄なのに、真っ直ぐ想いを伝えられて騎士みたいで格好良いです」
「私も手紙のやり取りだけでも楽しいね。会えない時間は多いけど、その分文字で思いが伝わって来て嬉しいよ。さっきも送ったし、返事も今度会えるのがとても楽しみだ」
「くっ、そういえばここに居る皆さんは最近上手くいっている方々ばかりでした……!」
「大丈夫、決めきれない愛も愛の形だからね」
「変に決めないでください。というよりフォーン会長。手紙送ったんですか?」
「うん、別件で送る用があったから、息抜きがてら一緒にブラウン君に送ったんだよ。……ふ、そういう息抜きをしてなきゃ、やってられなかったんだよ……」
「お、おお……なんかお疲れ様です」
「生徒会長さんずっと忙しそうだったもんね。お疲れ様です!」
「フォーン会長は優秀な御方ですし、皆頼ってしまうんですよね……会長職、いつもお疲れ様です」
「ありがとう、皆。とはいえ、それももう少しで終わるけどね」
「え? あ、会長を変わられるんですね」
「まぁね。……本当に大変だった……皆優秀だけど、なんであんなに大変だったんだろう……」
「お、お疲れ様です。あと、ごめんなさい」
「いや、別にメアリー君のせいじゃ――」
「私がゲーム知識を使って学園の秘密を暴いたり、貴族と平民の壁を壊そうと大立ち回りしたり、学園不認可の将来的に脅威となるモンスター退治にいったばっかりに……」
「なんかメアリー君のせいな気がしてきたぞぅ」
「あはは、生徒会長さんは優秀だから先生達も“フォーン会長に任せればなんか解決している!”というような感じだったもんね。お陰でゲーム知識無双をするメアリーちゃんの行動のしわ寄せがどっと来たんだね!」
「メアリー君のせいな気がしてきたぞぅ」
「は、はは……メアリーも悪気があった訳では無いので許してあげてください」
「分かってるよ。それに大変だったけど学園は良い方向に行ったから別に良いんだけどね」
「ところで、新しい生徒会長は誰を選ぶんです? それとも選挙方式に?(※会長職は指名か選挙のどちらかで決まる)」
「うーん、今の所は指名制の予定かな」
「選挙ではないんですね」
「選挙をすると暴動起きそうだし……」
『ああ……』
「何故クリームヒルトとスカイはそこで私を見るのです。ともかく、お疲れ様でしたフォーン会長。最後までお付き合いいたします」
「あはは、私も微力ながら!」
「私もです。フォーン会長の下で働けて良い経験になりました」
「ありがとね、皆。……さて、そろそろ上がろうか?」
「ですね。充分癒されましたし」
「充分温まりましたからね」
「そうだねー。……ところで生徒会長さん」
「なにかな?」
「温泉から上がってそのまま服を着ず出ても気付かれなかったりするのかな」
「仮に気付かれなかったとしても、しないから」
「でもあの生徒会長さんのご先祖様っぽい人が言ってましたけど、そういった事で得られる興奮は夢魔族の食事になるそうですよ」
「なったとしてもしないからね!? 私は痴女じゃないから――あ、そうだ思い出した」
「なにをです?」
「いや、ちょっとシキについてね」
「スカイちゃん。生徒会長さんは痴女でなんでシキを思い出したのかな」
「思い当たる節が何名かいて分からないですね……」
「クロさんが聞いたら頭を痛めそうですね……ともかく、どうしたんです?」
「うん、なんというか……今回の騒動で襲い掛かって来た人達なんだけどね」
「はい」

「場合によってはシキの預かりになるかもしれないんだってさ」

「……クロさん頭痛めそうですね」
「あはは、黒兄に癒される道具でも送ろうかな」
「なんかシキが問題児の託児所みたいですね……」

コメント

コメントを書く

「恋愛」の人気作品

書籍化作品