追放された悪役令嬢と転生男爵のスローで不思議な結婚生活

ヒーター

-人物設定とちょっとした用語解説- Version.紫な一族


-人物設定とちょっとした用語解説- Version.紫な一族


ウィスタリア・バレンタイン
青紫ウィスタリア髪蒼目
180cm前後
四十五歳
優秀な現バレンタイン家公爵。ヴァイオレットの実父。
子供は道具であり、自分も道具。
家族に対する情は無く、自身の父(当時公爵)も国の役に立たないからと“穏便に”失脚させ、自身の従兄がシロガネという“弱点”を作った際にも淡々と業務をこなすように辺境で飼い殺した。
なお、厳しくはあるものの、理不尽ではない。不当に評価する事は無く、厳しくも的確な指示と施策をするため割と従者や領民からの評判は良かったりする。

・家族への感情・評価
フェルメールブルー:子を三人産んだ妻。自分に愛がない事は理解しているが、優秀であるし、浮気はせずに自分の子を産んだのならそれで良い。

ライラック:優秀。将来は私の代わりになるだろう。変わる際には私を蹴落とせ。

ソルフェリノ:兄と比べ覇気は無いが、充分優秀。役目をこなす駒。

ヴァイオレット:現在の王族に認められているなどの情報を知った上で、「良かったな、運よく上手くいって」という評価以外にはくだしていない。



フェルメールブルー・バレンタイン
紫白フェルメールブルー髪黒目
160cm程度
四十四歳
優秀な現バレンタイン家公爵。ヴァイオレットの実母。
夫を愛してはいないが、子はそれなりに愛してはいた。現在のヴァイオレットにも愛情はあるにはある。
不器用な仕事人間。感情を表に出すのは苦手で、淡々と話す事が多い。

・質問「愛していない夫との結婚生活は辛くなかったのでしょうか。浮気とか考えなかったのでしょうか」
回答「貴族の結婚に愛もなにもあったものか。浮気……よその男か。夫は血も実力も優秀だからな。よそに男を作って何故自分と子の価値を下げなければならないんだ」



ソルフェリノ・バレンタイン
明紫ソルフェリノ髪黒目
180cm代中盤
二十三歳
幼少期からの教育で「感情を表に出したら疲れる」という価値観を以って育ってしまった、バレンタイン家次兄。この価値観と、なにかをやっていると「物事の道筋」がなんとなく見えて、その通りにやると万事うまくいく、という能力も相まって乳兄弟のシロガネ以外には本心を見せずにいた。
……が、とある事情により、抑えていた本音が発露。
二十三年間抑えていたので、抑えていた分割とはっちゃけたし、いきなりはっちゃけたので距離感が掴めずにいた。シキでの生活で距離感は分かった模様。これからは配下の者(+シキ領民)の前にはそれなりの本音で話すつもりらしい。本質は割とヴァイオレットと似ている。
性格は相手を管理する、といった傾向にあるが、実は精神は弱め。壊れやすいという意味ではなく、「重圧から逃げられない・自分の働きで周囲が楽できるのなら色々削って働く」といったブラック企業体質。ただ、シロガネの助けのお陰でそれなりに収まってはいる。

・ムラサキに関して
本人の中で最初に選んだ時は「都合の良い女」という気持ちで選んだと思っていたのだが、実は選んだ時には無自覚にムラサキに恋をして選んだ模様。どうやら周囲に腫れ物扱いされても凛と振舞う姿に憧れと恋を得たようである。



ムラサキ・バレンタイン
黒紫ムラサキ髪黒目
160cm程度
二十三歳
東にある国(クロ達の前世故郷と似ている)からバレンタイン家に嫁いだ女性。
物静かで立ち居振る舞いが綺麗で、髪がとても長くて綺麗であり、自己主張の少ない女性……だが、本音で語ると割と好戦的だったりする。(「おのれシロガネ」はよく心の中で呟き、呟く事で平穏を保たせている)。
作中で最も胸が大きいが、謎技術(ゴルド直伝)で抑えられている。それ以外の身体は細身。
王国に来た時には胸は抑えていたため、実はソルフェリノ達しか胸の大きさは知らなかったりする。
教育方針でソルフェリノともめたが、今はソルフェリノの心からの訴えなどにより色々と話し合いをしながら、互いに理解を深めようとしているようである。
ちなみにソルフェリノが「バレンタイン家としての俺を好いている」と言っていた件に関しては事実なのだが、今は本音で話す、ちょっと情けないソルフェリノも大好きではあるようだ。

・シロガネとの戦い
「勝った、私が勝ったんですよ! これでソルフェリノ様の隣は私が相応しいと証明できたんですよやりましたよやったー! ……え、ソルフェリノ様を呼び捨てで呼ぶ件について? ……れ、練習してからにしますね!」



シロガネ・V・スチュアート
白銀シロガネ白銀シロガネ
180cm未満
二十三歳
ヴァイオレットとは従兄妹関係だが、事情が複雑のため互いに家族扱いはしていない。
ソルフェリノに対する言動は割と気安いが、従者としてはかなり優秀。諜報活動もこなす、まさにソルフェリノの右腕。
バーントやアンバーよりは年下だが、従者としては先輩であり、家事や実務は二人よりも優秀である。
カナリアに一目惚れをし、それなりに仲良くはなったのだが……友達以上の感情をカナリアから持たれる可能性は今の所望み薄。

・クロの「カナリアの付き合う相手は俺が見定める」発言に関して。
発言を聞いていたので、やけにクロに対しての好感度が高いカナリアの件も有り、認められてやると先に戦いを挑んだのだが、「まず付き合う前提を満たしてから来て下さい」と割と冷たい目で見られた模様。
それでも戦いを挑んだのだが、カナリアの応援(趣旨を理解していない)を聞き、空回りして負けた。
なのでリベンジに燃えているが、「いや、俺よりもカナリアとまず仲良くなる様にも得ようよ……」とクロには言われている。なお、「出来たら苦労はしません!」と情けない事を言い返したようである。



ライラック・バレンタイン
薄紫ライラック髪蒼目
180cm代中盤
二十五歳
バレンタイン家長子。
ソルフェリノが本音で話そうと思った、原因の一人。




おまけ とある夫婦の会話
「ヴァイオレットさんの家族って、俺とは違う意味で……うん、素敵で素晴らしい貴女が育ってくれて、嬉しいです」
「オブラートに包んでくれてありがとう」

「追放された悪役令嬢と転生男爵のスローで不思議な結婚生活 」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「恋愛」の人気作品

コメント

コメントを書く