「TSF病」を発症した男子高校生がウサミミ美少女になる話
12、ニンジンクッションは宙に浮く
大輔がクッションに捕まり空中に浮いた時に思った。これ、俺も中に浮けるんじゃね?と…。
その時の俺の思考はこれまでの人生の中で一番加速していたと思う。
俺が浮いて移動できるのなら、わざわざ歩かなくても良いと言う事だ。「歩く=面倒臭い」と思っている俺にはピッタリなひらめきだった。
椅子に浮いて移動するには腰が痛くなるかもしれない。ベットに乗って移動するのは良いと思ったが、余りにも重い物だと中に浮かびながら他の物に『念動力』が使えないかもしれない。残りはと言うと…巨大クッションだ。あれなら寝転びながらでも『念動力』で移動できるかもしれない。重量的にも、乗り心地的にも完璧だろう。
そして、今に至る。
目の前には一般的な大人よりも大きなニンジンクッションがどっしりと置かれていた。これを今から中に浮かせる。
緊張した趣でニンジンクッションが浮くイメージをする。すると、巨大なソレは床から50cm程浮かべる事ができた。
ふむ、これ位の重さなら後3、4個は浮かべられそうだ。
一度、ニンジンクッションを床に下ろし、先ほど冷蔵庫にしまったミートパスタを『念動力』で取り寄せる。さっきから少しづつお腹が空いてくるのだ。慣れない力な為、少し集中しなければいけないから疲れて来る。慣れたら、無意識に使う事が出来るかもしれないから、頑張って行こうとは思っているが。
3つのタッパーに分けたミートパスタを1つだけぺろりと平らげる。
さて、続きをしよう。
次は俺がニンジンクッションに乗ってみる。
超低反発なこのクッションはしっかりと俺の体を受け止めてくれる。あぁ、もう離れたくない…。
「もう今日は寝てしまおうかな…」
今、ここで寝れたら良い夢が見れそうな気がする。
いや、そういえばお風呂もまだじゃないか。早く入らなくては。よし、ならついでに実験も終わらせよう。
俺はクッションに乗ったまま『念動力』を使う為、意識を集中させる。
すると、ニンジンクッションが淡い紫色の光を纏い、動き始めた。そして、ゆっくりと俺を乗せたまま浮遊を始める。
「おぉ!?これは行けたのでは?」
前にゆっくりと移動するようにイメージすると、少しづつ移動を始める。
キタァァ!!そう!これがやりたかったのだよ!良いぞ、このまま風呂場へ直進だ!
ドアの幅ギリギリのサイズで廊下まで抜け、風呂場前の扉まで移動する。流石に、ニンジンクッションをべちゃべちゃに濡らしたくないので、廊下に放置してお風呂に入る。
服を洗濯機に脱ぎ捨て、風呂場に入る。
〜15分後〜
「ふぅ〜極楽だったぁ。髪の毛が長くなりすぎて洗うのは面倒臭いけど、女の子の姿も良い物だな!鏡を見ると必ず美少女がいるから損した気分は全くないな」
美少女と言うのはもちろん俺の体だ。
昨日、男から美少女になったばかりで大変になるだろうなと思っていたが、これはこれでなんか良い。鏡を見れば目の保養になる。
因みにだが、裸の姿には全く興奮しない。だってロリ体型だからだ。俺は巨乳の方が好きだし、こんな貧相な胸では興奮しねぇ。後、初日にも思ったがこれが自分の体だと思うと体の熱が一気に引く。
風呂から上がり、服を着ようと思ったが用意していなかったのを思い出し、仕方なく素っ裸でドライヤーを使い髪を乾かす。その後に櫛で髪を解かし、完璧だ。
風呂場から出て、自分の部屋に下着と服を取りに行く。ニンジンクッションは置いてだ。流石に裸でクッションの上に乗ろうとは思わない。
今日のお昼過ぎに入れ替えた衣類が入ったタンスから、下着(スポーツブラ)と寝巻きの服を取り出す。寝巻きの服の柄はと言うと、ピンクを基調とした布地に兎とニンジンの絵柄がいくつもある子供用の物だ。この年でこんな可愛らしい物を着るには勇気がいるが、背に腹は変えられない。ロリコン三人衆が頑張って選んできてくれたのだろうから仕方なく着よう…仕方なくだぞ!
着替えた後、すぐにベットに潜り込んだ。
携帯で株取引を少しだけいじり、すぐに眠気が襲って来る。小腹が少しだけ空いていたが面倒臭いしこのまま寝てしまおう。
〜翌日〜
「ふあぁ…あ〜よく寝た」
ベットから体を起こし、カーテンの隙間から外を見る。なんと、珍しく朝に起きれたようだ。朝日が丁度出て来ていたところだった。
そして、何だか体を動かしたい気分だ。本当に珍しい。珍しすぎて自分が驚いてしまっている。
寝巻きから動きやすそうなフード付きの白いスポーツウェアに着替え、足首まであるスパッツを履く。その上に白いハーフパンツを履き準備完了だ。真丸な尻尾はズボンの上に来ているので問題ない。
それにしても、結構動きやすくて良いなこれ。
無意識に俺の中でのロリコン三人衆への評価が上がっていく。
お腹を満たした後、久しぶりに外で自主的に体を動かしてみようと思う。
俺は廊下に放置されていたニンジンクッションにうつ伏せで寝転び、『念動力』で移動していく。超楽チンだ。
台所についた後、クッションから降りて朝食を作っていく。メニューは目玉焼きと苺ジャムを塗ったトーストだ。物凄く簡単に出来る上に、美味しいから良いよね。
ささっと、トーストを作りながら目玉焼きを焼いていく。
完成した後は、お皿に盛り付けるのも面倒臭いからキッチンでそのまま食べる。いただきます。
それにしても、身長が縮んだせいでキッチンも少し使いづらい。どうにか出来ないものか考えてはいるが、『念動力』で浮かびながらやるのは危ないし、包丁等を浮かべて料理するのも危なそうだ。と言うか、『念動力』使うとお腹が空く。料理時間が掛かるたびにお腹がどんどん空いていくのはおかしな話だ。
「よし、そしたら行くか!」
携帯をポケットに入れ、ウサミミが痛くないようにフードをかぶる。
さて、時刻は6時10分。まだ少し外は霧がかっているがランニングでもしてみよう。
この体での初めてのランニングだし、体力はどれくらいあるのか調べる良い機会だ。手始めに1km走ってみよう。追記、前の男の体では1kmも走ればクタクタでへばってしまっていた。
玄関の入り口にニンジンクッションを置いて外に出る。
夏の朝は昼ほどは暑くなく、比較的涼しかった。霧が肌に触れて少し冷たく感じるほどだ。夏の朝の空気なんて、生まれてから初めて感じたかもしれない。
朝の空気を感じながら、エレベーターで1階に降りる。
マンションの出入り口から出て「さあ行こう」と思ったのも束の間。俺の部屋番号のポストに封筒が入っていた。
「封筒?昨日の夜はなかったけどな…」
昨日の夜はニンジンクッションを受け取りにいく時に確認したが、その時は入ってなかった。ダンボール以外の物がポストに入っているのが珍しい位なのだから驚きもする。
ポストから封筒を取り出し、早速開けてみる。宛て先は俺で間違いないし、京都府警のTSF管理課から届いていた。
中には3枚の書類と、1枚のカードが入っていた。
ふむふむ。どうやら、政府からの生活援助についての細かな内容と、TSF病発症者の証明カードが入っていたらしい。どうやらこのカード、政府から月5万ほど振り込まれるようだ。クレジットカードと同じように使えるらしい。それと、TSF病発症者は外出時、このカードを必ず常に持ち歩かないといけないらしい。説明書の紙にも義務と書かれている。
一通り、内容を見通した後、もう一度封筒に戻してからポストに入れ直す。ランニングから戻って来たら家に持って帰ろう。
俺の携帯(スマホ)カバーは手帳式になっている為、証明カードだけは挟んで持っていく。
「よし、今度こそ行くぞーーー」
「お?悠兎じゃねぇか!?お、お前こんな時間い起きても大丈夫なのか!?熱でもあるのか!?」
軽く屈伸などの準備体操をしてから走り出そうとした時、大輔がゴミ袋を担いでマンションから出て来た。
「いや、全然健康だぞ。それよりも一昨日も思ったが、そんなに俺が朝起きてるのがおかしいか?」
「おう、100%おかしい」
Wow、100%と言い切られたぞ。確かに、毎年夏休み等の休みではほとんど昼まで寝ているが、別に朝起きてるからって驚くほどでもないだろ。泣くぞ?
「大輔はゴミ捨てに行こうとしてたのか?」
「そうだぞ!その後は早めに学校に行って部活の準備でもしようかと思ってるぞ。そう言う悠兎は何をしようとしてたんだ?病院だったら俺もついていってやるぞ?」
「いや何、少し体を動かしたい気分だったからな。ランニングでもしようかと思ってたところだ」
「ブーーッ!!お前正気か!?」
いや、俺を馬鹿にし過ぎだろう。本当に泣いてやろうか?
この後も、大輔に真剣な眼差しで心配され続けた。流石に面倒臭くなったので、『兎人化』のせいでと言ったような適当な言い訳を並べておいた。
「ほ、本当に大丈夫なんだな?」
「だーかーら!さっきから大丈夫だって言ってるだろ?俺は至って健康だ。それよりも、もうすぐゴミ回収車が来る時間だぞ?」
「本当だ!やっべ、急がねぇと!悠兎、少しここで待っといてくれ!」
「え、ちょ…」
大輔はそう言い残して、少し離れた場所にあるゴミ捨て場へと走り去っていった。えぇ…。待たないといけないのか…?
俺は仕方なくマンション前の階段に座り込み、大輔が帰って来るのを待った。あぁ、何だか疲れて走る気力がどんどん減っていく。
はぁ、ニンジンクッションに抱きつきたい…。
その時の俺の思考はこれまでの人生の中で一番加速していたと思う。
俺が浮いて移動できるのなら、わざわざ歩かなくても良いと言う事だ。「歩く=面倒臭い」と思っている俺にはピッタリなひらめきだった。
椅子に浮いて移動するには腰が痛くなるかもしれない。ベットに乗って移動するのは良いと思ったが、余りにも重い物だと中に浮かびながら他の物に『念動力』が使えないかもしれない。残りはと言うと…巨大クッションだ。あれなら寝転びながらでも『念動力』で移動できるかもしれない。重量的にも、乗り心地的にも完璧だろう。
そして、今に至る。
目の前には一般的な大人よりも大きなニンジンクッションがどっしりと置かれていた。これを今から中に浮かせる。
緊張した趣でニンジンクッションが浮くイメージをする。すると、巨大なソレは床から50cm程浮かべる事ができた。
ふむ、これ位の重さなら後3、4個は浮かべられそうだ。
一度、ニンジンクッションを床に下ろし、先ほど冷蔵庫にしまったミートパスタを『念動力』で取り寄せる。さっきから少しづつお腹が空いてくるのだ。慣れない力な為、少し集中しなければいけないから疲れて来る。慣れたら、無意識に使う事が出来るかもしれないから、頑張って行こうとは思っているが。
3つのタッパーに分けたミートパスタを1つだけぺろりと平らげる。
さて、続きをしよう。
次は俺がニンジンクッションに乗ってみる。
超低反発なこのクッションはしっかりと俺の体を受け止めてくれる。あぁ、もう離れたくない…。
「もう今日は寝てしまおうかな…」
今、ここで寝れたら良い夢が見れそうな気がする。
いや、そういえばお風呂もまだじゃないか。早く入らなくては。よし、ならついでに実験も終わらせよう。
俺はクッションに乗ったまま『念動力』を使う為、意識を集中させる。
すると、ニンジンクッションが淡い紫色の光を纏い、動き始めた。そして、ゆっくりと俺を乗せたまま浮遊を始める。
「おぉ!?これは行けたのでは?」
前にゆっくりと移動するようにイメージすると、少しづつ移動を始める。
キタァァ!!そう!これがやりたかったのだよ!良いぞ、このまま風呂場へ直進だ!
ドアの幅ギリギリのサイズで廊下まで抜け、風呂場前の扉まで移動する。流石に、ニンジンクッションをべちゃべちゃに濡らしたくないので、廊下に放置してお風呂に入る。
服を洗濯機に脱ぎ捨て、風呂場に入る。
〜15分後〜
「ふぅ〜極楽だったぁ。髪の毛が長くなりすぎて洗うのは面倒臭いけど、女の子の姿も良い物だな!鏡を見ると必ず美少女がいるから損した気分は全くないな」
美少女と言うのはもちろん俺の体だ。
昨日、男から美少女になったばかりで大変になるだろうなと思っていたが、これはこれでなんか良い。鏡を見れば目の保養になる。
因みにだが、裸の姿には全く興奮しない。だってロリ体型だからだ。俺は巨乳の方が好きだし、こんな貧相な胸では興奮しねぇ。後、初日にも思ったがこれが自分の体だと思うと体の熱が一気に引く。
風呂から上がり、服を着ようと思ったが用意していなかったのを思い出し、仕方なく素っ裸でドライヤーを使い髪を乾かす。その後に櫛で髪を解かし、完璧だ。
風呂場から出て、自分の部屋に下着と服を取りに行く。ニンジンクッションは置いてだ。流石に裸でクッションの上に乗ろうとは思わない。
今日のお昼過ぎに入れ替えた衣類が入ったタンスから、下着(スポーツブラ)と寝巻きの服を取り出す。寝巻きの服の柄はと言うと、ピンクを基調とした布地に兎とニンジンの絵柄がいくつもある子供用の物だ。この年でこんな可愛らしい物を着るには勇気がいるが、背に腹は変えられない。ロリコン三人衆が頑張って選んできてくれたのだろうから仕方なく着よう…仕方なくだぞ!
着替えた後、すぐにベットに潜り込んだ。
携帯で株取引を少しだけいじり、すぐに眠気が襲って来る。小腹が少しだけ空いていたが面倒臭いしこのまま寝てしまおう。
〜翌日〜
「ふあぁ…あ〜よく寝た」
ベットから体を起こし、カーテンの隙間から外を見る。なんと、珍しく朝に起きれたようだ。朝日が丁度出て来ていたところだった。
そして、何だか体を動かしたい気分だ。本当に珍しい。珍しすぎて自分が驚いてしまっている。
寝巻きから動きやすそうなフード付きの白いスポーツウェアに着替え、足首まであるスパッツを履く。その上に白いハーフパンツを履き準備完了だ。真丸な尻尾はズボンの上に来ているので問題ない。
それにしても、結構動きやすくて良いなこれ。
無意識に俺の中でのロリコン三人衆への評価が上がっていく。
お腹を満たした後、久しぶりに外で自主的に体を動かしてみようと思う。
俺は廊下に放置されていたニンジンクッションにうつ伏せで寝転び、『念動力』で移動していく。超楽チンだ。
台所についた後、クッションから降りて朝食を作っていく。メニューは目玉焼きと苺ジャムを塗ったトーストだ。物凄く簡単に出来る上に、美味しいから良いよね。
ささっと、トーストを作りながら目玉焼きを焼いていく。
完成した後は、お皿に盛り付けるのも面倒臭いからキッチンでそのまま食べる。いただきます。
それにしても、身長が縮んだせいでキッチンも少し使いづらい。どうにか出来ないものか考えてはいるが、『念動力』で浮かびながらやるのは危ないし、包丁等を浮かべて料理するのも危なそうだ。と言うか、『念動力』使うとお腹が空く。料理時間が掛かるたびにお腹がどんどん空いていくのはおかしな話だ。
「よし、そしたら行くか!」
携帯をポケットに入れ、ウサミミが痛くないようにフードをかぶる。
さて、時刻は6時10分。まだ少し外は霧がかっているがランニングでもしてみよう。
この体での初めてのランニングだし、体力はどれくらいあるのか調べる良い機会だ。手始めに1km走ってみよう。追記、前の男の体では1kmも走ればクタクタでへばってしまっていた。
玄関の入り口にニンジンクッションを置いて外に出る。
夏の朝は昼ほどは暑くなく、比較的涼しかった。霧が肌に触れて少し冷たく感じるほどだ。夏の朝の空気なんて、生まれてから初めて感じたかもしれない。
朝の空気を感じながら、エレベーターで1階に降りる。
マンションの出入り口から出て「さあ行こう」と思ったのも束の間。俺の部屋番号のポストに封筒が入っていた。
「封筒?昨日の夜はなかったけどな…」
昨日の夜はニンジンクッションを受け取りにいく時に確認したが、その時は入ってなかった。ダンボール以外の物がポストに入っているのが珍しい位なのだから驚きもする。
ポストから封筒を取り出し、早速開けてみる。宛て先は俺で間違いないし、京都府警のTSF管理課から届いていた。
中には3枚の書類と、1枚のカードが入っていた。
ふむふむ。どうやら、政府からの生活援助についての細かな内容と、TSF病発症者の証明カードが入っていたらしい。どうやらこのカード、政府から月5万ほど振り込まれるようだ。クレジットカードと同じように使えるらしい。それと、TSF病発症者は外出時、このカードを必ず常に持ち歩かないといけないらしい。説明書の紙にも義務と書かれている。
一通り、内容を見通した後、もう一度封筒に戻してからポストに入れ直す。ランニングから戻って来たら家に持って帰ろう。
俺の携帯(スマホ)カバーは手帳式になっている為、証明カードだけは挟んで持っていく。
「よし、今度こそ行くぞーーー」
「お?悠兎じゃねぇか!?お、お前こんな時間い起きても大丈夫なのか!?熱でもあるのか!?」
軽く屈伸などの準備体操をしてから走り出そうとした時、大輔がゴミ袋を担いでマンションから出て来た。
「いや、全然健康だぞ。それよりも一昨日も思ったが、そんなに俺が朝起きてるのがおかしいか?」
「おう、100%おかしい」
Wow、100%と言い切られたぞ。確かに、毎年夏休み等の休みではほとんど昼まで寝ているが、別に朝起きてるからって驚くほどでもないだろ。泣くぞ?
「大輔はゴミ捨てに行こうとしてたのか?」
「そうだぞ!その後は早めに学校に行って部活の準備でもしようかと思ってるぞ。そう言う悠兎は何をしようとしてたんだ?病院だったら俺もついていってやるぞ?」
「いや何、少し体を動かしたい気分だったからな。ランニングでもしようかと思ってたところだ」
「ブーーッ!!お前正気か!?」
いや、俺を馬鹿にし過ぎだろう。本当に泣いてやろうか?
この後も、大輔に真剣な眼差しで心配され続けた。流石に面倒臭くなったので、『兎人化』のせいでと言ったような適当な言い訳を並べておいた。
「ほ、本当に大丈夫なんだな?」
「だーかーら!さっきから大丈夫だって言ってるだろ?俺は至って健康だ。それよりも、もうすぐゴミ回収車が来る時間だぞ?」
「本当だ!やっべ、急がねぇと!悠兎、少しここで待っといてくれ!」
「え、ちょ…」
大輔はそう言い残して、少し離れた場所にあるゴミ捨て場へと走り去っていった。えぇ…。待たないといけないのか…?
俺は仕方なくマンション前の階段に座り込み、大輔が帰って来るのを待った。あぁ、何だか疲れて走る気力がどんどん減っていく。
はぁ、ニンジンクッションに抱きつきたい…。
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