最強の魔王が異世界に転移したので冒険者ギルドに所属してみました。

羽海汐遠

★魔瞳の紹介

『最強の魔王が異世界に転移したので冒険者ギルドに所属してみました。』この作品に出てくる魔瞳まどうの種類を纏めていきたいと思います。

 ★☆★☆【ネタバレの注意】☆★☆★

 魔瞳とはこの作品の本編であらゆる種族が使う技能の一つです。本編を一度目を通して頂いてから、見返し用にご覧抱けると幸いです。

 ※本編は『プロローグ』から1話となります。


 ★『紅い目スカーレット・アイ
 『第二章の補足と訂正』でも軽く説明はしていますが、ざっくりな説明だったので詳細を述べさせていただきます。
 『紅い目スカーレット・アイ』は魔族の使う技能の魔瞳で『紅い目スカーレット・アイ』の効果は、

 ・『対象者を思うがままに操る』
 ・『対象者が本来持つ力を100%引き出す』という二つの効力を持ちます。

 まず一つ目の『対象者を思うがままに操る』ですが、これは第二章の補足と訂正で説明した通りです。戦力値が自分より上の者には効果がありませんが、対象者の戦力値が自分より下の者には、一定時間操る事が可能となります(後述する『金色の目ゴールド・アイ』も同じ効力を持ちますが、こちらは下位互換の為、持続時間は『紅い目スカーレット・アイ』の方が短くなります)。

 そして『金色の目ゴールド・アイ』と違い、あまりに複雑な命令や度を越えた命令の場合、瞬時に『紅い目スカーレット・アイ』の効力が切れて平常状態に戻ってしまいます。これは相手との戦力値差に拘わらず『紅い目スカーレット・アイ』では限度が存在します。

 二つ目の『対象者が本来持つ力を100%引き出す』は、これもまた第二章の補足と訂正でも説明した通りになりますが、本来その対象者が持つ力を100%引き出す事が可能となります。

 対象は自分でも他者でも選んで使う事が出来ます。しかしその対象者の持つ潜在能力等は引き出せません。あくまでその対象者の現在の最高の状態を引き出すだけです。

 ソフィが第一形態で自分の力を100%引き出せるのは、第一形態で出せる100%の力となります。戦力値コントロールを行う為に『紅い目スカーレット・アイ』を使用する。
 魔瞳を利用して自分が制御している力を引き出す為に『紅い目スカーレット・アイ』を使うといった具合です。

 最後に『紅い目スカーレット・アイ』の体現は、上位魔族以上の戦力値を持った状態で非常に困難な状況を乗り越えたり、研鑽を続ける事によって、突然才能に目覚めて体現を可能とします。

(例)非常に困難な状況とは、自身に死の危険が迫った場合などです。

 これで『紅い目スカーレット・アイ』の説明は以上となります。

 ★『金色の目ゴールド・アイ
 魔族が使える魔瞳で『真なる魔王』の資質に目覚めた者が使えます。
 基本的には下位互換となる『紅い目スカーレット・アイ』と使用方法・効果は同じです。しかし『紅い目スカーレット・アイ』に比べて出来る事が広がり効力に差があります。
 『紅い目』の項目に記載した通り、持続時間は『紅い目』と比べ物になりません。その持続時間は使用者の魔力値に比例はしますが『真なる魔王』以上になれば、自分より格下の者に使用した場合、最低でも数日から数週間操ったままにする事が可能になります。(最長でも数ヵ月が限度)

 『大魔王』と呼ばれる程の魔族の最終到達点に達している場合、年単位で操り続ける事も可能で、掛け直して継続する事も可能となります(数百年、数千年と掛け直して操り続ける事も可能となりますが、その場合は対象者の自我が崩壊する確率が高く、数十年単位でほとんどの生物は精神が壊れます)。

 『紅い目スカーレット・アイ』と違って『金色の目ゴールド・アイ』で命令できる範囲も上限が異なり、大魔王と呼ばれる者達になると、相当な実力差がある場合は容易に対象者を自害させたり、自分の命令通りに操って他者を殺させたりさせる事も可能となります。正しく『金色の目ゴールド・アイ』は『紅い目スカーレット・アイ』の上位互換といえるでしょう。

 自身の形態変化や戦力値コントロールを行う時にも、その潜在能力を引き出す為に『金色の目ゴールド・アイ』をトリガーにして行う魔族も存在します。魔族として一つの世界を束ねる大魔王を目指すのであれば、まずは『金色の目ゴールド・アイ』の体現を目指す事になるでしょう。

 これで『金色の目ゴールド・アイ』の説明は以上となります。

 ★『支配の目ドミネーション・アイ
 魔人族の秀でた資質に目覚めた存在が体現する事の出来る目です。
 この『支配の目』を体現出来る程の魔人族は限られていて『リラリオ』の世界ではこれまで四体しか体現者は確認されていません(その内の二体は『リディア』と『レキ』の為、実質正当な魔人の体現者は二人です)。

 使用者は左目が紅色、右目が金色に変わる(色は同じだが魔族のように、紅い目や金色の目が個別で使えるわけではなく、あくまで同色なだけである)。

 支配の目に目覚めた者は完全にコントロール出来るようになるまでに、三段階の発現の期間を要します。

 第一段階としての『支配の目ドミネーション・アイ
 まず『支配の目』に目覚めた場合、魔人族は魔族のように形態変化や、戦力値のコントロールが出来るようになります(リディアはこの魔瞳の力によって『金色のオーラ』を自在に纏えるようになりました)。

 第一段階の状態の『支配の目ドミネーション・アイ』でさえ、目覚めてしまえば魔族の『金色の目ゴールド・アイ』とある程度、大差ない事が可能となる為、魔瞳の格式でいえば『金色の目ゴールド・アイ』よりも『支配の目ドミネーション・アイ』の方が上位といえなくもないでしょう。

 第二段階の『支配の目ドミネーション・アイ

 第一段階のコントロールが可能となった魔人は第二段階の発現が可能となる。そして第二段階の『支配の目ドミネーション・アイ』は、対象者を動けなくすることが可能となる。

 これは魔族の『金色の目ゴールド・アイ』に近い効力ではあるのだが、明確な違いとして『金色の目』は、相手自身の精神に干渉して作用するが『支配の目』は、使用者側が任意に使う事で強制的に相手を支配して動けなくすることが可能となる。

(強力な力だが、その分使用者の体力や精神力も削られる為、慣れない内に頻度を多くすると意識を失ったり最悪死に至る)。

 第二段階の『支配の目』に目覚めたての場合、上手くコントロールが出来るようになるまでかなりの時間を要する。非常に高い集中力と精神力が試される為、第二段階に至ってからも数年単位から数十年単位の研鑽の末、ようやく戦闘の間に使えるかどうかといえる代物である(人間程度の寿命である数十年単位では、扱いきれない代物であるといえる)。

 ※元々『魔人族』以外に使えないが、先祖に魔人を持つリディアであっても彼に天才の資質が無ければ寿命を迎えるまでに『第二段階』すら到達できなかった恐れがある為、魔人の血が流れていたとしても『リディア』以外の人間であれば、無用の長物となっていた事だろう。

 第二段階の『支配の目ドミネーション・アイ』で出来る事は、先述の通り相手を任意に支配して動けなくする事が可能となる。対象者が『金色の目ゴールド・アイ』を体現していたとしても『第二段階』に到達している『支配の目ドミネーション・アイ』の使用者であれば『金色の目ゴールド・アイ』を無効化して相手の魔瞳すらも支配出来る。

 第二段階の『支配の目ドミネーション・アイ』を完全にコントロール出来るようになれば、相手が格上の存在であっても、隙を突く事で支配が可能となる為、戦闘時においては非常に強力な魔瞳といえる(『紅い目スカーレット・アイ』及び『金色の目ゴールド・アイ』の無効化、他者の強制行動阻止が可能である為)。

 第三段階の『支配の目ドミネーション・アイ』。
 第二段階までの支配の目を完全にコントロール出来た者が、更なる研鑽の末に到達する第三段階である『リラリオ』の世界ではこの段階に到達出来ていた者は『レキ・ヴェイルゴーザ』と、そのレキが奪ったとある『魔人族』のみ。
 第三段階に関しては魔族の使用する『金色の目ゴールド・アイ』とは比較にすらならない。

 『第三段階の支配の目』の影響範囲、効果。

 『対象の使っているバフ等の魔法効果無効』『対象の纏う特殊技能拒否』『対象の身体能力の大幅低下』『対象の耐魔力を強制的に消失』。第三段階の支配の目は、この四つの効力を同時に発揮します。

 一つ目から説明を行っていきます。まず『対象の使っているバフ等の魔法効果無効』は、支配の目を行う対象相手が使用している魔法を全て強制的に消します(例)魔力障壁、結界、耐魔力上昇、攻撃力上昇の魔法等。

 上記の魔法の多くはエルシス等が使う『神聖魔法』に該当する物が多いですが、第三段階目に到達した『支配の目ドミネーション・アイ』が発動された場合、エルシス程の魔力を持っていても『支配の目』が優先されます。

 『支配の目ドミネーション・アイ』を使っている相手をどうにかして解除させなければ、相手の『支配の目ドミネーション・アイ』発動中に限り、バフ効力は一切発動出来なくなります。

 (対象外)『次元防壁ディメションアンミナ』『絶対防御アブソリ・デファンス』。
 上記の魔法は個人に対する持続的なバフ効果では無い為『支配の目ドミネーション・アイ』であっても発動無効の効果の期待は出来ません。

 二つ目は『対象の纏う特殊技能拒否』。
 この『対象の纏う特殊技能拒否』は、オーラ系が該当します(例)淡い紅のオーラ、淡い青のオーラ、二色の混合・併用のオーラ、三色混合・併用のオーラなど。

 オーラを纏っている状態では、強制的に平常時に戻す事が出来る。オーラを纏う前の状態の相手の場合、使用不可能にする。一つ目の『対象の使っているバフ等の魔法効果無効』とは違い、二つ目の『対象の纏う特殊技能拒否』の場合は『支配の目ドミネーション・アイ』の対象相手が自分よりも格上で『魔力』や『戦力値』などが上の場合はとなります。

 三つ目の『対象の身体能力の大幅低下』
 『支配の目』の影響下に置かれた相手は、普段の戦力値が二割程低下されます。(この場合の普段の戦力値とは、オーラを纏う前の基本戦力値となります。相手が格下の場合はオーラを纏っていても強制的に無力化される為、この場合の意味合いとしては、格上の相手に対して行う場合に準じます)。

 ・四つ目の『対象の耐魔力を強制的に消失』。
 これはそのままの通りの意味となりますが『支配の目ドミネーション・アイ』の対象相手に対して、攻撃魔法を行った場合、相手の耐魔力を強制的に最低値にまで下げられる為、普段であれば耐えられる魔法であっても、この魔瞳の影響下であれば致命傷になります。
 更に言えば魔法使いや魔導使いは戦闘において、自身やパーティの仲間達に耐久力を向上させるバフを使う事が多いですが、一つ目の『対象の使っているバフ等の魔法効果無効』も同時に発動される為に魔法訓練や研鑽を積んだ魔法使いや、魔導使いには致命的となります(大魔王領域以下の魔族や、リラリオの世界の人間の魔法使い達では、当然『支配の目ドミネーション・アイ』を使われた時点で、投了をせざるを得ないでしょう。しかし『支配の目ドミネーション・アイ』は先述した通り、使用に対して非常に体力や精神力を使う為、数多の世界でも『第三段階目』に至っている魔人は非常に稀な存在といえます)。

 これで『支配の目ドミネーション・アイ』の説明は以上となります。

 ★『青い目ブルー・アイ
 『ノックス』の世界の『妖魔召士』が、その資質に目覚めている人間の使う魔瞳です。
 この魔瞳の本質として『妖魔召士』や『特別退魔士』程の力を有する人間でなければ、体現は不可能となっており、別世界の人間ではまず発現はあり得ないでしょう。

 あくまで『妖魔召士』や『特別退魔士』としての資質を持っている者が、訓練や研鑽を積んだ結果、体現する魔瞳だからです(大賢者である『エルシス』や『ミラ』といった人間が『サイヨウ』のような妖魔召士に一から修行をつけてもらった場合、素質や素養がある場合にのみ体現の可能性はあります。

 『青い目ブルー・アイ』の効果。
 妖魔召士には捉術という術式があり、他者の動きを封じたり、妖魔や同じ妖魔召士からの攻撃を防ぐ結界を張る事が出来るが、その捉術を扱う為に必要となるのが、この魔瞳『青い目ブルー・アイ』である。
 妖魔召士の術式の発動の為に扱われる事が多い為、魔瞳としての使用目的だけでいえば魔族の扱う『金色の目』や、魔人の扱う『支配の目』とは使用目的そのモノが異なってくる。

 『青い目』には魔力を具現化して圧力として飛ばす事が出来る為、術者の魔力が高ければ、高い程に相手に対する圧力は大きくなる(基本研鑽演義の中の一つ『魔力コントロール』と同じ使い方ができ、他者の魔力概念そのものに干渉して、魔法発動を妨害したり、直接、相手に魔力圧をぶつけて攻撃する事も可能である)。

(※2捉術自体はゲンロクの新術式の成り立ちのおかげで『青い目ブルー・アイ』の発動が出来なくても使う事が可能となっているが、この魔瞳を使用して捉術を使う場合と、使わない場合では威力に差が出来る)。

 以上が現在までの作品内本編に出て来る『魔瞳まどう』の全種類の説明となります。

 今後新たな魔瞳の出現や、既存設定が変更される場合はこちらに更新していく予定です。

(※更新状況は近況報告や近況ノート、若しくはSNS等でお知らせ致します)

 それでは『魔瞳』の紹介はこれにて終了です。ここまでの閲覧ありがとうございました。

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