最強の魔王が異世界に転移したので冒険者ギルドに所属してみました。
第499話 殺し屋の戦い方
「それでユファ様達は一体ここで何を?」
「ええ。この子が今度闘技場へ出場するからね。その為に修行をしていたのよ」
ユファがそう言うとリーシャは、仲間に会えて嬉しいといった表情から驚いた表情に変わった。
「闘技場?」
「この大陸に新しく出来た施設でね。冒険者ギルドに所属している者だけが、参加出来る力試しの出来る場所よ」
リーシャはユファの言葉を聞いて面白そうだと目を輝かせていた。
「本来の闘技場はランクに分かれて戦って予選を勝ち抜いて、ランクボスに挑んだりするんだけどね。今回はちょっと事情があってこの子ともう一人の人間の子との戦いをする事になったの」
詳しく説明をするユファに、リーシャは徐々に事情を理解していく。
「成程。それでお兄さんの修行にユファ様が、ついてらしたのですね!」
「そうよ。この子は私の大事な弟子だからね。少しでも何とかしてあげたくて……」
その言葉にリーシャは表情を真面目なものに変えて頷きを見せ始めた。
「そうですか。あたしに色々教えてくれた『エイネ』さんみたいなものなのですね」
ぼそりと呟かれた為、ユファ達はよくは聞き取れなかった。
「この子は元々才能もあって強くなる資質はあるんだけど。今回の相手は特殊で下手をすればもう私より強いかもしれない奴が相手なのよ」
「ユファ様よりも!? 成程……。相手は『大魔王』なのですか?」
「いえ。この子と同じ人間だけど、そこらの『大魔王』より強い相手で間違いないわ」
ユファの思っている大魔王とリーシャの思っている大魔王は、同じ言葉でも意味合いがかなり変わる。
「ほうほう! それはそれは……。じゃあお兄さん? ちょっとあたしと戦ってみてくれませんか?」
「は、はぁ……。私は構いませんが。ユファさん、宜しいですか?」
そこでラルフは彼の師を仰ぎ見る。
 突然のリーシャの言葉だったが、元々魔法について煮詰まっていた状況だった為、気分を変えるにはちょうどいいかもしれないとユファは思うのだった。
「そうね。少し『リーシャ』に稽古をつけてもらいましょうか」
ユファがそう言うとラルフが頷き、リーシャは嬉しそうな表情を浮かべた。
「じゃあお兄さん? 私には遠慮なしに全力で向かってきてくださいね!」
ラルフはその言葉を呟いた『リーシャ』の目を見て、ぞくりと身体を震わせた。
まだオーラや何も覆っているわけでもないのに、二本の短剣を『紅』で具現化した瞬間。先程まで喋っていたとは全く違って見えたのである。
(……これが『九大魔王』の放つ圧という奴ですか)
自分より幼く見える女性のリーシャだったが、その威圧感は流石は『九大魔王』であった。
…………
ラルフは早速『青』を使って両の拳をオーラで纏い始める。
「へぇ? 凄いわねぇ。お兄さん普通に『真なる魔王』領域まで、一気に戦力値が上昇してる」
リーシャの目が金色になったかと思うとそう告げた。
無意識にラルフに『漏出』を使ったのだろう。リーシャは純粋に驚いていた。
「では、いきますよ?」
「いつでもどうぞ!」
相手は大魔王だと理解しているラルフは、最初から『エルザ』と戦った時のように殺し屋の時の目に変えた。
冷静にリーシャの隙を探すラルフだが、リーシャの隙が見当たらない。
ニコリと笑いながら初撃をラルフに許そうとしているのか、その場から一切動く様子のない『リーシャ』だったが、このリーシャに襲い掛かると、間違いなく手痛い反撃をくらうだろうという感覚がラルフを襲うのだった。
(……しかし恐れていては前に進めません。ユファさんから教わった通り、隙が無ければ隙を作ればいい!)
ユファの心構えを思い出したラルフは、自分から仕掛けようと動いた。
レパートの『理』を用いた『障壁』を纏いながら、カウンターを恐れずにそのまま恐ろしい速度でリーシャに向かっていった。その速度は常人では、すでに捉えきれない程であった。
ラルフは手で拳を作らずに、向かっていきながら手をぶらぶらとふる。徒手空拳ではあるが、殴り掛かるという訳ではなくどちらかと言えば、リーシャの武器を狙って一時的な隙を作る事を狙ったようだった。
リーシャは至近距離までラルフの接近を許したが、ラルフがこの後にどういった攻撃をするかを確かめ始める。
単純に速度任せに殴り掛かってくるようであれば、ここでカウンターを軽く入れて終わらせるつもりのリーシャだったが、今まで経験の無い『視線の動かし方』をしてくる『ラルフ』に興味を持ったようで、彼女は何かをするギリギリまで手を出さない様子であった。
そしてラルフの間合いにリーシャが入った瞬間。ラルフは恐ろしい程の『殺意』をリーシャに放つ。
「!?」
ラルフの目はリーシャの首元を見ていたが、リーシャは直ぐにこれはフェイントだと看破する。
リーシャが一歩退くとラルフは目の前で跳躍して、長い左足でリーシャの蟀谷辺りに蹴りを繰り出してくる。彼女は一瞬どうするかと悩む素振りを見せたが、直ぐに右手の甲でラルフの蹴りを防いで見せた。そしてそのまま今度は防御をした右手の肘を使ってラルフの足を肩に担ぐように、自分の肩に乗せて、右手でラルフの左足を掴んで引っ張りあげながらラルフの態勢を強引に崩そうとする。
対するラルフはリーシャに足を引っ張られながら重力に逆らわずに、そのまま地面に上半身を落としながら、今度は右手で倒れ様にリーシャの右足のふくらはぎの裏側を掌の手首に近い部分で叩く。
「え」
次の瞬間ラルフが何をするかで様子を見ていた、リーシャの右足がカクンと揺れた。
態勢を崩しかけたせいでリーシャは、ラルフの左足をするりと外されてしまう。
ラルフはその左足を大きく振り回して横に一回転して自身も床に落ちそうになるところを、強引に態勢を戻した後にそのまま地面に左足をつけずに反動を利用したまま、リーシャの右足の膝蓋骨(膝の皿の部分)を蹴り上げる。
リーシャは電気が走ったかのような一時的な痺れに立っていられず、顔を歪ませて前のめりに倒れかける。
ラルフはようやく地面に両足をつけて、隙だらけとなったリーシャに向かって突進していく。
右足を後ろへ大きく振ってボールを蹴るかの如く、リーシャの頭を思いきり蹴り飛ばそうと足を振り切る。オーラを纏っているラルフの全力の蹴りでこのまま蹴れば、しっかりと『オーラ』を纏っていなければ、彼女の頭蓋骨はとんでもない事になるだろう。
「良いわねぇ! その思い切りの良さ、あたしは好きよぉ?」
完全に相手の態勢を崩したと判断したラルフだったが、その声が聞こえた瞬間に右足にリーシャを蹴り飛ばす感覚が何時までも感じられず、顎に鋭い痛みが走った後、逆に自分の視界がぐにゃりと揺れて二歩、三歩とたたらを踏んでラルフは背中から倒れそうになる。
なんとか左手で受け身をとりながら直ぐに起き上がるが、脳を揺らされたような感覚を覚えて、再び倒れそうになる。
自身に何が起きているのか全く分からず、ラルフはパニック症状に陥りそうになるが、過去の経験からこういう場合は、目を閉じて何も考えずに身体が落ち着くまで動かない事を優先しなければいけないと頭で考えたが、それはすぐに自身によって否定する。
――揺れる視界の先。こちらに恐ろしい速度で迫ってくるリーシャが見えたのだ。
「ふふっ。大したものだね? お兄さん」
脳震盪を起こしているラルフの前まで迫ってきたリーシャは、そう言い残して倒れそうになっているラルフを両手で支えた。
「何もできませんでした……」
ラルフはそう言い残した後に気を失うのだった。
リーシャがゆっくりと意識を失ったラルフの身体を横にしていると、いつの間にかユファが横に立っていて『ラルフ』に直ぐ回復魔法をかけ始めた。
「戦ってみてどうだった?」
魔法を掛けながら自分と同じ『九大魔王』のリーシャに、ラルフとの戦いの感想を聞く。
「お兄さん。凄い戦闘センス持っていますよぉ! 特に最後の瞬間に見せた視線は、私でも油断出来ないと感じさせられました。でもそうですね。全体的にお兄さんの持つ技術に、身体自身がまだまだついていってませんね。精神面は問題なさそうですが肉体面が足を引っ張っていますね。でも『青』を纏えているおかげで、全体的に足りない部分は補えてはいます。しかしそれを加味した上でもお兄さんに今一番必要なのは技を当てる『速度』でしょうね!」
ユファは自分とほぼ同じ感想を抱いていたリーシャに、感心と共に頷きを見せるのだった。
まさしくその通りなのだ。ラルフは相手の隙を作り出したり、相手の身体の構造の急所を的確についたりと元『殺し屋』なだけあって、あらゆる相手の動きを止められる素晴らしい戦術を持っている。
――だが、惜しい事にその明確な狙いを突ける程の技術に身体が追い付いていない。
だからこそユファは、どうしても全体的な速度の上昇をさせる『妖精の施翼』を覚えさせたかった。
「もう少しこの子に『魔力』があれば、魔法で貴方の言う通りに『速度』をあげられたのだけどね……」
ユファがそう告げた言葉にリーシャは、口元に手を持っていきながら答えた。
「……まぁでもこれだけ出来ればいくらでも戦い方次第で、相手を困らせる事は出来るでしょうけど」
どうやらリーシャは、余程にラルフの戦い方が気に入ったのだろう。自分がラルフの立場になって、彼の今使ってみせた、あらゆる戦術や戦い方を考察し始めるのだった。
「ええ。この子が今度闘技場へ出場するからね。その為に修行をしていたのよ」
ユファがそう言うとリーシャは、仲間に会えて嬉しいといった表情から驚いた表情に変わった。
「闘技場?」
「この大陸に新しく出来た施設でね。冒険者ギルドに所属している者だけが、参加出来る力試しの出来る場所よ」
リーシャはユファの言葉を聞いて面白そうだと目を輝かせていた。
「本来の闘技場はランクに分かれて戦って予選を勝ち抜いて、ランクボスに挑んだりするんだけどね。今回はちょっと事情があってこの子ともう一人の人間の子との戦いをする事になったの」
詳しく説明をするユファに、リーシャは徐々に事情を理解していく。
「成程。それでお兄さんの修行にユファ様が、ついてらしたのですね!」
「そうよ。この子は私の大事な弟子だからね。少しでも何とかしてあげたくて……」
その言葉にリーシャは表情を真面目なものに変えて頷きを見せ始めた。
「そうですか。あたしに色々教えてくれた『エイネ』さんみたいなものなのですね」
ぼそりと呟かれた為、ユファ達はよくは聞き取れなかった。
「この子は元々才能もあって強くなる資質はあるんだけど。今回の相手は特殊で下手をすればもう私より強いかもしれない奴が相手なのよ」
「ユファ様よりも!? 成程……。相手は『大魔王』なのですか?」
「いえ。この子と同じ人間だけど、そこらの『大魔王』より強い相手で間違いないわ」
ユファの思っている大魔王とリーシャの思っている大魔王は、同じ言葉でも意味合いがかなり変わる。
「ほうほう! それはそれは……。じゃあお兄さん? ちょっとあたしと戦ってみてくれませんか?」
「は、はぁ……。私は構いませんが。ユファさん、宜しいですか?」
そこでラルフは彼の師を仰ぎ見る。
 突然のリーシャの言葉だったが、元々魔法について煮詰まっていた状況だった為、気分を変えるにはちょうどいいかもしれないとユファは思うのだった。
「そうね。少し『リーシャ』に稽古をつけてもらいましょうか」
ユファがそう言うとラルフが頷き、リーシャは嬉しそうな表情を浮かべた。
「じゃあお兄さん? 私には遠慮なしに全力で向かってきてくださいね!」
ラルフはその言葉を呟いた『リーシャ』の目を見て、ぞくりと身体を震わせた。
まだオーラや何も覆っているわけでもないのに、二本の短剣を『紅』で具現化した瞬間。先程まで喋っていたとは全く違って見えたのである。
(……これが『九大魔王』の放つ圧という奴ですか)
自分より幼く見える女性のリーシャだったが、その威圧感は流石は『九大魔王』であった。
…………
ラルフは早速『青』を使って両の拳をオーラで纏い始める。
「へぇ? 凄いわねぇ。お兄さん普通に『真なる魔王』領域まで、一気に戦力値が上昇してる」
リーシャの目が金色になったかと思うとそう告げた。
無意識にラルフに『漏出』を使ったのだろう。リーシャは純粋に驚いていた。
「では、いきますよ?」
「いつでもどうぞ!」
相手は大魔王だと理解しているラルフは、最初から『エルザ』と戦った時のように殺し屋の時の目に変えた。
冷静にリーシャの隙を探すラルフだが、リーシャの隙が見当たらない。
ニコリと笑いながら初撃をラルフに許そうとしているのか、その場から一切動く様子のない『リーシャ』だったが、このリーシャに襲い掛かると、間違いなく手痛い反撃をくらうだろうという感覚がラルフを襲うのだった。
(……しかし恐れていては前に進めません。ユファさんから教わった通り、隙が無ければ隙を作ればいい!)
ユファの心構えを思い出したラルフは、自分から仕掛けようと動いた。
レパートの『理』を用いた『障壁』を纏いながら、カウンターを恐れずにそのまま恐ろしい速度でリーシャに向かっていった。その速度は常人では、すでに捉えきれない程であった。
ラルフは手で拳を作らずに、向かっていきながら手をぶらぶらとふる。徒手空拳ではあるが、殴り掛かるという訳ではなくどちらかと言えば、リーシャの武器を狙って一時的な隙を作る事を狙ったようだった。
リーシャは至近距離までラルフの接近を許したが、ラルフがこの後にどういった攻撃をするかを確かめ始める。
単純に速度任せに殴り掛かってくるようであれば、ここでカウンターを軽く入れて終わらせるつもりのリーシャだったが、今まで経験の無い『視線の動かし方』をしてくる『ラルフ』に興味を持ったようで、彼女は何かをするギリギリまで手を出さない様子であった。
そしてラルフの間合いにリーシャが入った瞬間。ラルフは恐ろしい程の『殺意』をリーシャに放つ。
「!?」
ラルフの目はリーシャの首元を見ていたが、リーシャは直ぐにこれはフェイントだと看破する。
リーシャが一歩退くとラルフは目の前で跳躍して、長い左足でリーシャの蟀谷辺りに蹴りを繰り出してくる。彼女は一瞬どうするかと悩む素振りを見せたが、直ぐに右手の甲でラルフの蹴りを防いで見せた。そしてそのまま今度は防御をした右手の肘を使ってラルフの足を肩に担ぐように、自分の肩に乗せて、右手でラルフの左足を掴んで引っ張りあげながらラルフの態勢を強引に崩そうとする。
対するラルフはリーシャに足を引っ張られながら重力に逆らわずに、そのまま地面に上半身を落としながら、今度は右手で倒れ様にリーシャの右足のふくらはぎの裏側を掌の手首に近い部分で叩く。
「え」
次の瞬間ラルフが何をするかで様子を見ていた、リーシャの右足がカクンと揺れた。
態勢を崩しかけたせいでリーシャは、ラルフの左足をするりと外されてしまう。
ラルフはその左足を大きく振り回して横に一回転して自身も床に落ちそうになるところを、強引に態勢を戻した後にそのまま地面に左足をつけずに反動を利用したまま、リーシャの右足の膝蓋骨(膝の皿の部分)を蹴り上げる。
リーシャは電気が走ったかのような一時的な痺れに立っていられず、顔を歪ませて前のめりに倒れかける。
ラルフはようやく地面に両足をつけて、隙だらけとなったリーシャに向かって突進していく。
右足を後ろへ大きく振ってボールを蹴るかの如く、リーシャの頭を思いきり蹴り飛ばそうと足を振り切る。オーラを纏っているラルフの全力の蹴りでこのまま蹴れば、しっかりと『オーラ』を纏っていなければ、彼女の頭蓋骨はとんでもない事になるだろう。
「良いわねぇ! その思い切りの良さ、あたしは好きよぉ?」
完全に相手の態勢を崩したと判断したラルフだったが、その声が聞こえた瞬間に右足にリーシャを蹴り飛ばす感覚が何時までも感じられず、顎に鋭い痛みが走った後、逆に自分の視界がぐにゃりと揺れて二歩、三歩とたたらを踏んでラルフは背中から倒れそうになる。
なんとか左手で受け身をとりながら直ぐに起き上がるが、脳を揺らされたような感覚を覚えて、再び倒れそうになる。
自身に何が起きているのか全く分からず、ラルフはパニック症状に陥りそうになるが、過去の経験からこういう場合は、目を閉じて何も考えずに身体が落ち着くまで動かない事を優先しなければいけないと頭で考えたが、それはすぐに自身によって否定する。
――揺れる視界の先。こちらに恐ろしい速度で迫ってくるリーシャが見えたのだ。
「ふふっ。大したものだね? お兄さん」
脳震盪を起こしているラルフの前まで迫ってきたリーシャは、そう言い残して倒れそうになっているラルフを両手で支えた。
「何もできませんでした……」
ラルフはそう言い残した後に気を失うのだった。
リーシャがゆっくりと意識を失ったラルフの身体を横にしていると、いつの間にかユファが横に立っていて『ラルフ』に直ぐ回復魔法をかけ始めた。
「戦ってみてどうだった?」
魔法を掛けながら自分と同じ『九大魔王』のリーシャに、ラルフとの戦いの感想を聞く。
「お兄さん。凄い戦闘センス持っていますよぉ! 特に最後の瞬間に見せた視線は、私でも油断出来ないと感じさせられました。でもそうですね。全体的にお兄さんの持つ技術に、身体自身がまだまだついていってませんね。精神面は問題なさそうですが肉体面が足を引っ張っていますね。でも『青』を纏えているおかげで、全体的に足りない部分は補えてはいます。しかしそれを加味した上でもお兄さんに今一番必要なのは技を当てる『速度』でしょうね!」
ユファは自分とほぼ同じ感想を抱いていたリーシャに、感心と共に頷きを見せるのだった。
まさしくその通りなのだ。ラルフは相手の隙を作り出したり、相手の身体の構造の急所を的確についたりと元『殺し屋』なだけあって、あらゆる相手の動きを止められる素晴らしい戦術を持っている。
――だが、惜しい事にその明確な狙いを突ける程の技術に身体が追い付いていない。
だからこそユファは、どうしても全体的な速度の上昇をさせる『妖精の施翼』を覚えさせたかった。
「もう少しこの子に『魔力』があれば、魔法で貴方の言う通りに『速度』をあげられたのだけどね……」
ユファがそう告げた言葉にリーシャは、口元に手を持っていきながら答えた。
「……まぁでもこれだけ出来ればいくらでも戦い方次第で、相手を困らせる事は出来るでしょうけど」
どうやらリーシャは、余程にラルフの戦い方が気に入ったのだろう。自分がラルフの立場になって、彼の今使ってみせた、あらゆる戦術や戦い方を考察し始めるのだった。
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