最強の魔王が異世界に転移したので冒険者ギルドに所属してみました。
第329話 あるべき世界を自在に創り変える天才達
ジウを倒した事で魔族を操る者は居なくなった。しかし根本的な解決になってはおらず、精霊族をなんとかしなければ再び第二第三のジウが現れるだろう。城に戻ったレアはベイドに精霊族に狙われたことを伝える。
「というわけで攻めてくる精霊は全部倒すつもりだけど、全滅させてしまうと貴方達は、魔法を使えなくなるのかしらぁ?」
ラルグにいる魔族が操られていたことにまず驚かされたベイドだが、上位種族である精霊をあっさりと倒したという報告で言葉を失う。
「いやはや、どうなのでしょうか……?」
魔法については自分の理解を越えている為にベイドは返事に困窮する。
「そうよねぇ。でも私の扱う魔法を貴方たちに教えてもいいのだけどぉ、知識としては理解できても魔力が足りないでしょうしねぇ」
レパートの世界では初級と言える下位魔法でさえ、現在のリラリオの世界では上位魔法に匹敵する。
更にこの世界の精霊達が司る四元素の魔法に依存している為に、一から魔法を覚えるとなると知識を理解するだけでも相当苦労するだろう。それは現実的とは言えなかった。
「精霊達と会って直接交渉や話をするのが、一番なんでしょうけどねぇ」
そうは言うレアだが魔人を滅ぼした時の映像を全世界へ発信している為、それは難しいだろうという事は理解している。
もしレアが単独で『トーリエ』大陸へ向かえば精霊達や妖精は、魔族が再び『魔人』の時のように他種族を侵略をしに来たと勘違いして、レアに攻撃を仕掛けてくるだろう。
そうなればレアも手を出さざるを得なくなる。精霊という種族がどういう性格なのかが分からない以上は、下手に手を出す事は危険である。
「精霊さん達がお利口さんだったなら、配下にしてあげてもいいんだけどねぇ? あの精霊を見ていても相当に自分達が『魔』の源である『四元素』を生み出したということに対して自負があるようだし、多分自尊心が邪魔をして、死んだほうがマシとか言い出しそうな部類の種族よねぇ」
精霊たちは長く世界で生きており、平和を愛している種族である。魔人や魔族のように争いを好まず、自分たちや世界に危険が迫らなければ何もしては来ないだろう。
だが、魔人を全滅させたことでレアという魔族の王が、世界に対して脅威だと精霊たちに思わせてしまった。今更配下にしようとしたところで、大人しく聞くような真似はしないだろう。
――正義感というものを振りかざしながら最後まで反抗してきそうである。
「まぁいいわぁ。ちょっと私はエリスちゃんに会いに行ってくるから、ここを頼んだわよぉ?」
ベイドにそう告げると彼は分かりましたと、一言告げて頭を下げるのだった。
そしてその様子を見たレアはベイドに可愛らしく手を振りながら、レイズ魔国へと転移するのであった。
……
……
……
その頃エリスのいるレイズ魔国城では、怪我を負っているエリスが自室のベッドでセレスと横になっていた。
セレス王女は先程まで元気に起きていたが、ベッドの上でエリス女王に本を読んでもらったことでようやく眠りについていた。
「やっと寝てくれましたね。この子は寝ていると可愛い子なんだけど」
女の子にしては少しおてんばになりそうだと、我が子の未来に少し不安に思いながらも可愛い娘の寝顔に癒されたエリスは、知らず知らずに笑みを浮かべる。
そしてそんなエリスの元に、唐突にレアが転移してくるのであった。
「こんにちはぁ! エリスちゃぁん!」
急に現れたレアにエリスは大層驚いたが、レアの訪問に直ぐにベッドから起き上がるのだった。
ようやくおてんばなお姫様が寝てくれたのに、別の手のかかるお姫様が来てしまったと苦笑いを浮かべたのは内緒である。
…………
「それでねぇ? この世界から精霊を消してしまったら今後、貴方達の魔法は使えるかしらぁ?」
先程ベイドに伝えたことをそのままエリスにも話すレアであった。
「ちょっとお待ちください。レア様は精霊様と戦うおつもりなのですか?」
唐突にこの場に来たかと思えば、突拍子もない事を聞かされてエリスは軽く混乱する。
「そうなのよぉ! 何をしたかったのかまでは分からないけど、勝手に私の国に入り込んでいたかと思えば、私の国の魔族を操ってコソコソと城をかぎまわっていたのよねぇ」
エリスは少し前、ラルグ魔国の重鎮のご子息と魔人ラクスが争っていたことを思い出す。あの時の揉め事の一件でエリスは腕を傷つけられたのであったが、精霊が入り込んでいたという今の話を聞いて直ぐにエリスはピンとくるのであった。
(なるほど。そういう事だったのですか。どうやら精霊様達に操られてあの子たちは揉めていたのね)
合点がいったとばかりにエリスは頷く。
「貴方の腕の仕返しはちゃんとしてあげたから、安心してねぇ?」
心の中を読まれたかと思ったエリスは、驚いて顔を上げてレアを見るのだった。
子供のような外見にたまに忘れそうになるが、このレアという幼女は恐ろしい程に思慮深く力がある魔族の王なのだ。
エリスは気合を入れなおして、再びレアに向き合った。
「先ほどの事なのですが、我々はレア様が現れてから魔法の研究を続けてはおります。そして精霊様がいなくなれば、魔法を使う上で必要な『四元素』の源が失われる可能性が高く、やはり既存の魔法は使えなくなるかもしれません」
きっぱりとそう告げるエリスに、やはりそうかとレアは口を尖らせて悩む。
「精霊の存在に依存する『理』は仕方がないかしらねぇ」
レアの使っている『魔法』は『レパート』の世界にある『理』を使用しているのだが、こちらの『理』は、フルーフという一体の大魔王が生み出した物である。
属性別の各々の精霊が結託して、一つの『理』として機能させていることを『フルーフ』という魔族は『一介の種族』の身でありながら、その全てをフルーフ一体で担っているのである。
それもこの世界の精霊達のように『魔力の権化』を用いて『理』を依存させているわけでもなく『魔』そのものを自立させて確立の体現を成功させている為、個人が別世界に渡ろうとも『魔力の権化』のような工程を踏まずに、独自に『魔法』を発動させる事を可能としている。
つまりフルーフのやっている事は、既に何千年も前の時代の段階で今日に至る現代の『リラリオ』の世界の『魔』そのものよりも遥か先をいっているという事と同義なのであった。
フルーフのような天才がこの世界にも居れば、精霊達の『理』に代わって、新たな『理』が『無』から生み出されて、そこから魔法を使えるようになったかもしれない。
しかしそれはないものねだりであり、どの世界でも魔法を使おうとするならば、精霊の力に依存した『四元素』を利用するのが通例であり常識な筈である。
基本的に数多ある世界で魔法を使おうとするならば、精霊の四元素を利用した『火』『水』『風』『土』の属性が使われる。
――『ダール』の世界の王であるイザベラが世界を束ねていた時代。
精霊は魔族と共存していた為に『四元素』の『理』を使っていたが大魔王『ヌー』が、ダールを支配した後は四元素を用いた『理』は使えなくなった。
魔法を使えなくなったダールの世界の種族達は、ヌーによって屑認定をされて滅されてしまい、現在はヌーと同じアレルバレルの『理』を扱える者達だけが、ダールの世界で生きて居られている。
――そして『レパート』の世界では最も早く精霊依存の『理』は使われなくなった。
それもその筈。あらゆる世界の『大魔王』達よりも長く生きているフルーフが、あっさりと新たな『理』を生み出して少しずつ世界に広めていき、たった数千年でその『理』が世界中に認知されたのである。
レアがこの世に生まれた時には、すでに精霊という存在はおらず見たこともなかった。
――『アレルバレル』の世界では、古の時代から精霊という存在は個々で生きてはいけない世界であり、かつての魔族達によって魔力を供給することで『使役』という形でこの世に体現することが許されていた。
アレルバレルでは精霊は魔法の一部であり、リラリオの世界でいう召喚のような扱いであった。
(※ソフィがアレルバレルの王となって以降、一部の精霊はソフィの統治する大陸で生存は確認されている)。
だが、人間の『エルシス』が新たな『理』を編み出した頃、精霊の持つ『四元素』は『レパート』の世界のように霞み始めた。
精霊達の四元素から生み出される魔法は精々が『超越魔法』なのに対して、エルシスの『理』から生み出される魔法は、その『超越魔法』を踰越した『神域魔法』と呼ばれる領域に到達した。
『神域魔法』では、新たな『理』を利用した旧土属性。
――『天候系』とされる新たな位階の『魔法』が作り出された。
『天空の雷』が代表例であり、その威力はかつての魔王領域に昇華した魔族が扱う魔法である『終焉の雷』を遥かに凌ぐ魔法となった。
旧土属性を例に出したが、他にもあらゆる属性から新たな『理』によって新魔法が開発されていき、エルシスは『アレルバレル』の『人間界』と『魔界』双方から『大賢者』と呼ばれるようになり、一つの時代を築き上げたのであった。
このように数多ある世界の中で、精霊を介した『理』は大きく変貌を遂げていき、精霊の四元素から逸脱した『理』は、世界の共通点から外れていったのである。
アレルバレルの世界のエルシスや、レパートの世界のフルーフの生み出した『理』は、全く別の観点と別の理論からスタートしたにも拘らず、最終的な到達点として交わるような類似性へと着地して、見事に既存の『魔』を塗り替えて世界に大きな影響を及ぼしたのである。
そんな天才達が現れなかったリラリオでは、未だに精霊に依存している『理』を使用している為に、レアという異分子が現れなければ、今後も精霊が世界の『理』を担っていただろう。
だが、現実は『天才』である『フルーフ』の愛弟子であるレアがリラリオに登場したことで、この世界は大きく変貌していくのだった。
「というわけで攻めてくる精霊は全部倒すつもりだけど、全滅させてしまうと貴方達は、魔法を使えなくなるのかしらぁ?」
ラルグにいる魔族が操られていたことにまず驚かされたベイドだが、上位種族である精霊をあっさりと倒したという報告で言葉を失う。
「いやはや、どうなのでしょうか……?」
魔法については自分の理解を越えている為にベイドは返事に困窮する。
「そうよねぇ。でも私の扱う魔法を貴方たちに教えてもいいのだけどぉ、知識としては理解できても魔力が足りないでしょうしねぇ」
レパートの世界では初級と言える下位魔法でさえ、現在のリラリオの世界では上位魔法に匹敵する。
更にこの世界の精霊達が司る四元素の魔法に依存している為に、一から魔法を覚えるとなると知識を理解するだけでも相当苦労するだろう。それは現実的とは言えなかった。
「精霊達と会って直接交渉や話をするのが、一番なんでしょうけどねぇ」
そうは言うレアだが魔人を滅ぼした時の映像を全世界へ発信している為、それは難しいだろうという事は理解している。
もしレアが単独で『トーリエ』大陸へ向かえば精霊達や妖精は、魔族が再び『魔人』の時のように他種族を侵略をしに来たと勘違いして、レアに攻撃を仕掛けてくるだろう。
そうなればレアも手を出さざるを得なくなる。精霊という種族がどういう性格なのかが分からない以上は、下手に手を出す事は危険である。
「精霊さん達がお利口さんだったなら、配下にしてあげてもいいんだけどねぇ? あの精霊を見ていても相当に自分達が『魔』の源である『四元素』を生み出したということに対して自負があるようだし、多分自尊心が邪魔をして、死んだほうがマシとか言い出しそうな部類の種族よねぇ」
精霊たちは長く世界で生きており、平和を愛している種族である。魔人や魔族のように争いを好まず、自分たちや世界に危険が迫らなければ何もしては来ないだろう。
だが、魔人を全滅させたことでレアという魔族の王が、世界に対して脅威だと精霊たちに思わせてしまった。今更配下にしようとしたところで、大人しく聞くような真似はしないだろう。
――正義感というものを振りかざしながら最後まで反抗してきそうである。
「まぁいいわぁ。ちょっと私はエリスちゃんに会いに行ってくるから、ここを頼んだわよぉ?」
ベイドにそう告げると彼は分かりましたと、一言告げて頭を下げるのだった。
そしてその様子を見たレアはベイドに可愛らしく手を振りながら、レイズ魔国へと転移するのであった。
……
……
……
その頃エリスのいるレイズ魔国城では、怪我を負っているエリスが自室のベッドでセレスと横になっていた。
セレス王女は先程まで元気に起きていたが、ベッドの上でエリス女王に本を読んでもらったことでようやく眠りについていた。
「やっと寝てくれましたね。この子は寝ていると可愛い子なんだけど」
女の子にしては少しおてんばになりそうだと、我が子の未来に少し不安に思いながらも可愛い娘の寝顔に癒されたエリスは、知らず知らずに笑みを浮かべる。
そしてそんなエリスの元に、唐突にレアが転移してくるのであった。
「こんにちはぁ! エリスちゃぁん!」
急に現れたレアにエリスは大層驚いたが、レアの訪問に直ぐにベッドから起き上がるのだった。
ようやくおてんばなお姫様が寝てくれたのに、別の手のかかるお姫様が来てしまったと苦笑いを浮かべたのは内緒である。
…………
「それでねぇ? この世界から精霊を消してしまったら今後、貴方達の魔法は使えるかしらぁ?」
先程ベイドに伝えたことをそのままエリスにも話すレアであった。
「ちょっとお待ちください。レア様は精霊様と戦うおつもりなのですか?」
唐突にこの場に来たかと思えば、突拍子もない事を聞かされてエリスは軽く混乱する。
「そうなのよぉ! 何をしたかったのかまでは分からないけど、勝手に私の国に入り込んでいたかと思えば、私の国の魔族を操ってコソコソと城をかぎまわっていたのよねぇ」
エリスは少し前、ラルグ魔国の重鎮のご子息と魔人ラクスが争っていたことを思い出す。あの時の揉め事の一件でエリスは腕を傷つけられたのであったが、精霊が入り込んでいたという今の話を聞いて直ぐにエリスはピンとくるのであった。
(なるほど。そういう事だったのですか。どうやら精霊様達に操られてあの子たちは揉めていたのね)
合点がいったとばかりにエリスは頷く。
「貴方の腕の仕返しはちゃんとしてあげたから、安心してねぇ?」
心の中を読まれたかと思ったエリスは、驚いて顔を上げてレアを見るのだった。
子供のような外見にたまに忘れそうになるが、このレアという幼女は恐ろしい程に思慮深く力がある魔族の王なのだ。
エリスは気合を入れなおして、再びレアに向き合った。
「先ほどの事なのですが、我々はレア様が現れてから魔法の研究を続けてはおります。そして精霊様がいなくなれば、魔法を使う上で必要な『四元素』の源が失われる可能性が高く、やはり既存の魔法は使えなくなるかもしれません」
きっぱりとそう告げるエリスに、やはりそうかとレアは口を尖らせて悩む。
「精霊の存在に依存する『理』は仕方がないかしらねぇ」
レアの使っている『魔法』は『レパート』の世界にある『理』を使用しているのだが、こちらの『理』は、フルーフという一体の大魔王が生み出した物である。
属性別の各々の精霊が結託して、一つの『理』として機能させていることを『フルーフ』という魔族は『一介の種族』の身でありながら、その全てをフルーフ一体で担っているのである。
それもこの世界の精霊達のように『魔力の権化』を用いて『理』を依存させているわけでもなく『魔』そのものを自立させて確立の体現を成功させている為、個人が別世界に渡ろうとも『魔力の権化』のような工程を踏まずに、独自に『魔法』を発動させる事を可能としている。
つまりフルーフのやっている事は、既に何千年も前の時代の段階で今日に至る現代の『リラリオ』の世界の『魔』そのものよりも遥か先をいっているという事と同義なのであった。
フルーフのような天才がこの世界にも居れば、精霊達の『理』に代わって、新たな『理』が『無』から生み出されて、そこから魔法を使えるようになったかもしれない。
しかしそれはないものねだりであり、どの世界でも魔法を使おうとするならば、精霊の力に依存した『四元素』を利用するのが通例であり常識な筈である。
基本的に数多ある世界で魔法を使おうとするならば、精霊の四元素を利用した『火』『水』『風』『土』の属性が使われる。
――『ダール』の世界の王であるイザベラが世界を束ねていた時代。
精霊は魔族と共存していた為に『四元素』の『理』を使っていたが大魔王『ヌー』が、ダールを支配した後は四元素を用いた『理』は使えなくなった。
魔法を使えなくなったダールの世界の種族達は、ヌーによって屑認定をされて滅されてしまい、現在はヌーと同じアレルバレルの『理』を扱える者達だけが、ダールの世界で生きて居られている。
――そして『レパート』の世界では最も早く精霊依存の『理』は使われなくなった。
それもその筈。あらゆる世界の『大魔王』達よりも長く生きているフルーフが、あっさりと新たな『理』を生み出して少しずつ世界に広めていき、たった数千年でその『理』が世界中に認知されたのである。
レアがこの世に生まれた時には、すでに精霊という存在はおらず見たこともなかった。
――『アレルバレル』の世界では、古の時代から精霊という存在は個々で生きてはいけない世界であり、かつての魔族達によって魔力を供給することで『使役』という形でこの世に体現することが許されていた。
アレルバレルでは精霊は魔法の一部であり、リラリオの世界でいう召喚のような扱いであった。
(※ソフィがアレルバレルの王となって以降、一部の精霊はソフィの統治する大陸で生存は確認されている)。
だが、人間の『エルシス』が新たな『理』を編み出した頃、精霊の持つ『四元素』は『レパート』の世界のように霞み始めた。
精霊達の四元素から生み出される魔法は精々が『超越魔法』なのに対して、エルシスの『理』から生み出される魔法は、その『超越魔法』を踰越した『神域魔法』と呼ばれる領域に到達した。
『神域魔法』では、新たな『理』を利用した旧土属性。
――『天候系』とされる新たな位階の『魔法』が作り出された。
『天空の雷』が代表例であり、その威力はかつての魔王領域に昇華した魔族が扱う魔法である『終焉の雷』を遥かに凌ぐ魔法となった。
旧土属性を例に出したが、他にもあらゆる属性から新たな『理』によって新魔法が開発されていき、エルシスは『アレルバレル』の『人間界』と『魔界』双方から『大賢者』と呼ばれるようになり、一つの時代を築き上げたのであった。
このように数多ある世界の中で、精霊を介した『理』は大きく変貌を遂げていき、精霊の四元素から逸脱した『理』は、世界の共通点から外れていったのである。
アレルバレルの世界のエルシスや、レパートの世界のフルーフの生み出した『理』は、全く別の観点と別の理論からスタートしたにも拘らず、最終的な到達点として交わるような類似性へと着地して、見事に既存の『魔』を塗り替えて世界に大きな影響を及ぼしたのである。
そんな天才達が現れなかったリラリオでは、未だに精霊に依存している『理』を使用している為に、レアという異分子が現れなければ、今後も精霊が世界の『理』を担っていただろう。
だが、現実は『天才』である『フルーフ』の愛弟子であるレアがリラリオに登場したことで、この世界は大きく変貌していくのだった。
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