最強の魔王が異世界に転移したので冒険者ギルドに所属してみました。
第267話 レパート軍VSラルグ軍
ラルグの塔を覆い隠す程の魔族達が姿を現した。レインドリヒの部隊やヴァルテンの部隊とは、戦力値が桁違いの魔族の軍勢であった。
「レア様からの合図だ。塔の周りにいる者達を倒せ!」
その言葉を発したのは元フルーフの配下であり、現在はレアに忠誠を使う古参の魔族『ジーヌ』であった。
【種族:魔族 名前:ジーヌ(真なる魔王) 状態:『青』練度1.8
魔力値:300万 戦力値:1億2600万 所属:レパートの世界 レアの配下】。
ジーヌの号令の後、レパートの世界の魔族達は、塔の周りにいるラルグ軍に攻撃を開始するのだった。
…………
ソフィの配下のラルグ魔国軍は『レパート』の世界の魔族達に次々と攻撃を受けていく。ジーヌ程ではないが他の『レパート』の世界の魔族達も1500万以上の戦力値を持つ『最上位魔族』達であった。
元々ラルグの一軍の者達は『ミールガルド』大陸での戦争に駆り出されてしまい、その大半が既に戦死している。
つまりこの場にいるレヴトン達の配下であった者達は『上位魔族』が多くの割合を占めているのである。
レパートの魔族達は四百体。その末端に至るまでが『最上位魔族』である為に『レヴトン』達は全く相手にならなかった。
最前線でラルグを守っていた配下達は、あっさりと屠られていく。
「くそ……っ! 一体一体が強すぎる……!」
ラルグ魔国軍統括軍事副司令官である『レヴトン』は、出来るだけ多くの配下を守ろうと最前線で守りについていたが、自分とほぼ戦力値が変わらない『レパート』の世界の魔族達からの攻撃によって徐々に後退させられていく。
数ではラルグが有利ではあるが、戦力差は歴然。その上現在の指揮を執っているジーヌは『真なる魔王』である。
――このままではラルグ魔国軍の全滅は必至である。
しかしそれは元々のこの世界のラルグ魔国軍であればの話なのだが――。
ひゅんという風の音が聞こえた。
「え?」
レヴトン達に攻撃を仕掛けていた魔族から声が漏れたかと思えば、その場に居た戦力値1500万を越える魔族達数十体の首が一斉に吹き飛んだ。
「国境付近を守っていたモノですから、来るのが遅れました」
そう言って先程の衝撃波を放った男『鮮血のレルバノン』が姿を見せると、次々と国境付近を守っていたソフィの軍勢達が姿を見せ始めた。
ラルグ王補佐『レルバノン・フィクス』 戦力値:3840万。
ラルグ統括軍事司令官『エルザ・ビデス』 戦力値:2304万。
ソフィ直属の配下『ロード』の一体『サーベル』 戦力値:3670万。
同 『ロード』の一体『キラー』 戦力値:3520万。
同 『ロード』の一体『ハウンド』 戦力値:3220万。
同 『ロード』の一体『クラウザー』 戦力値:3400万。
同 『ロード』の一体『デス』 戦力値:3500万。
そしてその『ロード』や多くのソフィの配下を束ねる者――。
直轄司令『ベア』 戦力値:7700万。
同じくソフィを主に持ち『九大魔王』ユファの弟子でもある者――。
『ラルフ・アンデルセン』 戦力値:1億800万。
そして国境付近を守っていたソフィの直属の部隊、総勢四百の魔物達が集結するのだった。
……
……
……
「お主には以前も話した筈だが、フルーフをやったのは我ではない」
ラルグの塔その最上階でソフィが溜息を吐きながら話すが、バチバチと音鳴らして『金色』に目を輝かせるレアは全く耳を貸さない。
ソフィが話している間にも力を次々と増幅させていき、もはやこの場に居るのがソフィでなければ意識を失ってもおかしくない程の魔力を有していた。
やれやれと再び溜息を吐きながら、ソフィもまた目を『金色』に変える。
「口で言っても分からぬというのであれば、仕方あるまい……」
ソフィがレアに向けて手を翳すと、一気に魔力を込めた波動を放つ。
恐ろしい程の魔力のオーラを纏っていたレアだったが、それを上回る程の魔力の圧に巻き込まれて、塔の最上階の壁を突き破りながら外に吹き飛ばされる。
「ぐっ……!」
塔から数十メートル吹き飛ばされた後、レアがようやくソフィの魔力の圧から解放された。
すでにレアの身体は『青』と『紅』の二色のオーラが纏われていたが、それでも尚ソフィにたやすく吹き飛ばされるのだった。
そしていつの間にかレアの目の前にまで、ソフィは近づいてきていた。
「我の国に生きる我の配下達を傷つけるというのであれば、こちらも容赦はせぬぞ。悪いが死んでもらう」
「『無限の空間、無限の時間、無限の理に住みし魔神よ、悠久の時を経て、契約者たる大魔王の声に応じよ。我が名はソフィ』」。
ソフィの詠唱によって再びレアの眼前で、最強の大魔王が姿を見せるのだった。
「レア様からの合図だ。塔の周りにいる者達を倒せ!」
その言葉を発したのは元フルーフの配下であり、現在はレアに忠誠を使う古参の魔族『ジーヌ』であった。
【種族:魔族 名前:ジーヌ(真なる魔王) 状態:『青』練度1.8
魔力値:300万 戦力値:1億2600万 所属:レパートの世界 レアの配下】。
ジーヌの号令の後、レパートの世界の魔族達は、塔の周りにいるラルグ軍に攻撃を開始するのだった。
…………
ソフィの配下のラルグ魔国軍は『レパート』の世界の魔族達に次々と攻撃を受けていく。ジーヌ程ではないが他の『レパート』の世界の魔族達も1500万以上の戦力値を持つ『最上位魔族』達であった。
元々ラルグの一軍の者達は『ミールガルド』大陸での戦争に駆り出されてしまい、その大半が既に戦死している。
つまりこの場にいるレヴトン達の配下であった者達は『上位魔族』が多くの割合を占めているのである。
レパートの魔族達は四百体。その末端に至るまでが『最上位魔族』である為に『レヴトン』達は全く相手にならなかった。
最前線でラルグを守っていた配下達は、あっさりと屠られていく。
「くそ……っ! 一体一体が強すぎる……!」
ラルグ魔国軍統括軍事副司令官である『レヴトン』は、出来るだけ多くの配下を守ろうと最前線で守りについていたが、自分とほぼ戦力値が変わらない『レパート』の世界の魔族達からの攻撃によって徐々に後退させられていく。
数ではラルグが有利ではあるが、戦力差は歴然。その上現在の指揮を執っているジーヌは『真なる魔王』である。
――このままではラルグ魔国軍の全滅は必至である。
しかしそれは元々のこの世界のラルグ魔国軍であればの話なのだが――。
ひゅんという風の音が聞こえた。
「え?」
レヴトン達に攻撃を仕掛けていた魔族から声が漏れたかと思えば、その場に居た戦力値1500万を越える魔族達数十体の首が一斉に吹き飛んだ。
「国境付近を守っていたモノですから、来るのが遅れました」
そう言って先程の衝撃波を放った男『鮮血のレルバノン』が姿を見せると、次々と国境付近を守っていたソフィの軍勢達が姿を見せ始めた。
ラルグ王補佐『レルバノン・フィクス』 戦力値:3840万。
ラルグ統括軍事司令官『エルザ・ビデス』 戦力値:2304万。
ソフィ直属の配下『ロード』の一体『サーベル』 戦力値:3670万。
同 『ロード』の一体『キラー』 戦力値:3520万。
同 『ロード』の一体『ハウンド』 戦力値:3220万。
同 『ロード』の一体『クラウザー』 戦力値:3400万。
同 『ロード』の一体『デス』 戦力値:3500万。
そしてその『ロード』や多くのソフィの配下を束ねる者――。
直轄司令『ベア』 戦力値:7700万。
同じくソフィを主に持ち『九大魔王』ユファの弟子でもある者――。
『ラルフ・アンデルセン』 戦力値:1億800万。
そして国境付近を守っていたソフィの直属の部隊、総勢四百の魔物達が集結するのだった。
……
……
……
「お主には以前も話した筈だが、フルーフをやったのは我ではない」
ラルグの塔その最上階でソフィが溜息を吐きながら話すが、バチバチと音鳴らして『金色』に目を輝かせるレアは全く耳を貸さない。
ソフィが話している間にも力を次々と増幅させていき、もはやこの場に居るのがソフィでなければ意識を失ってもおかしくない程の魔力を有していた。
やれやれと再び溜息を吐きながら、ソフィもまた目を『金色』に変える。
「口で言っても分からぬというのであれば、仕方あるまい……」
ソフィがレアに向けて手を翳すと、一気に魔力を込めた波動を放つ。
恐ろしい程の魔力のオーラを纏っていたレアだったが、それを上回る程の魔力の圧に巻き込まれて、塔の最上階の壁を突き破りながら外に吹き飛ばされる。
「ぐっ……!」
塔から数十メートル吹き飛ばされた後、レアがようやくソフィの魔力の圧から解放された。
すでにレアの身体は『青』と『紅』の二色のオーラが纏われていたが、それでも尚ソフィにたやすく吹き飛ばされるのだった。
そしていつの間にかレアの目の前にまで、ソフィは近づいてきていた。
「我の国に生きる我の配下達を傷つけるというのであれば、こちらも容赦はせぬぞ。悪いが死んでもらう」
「『無限の空間、無限の時間、無限の理に住みし魔神よ、悠久の時を経て、契約者たる大魔王の声に応じよ。我が名はソフィ』」。
ソフィの詠唱によって再びレアの眼前で、最強の大魔王が姿を見せるのだった。
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