最強の魔王が異世界に転移したので冒険者ギルドに所属してみました。

羽海汐遠

★人物紹介『リラリオ』(ミールガルド大陸編・ギルド対抗戦終了まで)

 ★☆★☆『ネタバレ注意』☆★☆★

 ▼このページは作品のプロローグではありません。

 ・登場人物が増えてきた事に伴い、見返す用に作ろうと思います。『人物紹介・三大魔王編』とは違いそこまで酷いネタバレでは無いので、安心してご覧頂けますが、あくまで見返す為のモノですので『プロローグ』、『第一章』までを見て頂いてから、こちらを読んで頂いた方がいいかもしれません。

 それでは紹介していきます。

 ★ アウルベア『ベア』

 作品の主人公ソフィが賢者の持っていたマジックアイテムによって、リラリオの世界にある森へ跳ばされた後、最初に出会った熊の魔物です。
 アウルベアはソフィが跳ばされた場所の森を、縄張りとする魔物達の王のような存在であり、突然森の縄張りに入ってきたソフィをみて、侵略者と判断して排除しようとしました。この辺一帯ではかなり強い部類に入る魔物であり、近くにある町のギルド『グラン』では、この『アウルベア』をギルド指定の討伐対象となっています。

 その指定ランクはCランクであり、グランの町に所属する冒険者たちでは歯が立たず懸賞金だけが上乗せされていっている状態でした。しかしこのアウルベア自体は温厚な性格で、人間の町に入り込んで襲うといった真似は一切として行ってはおりません。あくまで生息地である森に入ってきては、縄張りの仲間の魔物たちを傷つける冒険者たちに対して最初は傷つけずに追い返すだけでした。
 それでも冒険者たちはアウルベアの大きい体に恐れをなして、必死に討伐をしようと森に入る冒険者の数を増やしていった為に、仕方なくこのアウルベアのボスである『ベア』は、見せしめの為に森に入ってきた冒険者を襲いました。
 森に入る人間が減るだろうと思ってのベアの行動でしたが、これが逆に悪い結果を生む事になってしまいます。何と冒険者ギルドはアウルベアをギルド指定の討伐対象としたのです。

 ソフィがこの世界に転移してきた場所がこの森であった為に、アウルベアは人間がまた森を侵略しに入ってきたのだと勘違いをして襲ってきたのでした。

 ★グランの町の露店の店主

 ベアの居る森から少し離れた場所にある町グラン。そのグランの町で最初に出会ったのが、この露店の店主でした。
 ※通称は『おやじ』。

 ソフィが自分の姿が10歳くらいの子供だとベアに言われた事で、アレルバレルの世界では魔族の青年の姿だったソフィは今の自分の姿を確認しようと、姿見を探していたところでこの露店の店主に出会ったのでした。そして目的の姿見である『三面鏡さんめんきょう』で自分の姿を見た所、本当に10歳くらいの子供の姿が映し出されていた為に、ソフィは精神的に大きな衝撃を受けました。

 余りにもその姿が傍目からも辛そうに見えた事で、露店主のおやじはソフィが親とはぐれてしまい、お腹がすいて泣きそうになっているのだと、勘違いをしてしまい声を掛けたのでした。お腹がすいている様子のソフィに店主のおやじは、『レグランの実』という果実を渡したところ、ソフィは辛そうな表情から一変して嬉しそうな顔に戻ったので、おやじは一安心します。

 このおやじに貰った果実を食べ終えてからソフィは、自分が文無しだったという事に気づき、おやじに代金を支払う為に手っ取り早く、お金を稼ぐ方法はないかと尋ね始めます。しかしそれを聞いた店主は笑いながら、そんな方法があるならここで露店など開いて商売をしていないとソフィに告げます。

 確かにその通りだと納得したソフィに、おやじは『冒険者ギルド』を勧めます。
 冒険者ギルドに所属して依頼をこなしていけば、いずれは少量ながらでもお金を稼げると聞いたソフィ。このおやじの勧めにソフィは『冒険者ギルド』に所属する事を決めて、このレグランの実の代金は、必ずお金を貯めた後に返しに来ると伝えた後、おやじと別れるのでした。

 この時おやじは商品の代金よりも、ソフィに冒険者ギルドを勧めた事を後悔します。何故なら『冒険者ギルド』の依頼の中には魔物を退治するような危険な依頼もあり、町の中でも安心というワケでは無く、腕っぷしの強い大人やこす狡く悪い大人も多く居るのです。そんな中に10歳の子供を放り込む事になったのですから、おやじは精神的に胸を痛めるのでした。

 ★ Eランク冒険者の『両斧のジャック』

 露店の店主の『おやじ』に冒険者ギルドの存在を聞いたソフィは、グランの町の冒険者ギルドの扉を叩きます。ギルドの中に入り受付の女性にギルドに所属したいと伝えた所、受付の女性が何かを言う前に近くに居た冒険者の男に笑われてします。そして『お前みたいな子供がなれるわけないだろう』と、ソフィは馬鹿にされてしまいました。しかしソフィはそんな絡んできた冒険者などを無視をします。
 
 登録者用のプロフィール用紙を受付から受け取ったソフィは、お礼の意味を込めながら受付の女性に冗句を言いますが、その冗句を聞いていた冒険者『ジャック』は、またもやソフィを馬鹿にして大笑いです。

 流石に初めての場所で見ず知らずの人間に馬鹿にされ続けたソフィは、少しばかりお灸を据えようと考え、冒険者の男を煽ります。そこで10歳の子供に馬鹿にされた冒険者は、激昂してソフィを怒鳴りつけます。更に自分はEランク冒険者だと告げて後悔させてやると言ってきました。

 ソフィはその『Eランク』という言葉に反応します。何故なら露店のおやじに『Eランク冒険者』になれば、レグランの実の代金くらい余裕で払えると教えてもらった所だったからです。目の前の男が『Eランク冒険者』なのであれば、どれくらいの強さが必要なのかの指標になるとソフィはひらめきます。本来はお灸をすえる目的だった喧嘩が、Eランク指標を測る重要な問題へと変貌を遂げました。どうやらこのEランク冒険者の男はこのグランの町ではかなり強く、有名な冒険者のようでしたが、大魔王であるソフィが相手では全く話になりませんでした。

 実はこの世界に来た事でソフィは子供の姿になっただけでは無く、本人は気づいていませんでしたが、かなり力が抑えられている状態になっていました。

 しかしその状態から更にソフィにとってはもう『これ以上は力を抑えようが無く、手加減が出来ない』というレベルまで力を抑えましたが、その状態であってもジャックを殺さずに倒す事がギリギリでした。

 どうやらEランク冒険者というのは、なのだとソフィは考えてしまうのでした。

 ★ グランの町の冒険者ギルド長『ディラック』

 騒ぎを起こしたソフィはギルド職員に連れられて、再び冒険者ギルドに足を運ぶ事になります。奥へと案内された場所には、このグランの町のギルド長だという男が居ました。男の名は『ディラック・ウィルソン』。

 強面で濃い眉毛が印象的なディラックは、このギルドではかなり上位に入るEランク冒険者ジャックと、その取り巻きの男たち相手に騒ぎを起こした目の前の少年が、更にギルド指定Cランクであるアウルベアを倒したと、職員に聞かされていた為にその真意を確かめる為に、ソフィをこの場所に呼んだのでした。

 当時の冒険者ギルドで『災害級』に定められていた『アウルベア』。ディラックはまだ冒険者でさえ無い10歳程の少年が、災害級のCランク魔物を討伐をした事が信じられませんでした。

 本来はこんな話を真に受ける事はありませんでしたが、勲章ランクEの冒険者『ジャック』を倒した所を多くの冒険者が見ている為、全く嘘だとは断言出来ずにどうするかとディラックは迷いましたが、ソフィがアウルベアに掛けられている懸賞金を貰いたいという理由で、グランの町近くの森の入り口にベアを連れて来ると説明をします。

 実際にギルド職員やディラックがその目で確かめる事が出来れば、自分が嘘を言っていないと分かるだろうというソフィの提案でした。渋々納得をしたディラックは、アウルベアが居る森の入り口までついて行きましたが、そこで見た光景は凶悪な災害級であるアウルベアが、ソフィを見た瞬間に頭を下げているという異様な光景でした。更にそれだけでは無く、アウルベアの仲間たちもその場に現れたかと思えば次々とソフィに挨拶をしていく為に、流石にこんな光景を見せられてはしまっては、ギルド長のディラックも信じざる得なくなり、ソフィを勲章ランクDの冒険者として、グランの町の冒険者と認める事にしたのでした。
 
 それ以降はギルド長直々に指名依頼をソフィに出して、ギルド対抗戦へと出場してもらったりと、グランの町の冒険者と認めた後は、ソフィをギルドのエースとして扱い始めるのでした。

 ※(人物紹介『リラリオ』ヴェルマー大陸編にディラックの紹介は続きます)

 ★ Cランク冒険者 『魔法使いのニーア』

 ソフィと最初に出会ったのは当時『災害級』に認定されていたCランク討伐対象の『アウルベア』を、グランの町の冒険者ギルド長ディラックが森へ確認をしに行くという事で、そのディラックの警護の依頼を受けた時でありました。

 既に森へ行く道中の段階でニーアは、ソフィが勲章ランクE冒険者の『両斧のジャック』を、倒したという事を知っていた為、のだろうと想像はしていました。しかしベア達の居る森へ向かう道中でソフィに、自分は戦士では無く魔法使いだと告げられたニーアは、魔力感知をソフィに行います。

 ソフィは見せても大丈夫だろうというレベルまで魔力を落として、ニーアに自身の魔力の数値を見せましたが、その限界まで落としているソフィの魔力を見ただけでニーアは、全身に震えが走る程のソフィの恐ろしさを実感して、自分より遥かに上の魔法使いだと認知する事が出来ました。そしてソフィが本気になれば勲章ランクBやAランクまで、あっさりと辿り着けるだろうと判断するニーアでした。
 
 この後ニーアはギルド対抗戦の本選出場が決まった後、自分の師として崇めるソフィに修行を見てもらう事で、新たな魔法を会得し徐々に強くなるのでした。

 ★ Bランク冒険者 『絵描きのリーネ』。

 アウルべアを手懐けた事により、晴れてグランの町の『Eランク冒険者』となったソフィ。そんな噂を広めた人物がリーネでした。

 彼女は一般的なクエストや、討伐依頼等が記載されるギルドの掲示板に写真と見紛う程の出来の良い絵をたくさんと張り出しており、その中にはアウルベアがソフィに頭を下げている所などを描いて掲載していました。それを見たグランの多くの冒険者がその絵を見て、ソフィがEランクになったことを知ります。ソフィが何故こんなに正確に知っているのかとリーネに尋ねた所、リーネは秘密だと言って教える事をせずに、ソフィの前から消え去ろうとします。彼女はただの絵描きでは無く、勲章ランクBの実力を持つ忍者だったのです。

 そして確実に撒いたと判断して自分の家に入ろうとした瞬間に、背後に気配を感じたリーネは、前を向いたまま後ろにクナイを投げますが、背後に居たソフィにあっさりと躱されてしまいます。その時にソフィの強さの片鱗を見せつけられて、そのままソフィに強く関心を持つようになります。

 元々小さな男の子が好きだった彼女は、見た目が10歳程の美少年の姿をしているソフィを好きになり、その後はソフィと同じパーティを組もうとしたり、ソフィに気に入られたいと考えるようになるのでした。

 ※(人物紹介『リラリオ』ヴェルマー大陸編に、リーネの紹介は続きます)

 ★ Bランク冒険者 『風のリマルカ』。

 このリラリオの世界の中で初めて、と言えます。ギルド対抗戦の中では、かなりの猛者の部類であるリマルカでしたが、現時点では取るに足らない魔法使いではあるのですが、ソフィはその戦い方を見た事で、今後鍛え方次第ではかなり強くなれるだろうと彼を評価するのでした。

 ※(人物紹介『リラリオ』ヴェルマー大陸編に、リマルカの紹介は続きます)

 ★ Aランク冒険者 『リーネの兄・スイレン』。

 ミールガルド大陸の二大国家の一つ。『ルードリヒ』王国の冒険者ギルド所属、勲章ランクAの忍者『スイレン』は、自らの故郷や妹を裏切り、自身の故郷である影忍の里を忍者の同胞達ごと王国の傘下に下るように指示し、ルードリヒ王国に取り入った後は王国軍に入ろうとしていました。しかし本当の目的は落ちぶれた影忍の里の復興を目的としており、その為に才能ある忍者である妹リーネを利用して、影でこの国を支配しようと企んでいたのでした。

 リーネの気持ちなどを蔑ろにして『道具』として使おうとしていたスイレンにソフィは『仲間を傷つける者』と判断して、とある呪いをスイレンに掛ける。

 その呪いとは、今後スイレンやその配下といった関係者がリーネを利用したり、危害を加えようとすれば、スイレンだけでは無く、『その出来事に関わる全ての者達の魂を奪う』という呪いの契約でありました。

 『呪縛の血カース・サングゥエ』は、ソフィが死ぬか解呪しなければ永遠に解ける事は無く、解呪を生業とする呪術師であっても大魔王ソフィの魔力を上回らなければ、その呪いの解呪が出来ない為、現時点でこの世界で最強の魔力を持つソフィが解こうとしなければ、その呪いは永遠に解ける事はありません。

 スイレンは貴族との争いの後にソフィに呪いを解いてもらえる事になり、それ以降はソフィに恩を返す為に強くなる事を決意するのでした。

 そして改心をした後は、妹のリーネと仲のいいソフィを応援して、いつか妹と結婚してくれればと思うようになるのでした。

 ★ Bランク冒険者 ニビシア最強の魔法使い『ルビア』。

 ギルド対抗戦の決勝トーナメント本選での対戦相手ルビア。ルードリヒ領にある魔法使いの町『ニビシア』で天才魔法使いと評される程で、この大陸の実力者の一人でありました。グランのギルド所属のニーアと戦うルビアでしたが、流石の魔力・魔力値を誇りBランク魔法使いのニーアを圧倒する。しかし戦意を失わずこのまま負けては、修行に付き合ってくれたソフィに申し訳ないとニーアは、何とかルビアに一撃を入れようと奮闘します。

 しかし圧倒的な差の前に、ニーアは敗北を受け入れようとするがそんなニーアをいたぶり罵る。最後には『最上位魔法』でニーアの命を奪おうとしたところで、ソフィはニーアを守る為に試合中に手を出してしまうのでした。

 当然ニーアの反則負けとなってしまいソフィは、ルビアに対して激しい怒りを見せる事となります。更にそれだけに留まらず、何とルビアは試合中に手を出してきたのはソフィなのだから、反則負けはニーアでは無く、ソフィだと告げるのでした。

 大会運営者はルードリヒの大貴族の圧力もあって、ルビアのこの提案を受け入れてしまい、ニーアの敗北負けでは無く、手を出したソフィの反則負けとなってしまいます。

 大会の運営側と対戦相手のルビアがソフィの反則負けを認めた以上、ルール上覆す事は難しく決定通りにソフィは反則負けになり、当然意識を失っているニーアは戦いの継続が出来ずに敗北を喫することになり、グランの冒険者ギルドは一回戦負けが確実となってしまうのでした。最後にルビアは必死に戦ったニーアに対し、『こんな程度で出て来るなよ雑魚』、『身の程を弁えろ』といったような、わざわざ言わなくてもいい暴言を吐いてしまいます。

 対戦して勝利した相手を尊敬したたえろとまで、当然言うつもりは無いソフィだが、この一言でソフィが過去『アレルバレル』でも、決して手を出したことは無かった人間を相手に『殺してやる』とソフィに殺意を抱かせてしまうのでした。

 ギルド対抗戦で敗北が決まったグランの冒険者ギルド。その後ソフィはルビアを殺す為に、サシスのギルド長クラッソにニビシアの選手たちが宿泊している宿の居場所を聞きに行くが、まだ大会のトーナメントが続いている為に、他の出場選手に何をされるか分からない以上、ニビシアのギルドの出場選手の場所を教えることは出来ないと、当然の如く断られてしまう。

 ソフィは仕方なく自分で探そうとサシスのギルドを出ようとしたが、サシスのギルド長クラッソに、『貴方はこの大会運営に関わる貴族に命を狙われている』と脅されてしまいます。
 
 自分一人でルビアの居場所を探そうと行動を始めるソフィを見て、誤った行動をとらせないようにという意味を込めて脅しを行ったサシスのギルド長だったが、怯えているだろうと思った10歳くらいの少年ソフィは、怯えるどころか力の片鱗を見せて、クラッソに対して魔瞳まどう紅い目スカーレット・アイ』を発動させて、『貴族であろうが王族であろうがこれ以上我を怒らせるならば、この大陸ごと沈めて国そのものがなくなるだけだと本気でそう告げて部屋を出ていくのでした。

 大陸最強と称されるリディアが、何故こんな子供に執心しているのかとサシスの冒険ギルド長クラッソは考えていたが、この時にようやくその意味を理解し、そして自分が余計な脅しを加えた事で事態が大きくなってしまうのではないかと、本気で不安になるクラッソであった。

 ルビアの居場所を突き止めたソフィは、多くのニビシアの魔法使いを気絶させていき、そのニビシアの魔法使いが泊っていた宿に結界を施して、後を追うような魔法を使えないようにした後、ルビアを森へと拉致をする。

 その後ルビアは、ソフィによって超越魔法で生み出した死霊達に手足を喰われて、体を燃やされ続けるが、ソフィの回復魔法によって元に戻され続けます。

 何度も何度も死霊に手足を喰われ体を焼かれ続けるルビア。ソフィにただでは殺さないと言われた後は、長時間にわたりルビアは死の一歩手前を経験させられ続けます。

 やがてルビアは苦痛と呼べる激しい痛みによって、自分が今どうなっているかすら分からなくなり、何とか朧気に見えるソフィの姿に対して、『お願いします、どうか殺してください』と何とか言葉を出しながら懇願する。ソフィはその言葉でようやく、ルビアを殺して楽にしてやってもいいと考えます。

 最後にソフィはルビアに対して、『誰に舐めた真似をしたか理解したか?』と告げて『理解したなら死ね』と、その言葉通りにルビアをこの世から消滅させて、苦痛から解放するのであった。(※この時にルビアが懇願しなければ、ソフィはルビアに対して半永久的にこの苦痛を続けていつ終わるか分からないという精神的苦痛と、恐怖を数日は抱かせ続けるつもりだった)

 最後にルビアはソフィの超越魔法『万物の爆発ビッグバン』によって、体ごと爆発して何も残らなかった。ルビアはこの事件により、この世界で初めてソフィの仲間を傷つけた事により、処刑された存在となりました。

 ★ Aランクの殺し屋 『微笑みの青服・ラルフ』。

 ミールガルド大陸最強の殺し屋。依頼を受ければ一般人であろうが、勲章ランクの高い冒険者であろうが、金次第で動き確実に仕留める最強の殺し屋であった。

 Aランク冒険者であったスイレンを利用しようと考えていた貴族が、ソフィによって計画を頓挫させられてしまい、復讐しようと雇った事でラルフはソフィと出会う。

 殺し屋ラルフは冒険者であれば、間違いなくAランクであると言われる程の力量を持っており、この大陸で最強の冒険者であるリディアと互角だろうと、裏社会で言われている殺し屋です。殺しの最中であっても薄く笑みを浮かべて仕事の時は、いつも青い服を着ていた事から『微笑』や『青服』と呼ばれて恐れられていました。

 Bランク冒険者である『ルビア』を処刑しようとソフィが外に出た時を見計らい、殺し屋ラルフは行動を開始します。リーネやディラックを宿から攫い『ルビア』を始末して帰ってきたソフィと戦うラルフ。既に下調べをし終えているラルフは、ソフィを実際の勲章ランクEなどとは思わずに、勲章ランクAと同程度の戦力はあると考えて戦いを始める。見事に通常時のソフィを追い詰めた事で、ラルフはソフィにトドメを刺そうとします。

 しかしそこでソフィはラルフの戦闘センスや才能、そして力を限界まで抑えているとはいっても、この大陸で戦った中で一番強い相手であったラルフに、ソフィは闘争本能を呼び起こしてしまう。それでも全力で戦えば『ラルフ』を殺してしまうと考えたソフィは何とか自分の感情を抑えながら、第二形態になる程度に留まりラルフと再び戦う。

 それでもその状態のソフィでさえも放った魔法一つで、広大な森が消し飛んでしまう。その様子をAランクの最強の殺し屋である『微笑みの青服』ラルフは、『白金貨10枚程度では到底、割に合わない』と考えて、依頼を生涯で初めて降りようとする。ソフィの魔法で体を吹き飛ばされたという事にして、そのまま音も消して逃げ去ろうとしたが、目の前から歩いてくる大魔王ソフィの笑う姿を見たラルフは、死を覚悟する。続きをやろうと嬉しそうに言葉に出すソフィを前にラルフは首を振って、やめていた煙草に火をつける。そしてこんな依頼を受けた事を後悔していますと告げながら諦観を示すが、そんなラルフを前にソフィは、我の配下になれと告げるのでした。

 今はまだこの人間の大陸程度の殺し屋程度しかないラルフだが、ソフィの見立てでは必ずもっと強くなれると、ソフィはラルフに目をつけたのであった。ラルフはその言葉に驚きながらも、『いつかあなたを裏切るかもしれませんよ?』と忠告を入れるのでしたが、ソフィは『我は一度たりとも配下となった者を失望させたことは無いが、そういう者を飼うのも一興』と口にすると、それでも構わぬから配下になれと視線で告げるのでした。

 ラルフはその言葉とソフィの視線にソフィの懐の大きさを知る。そしてラルフは、『これより微力ながら貴方の為の剣になりましょう』と、忠義を示してソフィの配下となるのでした。

 ※(人物紹介『リラリオ』ヴェルマー大陸編に、ラルフの紹介は続きます)

 ★ Aランク冒険者 『最強の剣士・リディア』。

 ミールガルド大陸、最強の剣士。全冒険者ギルドの冒険者から、最強と評される剣士。普段は刀を腰に下げているが本気になればその刀では無く『柄の無い二刀に光輝く刀』というオーラで創り出した武器で戦う。その刀を使えば、どんな魔法使いの最上位魔法であっても、オーラで出来た刀で打ち消す事が出来る。剣士リディアが最強な理由の一つに、全ての魔法を刀で無力化出来る事にあった。そして物理で戦う者にとっては、リディアの抜刀術の前には歯が立たず、長年にわたりリディアには戦う相手が居ない程に強かったのです。

 しかし今年のギルド対抗戦で、予選で戦うソフィの姿を一目見て、『こいつは必ず俺が斬る』と興奮気味に告げるのでした。

 ギルド対抗戦のトーナメント本選で、ニビシアの魔法使いの姑息なやり方でグランの冒険者ギルドは一回戦敗退となってしまい、ソフィと戦えなくなった時に、リディアはモニターの前で激昂して、『ふざけるなっ!ニビシアの魔法使いを皆殺しにしてやる!』と、控室で多く居る冒険者を怯えさせる程の怒号を放って見せた。

 ルビアを殺しに行こうとしていたリディアだったが、サシスの冒険者ギルドから出てきたソフィとばったりと会い、『ルビアを殺しに行くのは我だ、お前は筋違いだろう?』とソフィに諭される。

 しかしどうしてもソフィと戦いたかったリディアは、このままでは収まらないという気持ちを示すが、そこで魔瞳まどう紅い目スカーレット・アイ』状態のソフィに睨まれてしまって体が震えて動けなくなった。

 本人はこれを怯えとは認めず、武者震いだと強引に納得しました。最後にソフィに全てが終わったら、俺と戦えとソフィに約束をつけた後にその場を去るのでした。
 
 そして第一章の最後にソフィとリディアは、決着をつける戦いを始めるのでした。

 ※(人物紹介『リラリオ』ヴェルマー大陸編に、リディアの紹介は続きます)

 ◆『リラリオ』のミールガルド大陸編、ギルド対抗戦編までの人物紹介でした。
ネタバレが満載ですので、本編を見てから見返し用に見て頂けると幸いです。
※(第二章以降の人物紹介等の作成はまだ未定です)

 カクヨムやアルファポリスのサイトの方では、近況報告ページにこの作品の魔法紹介ページ等を作っていますので、宜しければ覗いて頂けたら嬉しいです。

コメント

  • пурқувваттарин ҷанговар

    Меравем, меравем ва мо пеш меравем. Урусо Моцумумеши Юкейосу и Хомусафуте Микумо Сойосуме Мицуме Сейрико, Кейо и Хочими Фунечите Хомумесуми но Чихехихенусахете Шиюмоку Ютомите Мейри сомо суёто месуйо месуйо томо мичи йосу хот муцуне ясусоюкисе хиисеисо tsusato tesekukokise ман хеле хаста шудаам, ман' м хеле хаста шудам, ман хеле хаста шудаам, ман хеле хаста шудам Тецука Эйка Эйкоши Секи Секи Сусо

    0
  • ノベルバユーザー601444

    丁寧に書かれていてとっても読みやすくスラスラ進めることができました!
    また明日続きを読みたいと思います(^^)

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  • ホワイトチョコレート

    RPGが好きなら絶対ハマると思います!

    1
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