俺のハクスラ異世界冒険記は、ドタバタなのにスローライフ過ぎてストーリーに脈略が乏しいです。

ヒィッツカラルド

4-6【死人からの戦利品】

現在の俺は、死人の森の砦から、ソドムタウンに向かって帰っている道中である。

まずは前回のミッション中に二つもレベルアップしていたので覚えた新スキルを紹介しよう。

今回はいろいろとスキルがアップしてるし新スキル習得も多いぞ。

まず新スキル一つ目は~。

【ショートスピアスキルLv1】
手槍系武器の戦闘技術が向上する。

ショートスピアの基本系スキルだね。

だいぶショートスピアでゾンビの頭を串刺しにしたもんな。

なんだかさ、どんどんといろんな武器のいろんなスキルを覚えて行くな。

まあ、いろんな武器を使えるってばさ、悪いことじゃあないよね。

なんか多彩でテクニカルなキャラって感じで格好良くね?

まあ、格好良いことは良いことだ、良いことだ~。

さて、新スキル二つ目は~。

【痛覚耐性スキルLv1】
痛みによる我慢態勢が向上する。

ううん……?

ちょっと分かりにくいけれど、痛みを我慢できるってことかな?

痛みを感じづらくなるのかな?

まあ、痛みに対して抵抗が付いたってことだろうさ。

あのビキニアーマーグールに矢を撃たれまくったかいがあったってことかな。

あれは本当に痛かったもの……。

あ~、なるほどね。

もしかして、この新スキルを覚えたから矢傷の痛みに耐えられたのかな?

そして、続いてはレベルが上昇したスキルです。

【ダガー投擲スキルLv1】と【マラソンコストダウンLv1】がLv2にアップして、【ショートボウスキルLv2】もLv3にアップしてるぞ。

俺ってば、ニョキニョキと成長しているね~。

さてさて、それとだ。

今回はマジックアイテムも幾つかゲットしている。

ジャイアントグールが使っていたロングソード+2の他にも、拾ってるんだよね。

ビキニアーマーグールが使っていたロングボウがマジックアイテムだったし、装備していたビキニアーマーもマジックアイテムだったんだよ。

もう女性の死体から装備を脱がすのは大変でしたわ。

何せ俺ってばオッパイとか◯◯◯とかマジマジと見れないからね。

途中で如何わしいことすら考えられないんだもの。

もう本当に試練だったわ。

女性の衣類を脱がすのが、こんなに苦行だったとは想像だにしなかったわ~。

まあ、そんなこんなでとりあえず今回ゲットしたマジックアイテムは、この三つだ。

ロングボウとビキニアーマーは鑑定している暇がなかったから、これから鑑定しようと思う。

さて、どんな能力かな。

まずは、ロングボウからだ。

【ロングボウ+1】
攻撃力が向上する。

うむ、普通のマジックアイテムだな。

でも、そろそろショートボウからロングボウにサイズアップしてもいいだろう。

そもそもショートボウにしていたのは持ち運びが便利だったからなんだよね。

でも、ご存知の通り異次元宝物庫があるからもう持ち運びとか気にしなくてもいいからな。

これからは武器もアイテムも持ち運び放題なんだもん。

さて、最後にビキニアーマーの鑑定をしようかな。

まあ、これは、どんな能力でも売りが確定なアイテムだよね。

残念ながら俺じゃあ着れないしね。

さてさて、期待せずに鑑定するか──。

【ビキニアーマー+5】
防御力が向上する。弓矢の命中率が向上する。弓矢の飛距離が向上する。潜伏能力が向上する。夜目が向上する。

ぶっ!!!!!!!!

何これ!!??

思わす吹いちゃったわ!!!

プラス5って何ですか!!??

そんなマジックアイテムは初めてですよ!!!

マジすげーじゃんか!!

五つも能力が付いてるじゃんか!!

これは完全にスナイパー専用の防具ですわ!!

しかも女性スナイパー専門の防具だよ!!

そんなことより、すげー能力の数々じゃんか!!

でも、なんでビキニアーマーなん……。

スナイパーなのにビキニって意味分かんねぇぞ。

とにかくだ、どうしよう……。

すげー、いい装備だから、こっそりローブの下に着ておこうかな……。

でも、誰かにバレたら絶対に変態だと思われるよね。

酷くて惨い噂が疾風の勢いで広がるよね……。

それに男が一人でブラジャーを装着しているシーンを想像すると、とても切なくなってくるわ……。

「んんしょ、んんしょ」とか可愛らしく言いながら、背中のホックを一生懸命にはめるんですよ……、男が……。

切ないですわ……。

想像しただけで切ないですわ……。

流石に自分で装備するのは諦めようか。

でも、売れば高く売れるよね。

でもでも、売るのも勿体ないかな。

多分さ、このクラスのマジックアイテムは、そうそう出てこないよね。

なんならスカル姉さんに凄い装備だからあげようかな。

いや、スバルちゃんにあげようかな。

いやいや、待てよ──。

男の俺が、女の人にビキニアーマーセットをあげるのは、まるでブラジャーとパンティーをセットでプレゼントするようなものじゃあないのかな!?

不純かな!?

卑猥かな!?

失礼かな!?

うん、間違いなく白い目で見られるよね!?

だって俺が、このビキニアーマーを着ているところが見たいって言っているようなもんだしね!!

でも、スカル姉さんのビキニ姿は見なくてもいいけれど、スバルちゃんのビキニ姿は見てみたぁぁあだだあだあだだがあだが!!!!

くーそー!!

呪いがーー!!

なんですか、もう、畜生ッ!!

ぜえーはー、ぜえーはー……。

落ち着け、俺……。

こん畜生、早くレベル100まで到達して、この忌々しい呪いを解いてやるぞ!!

とりあえず今はソドムタウンに早く帰ろっと……。

俺にはビキニ姿の彼女が待っていなくとも、暑苦しい男のロマンが溢れる冒険の数々が待っているさ!

くーそー……。

なんだろう、涙が出てきた……。

分かっちゃいるけど、涙が止まらないぜ!!!

俺だって、女の子のほうが、いいに決まってるさ……。

女の子のビキニ姿を鑑賞したいもの……。

覚えたばかりの痛覚耐性スキルって、心の傷には効果がないみたいだな……。

ぐすん……。




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