俺のハクスラ異世界冒険記は、ドタバタなのにスローライフ過ぎてストーリーに脈略が乏しいです。

ヒィッツカラルド

4-5【ミッション完了】

ドドドドドドドドドドドドドドッ!!

セクシービキニスナイパーグールを何とか撃破した俺は、とりあえず足と背中に負った矢傷を救急箱の薬品で応急処置してから、冒険を再開させました。

まだセルフヒールはLv1なので一回しかつかえないから仕方がないのである。

矢傷は深かったが、不思議と痛みには我慢が出来ていた。

どうやら俺は傷の痛みに態勢があるらしい。

ドドドドドドドドドドドドドドッ!!

その後ゾンビの群れと何度か遭遇したのですが、戦っているとレベルアップして、めでたくレベル12になりました。

ジャイアントグールにビキニスナイパーグールに複数のゾンビたち。

もう何十体のアンデッドを倒したか分からないから、一つのクエストで二つもレベルアップしたとしても可笑しくないだろう。

ドドドドドドドドドドドドドドッ!!

いやぁ~、やっぱり戦闘が多いミッションだとレベルアップも早いですな。

これでこそハクスラって感じですわ。

ドドドドドドドドドドドドドドッ!!

なんだかさ、転生して随分と経った気がしますが、やっとタイトル通りのストーリー展開かなって思いますよ。

やっぱり今までがテンポ的に可笑しかったんじゃあないかな~って思いませんか?

ドドドドドドドドドドドドドドッ!!

えっ、何かさっきからドドドドって聴こえないかって?

あ~、それは俺が走っているからですよ。

ドドドドドドドドドドドドドドッ!!

とりあえずは魔法のゲートまで何とか到着して、紫水晶の破片を投げ込むまでは、上手く行ったんですがね。

ゲートの爆発後が、もう大変ですわ~。

ドドドドドドドドドドドドドドッ!!

いや~、最初は【マラソンコストダウンLv1】なんてスキルは要らんがなって思ってましたけどね。

このスキルは最高ですよ。

ドドドドドドドドドドドドドドッ!!

ウルフズトレイン事件の時も感じましたがね、やっぱりソロで冒険をしていると、限界ってやつは当然にありますわ。

特に数の暴力には、ソロだと敵いませんがな。

ドドドドドドドドドドドドドド
ッ!!

例え雑魚いゾンビでも、百や二百を超えると、人海戦術ってレベルじゃあないですわ。

もう、ただのリンチ予告みたいなもんですがな。

ドドドドドドドドドドドドドドッ!!

この地鳴りを聴けば分かるでしょう。

走る俺の背後に、凄い数の死人たちが追っかけて来てるんですわ!!

マジやべえ数ですわ!!

百や二百じゃあないかもしれないわ!!

すげー、怖いしさーー!!

ドドドドドドドドドドドドドドッ!!

追い付かれたら間違いなくモテモテのウハウハ状態のままで喰われますよ!!

絶対に瞬殺レベルの速さでパクパクと喰われてしまいますわ!!

ドドドドドドドドドドドドドドッ!!

なになになに!?

ゾンビの皆様方は、魔法のゲートを壊されてお怒りですか!?

必要以上に俺を追いかけていませんか!?

俺にヘイトが全集中って感じである。

ドドドドドドドドドドドドドドッ!!

それにさ、たまにめっちゃ足の速いヤツが居てさ、俺に追い付いて来やがるのよ!

たぶんグールだわ!

名付けてグールランナーかな?

ウサイン・ボルト級の速さで走ってくるんだよ!

そりゃあ、走る速度が五輪トップのレベルじゃあ俺だって追い付かれますわ!

ドドドドドドドドドドドドドドッ!!

まあ、追い付かれても一匹ぐらいなら、どうにでもなるけどね。

とりあえず俺は砦に逃げ込もうと考えております。

砦内に逃げ込めれば、こいつらアンデットどもじゃあ、あの高い壁は越えてこれまいて。

ドドドドドドドドドドドドドドッ!!

よしっ、森を抜けたぞ!

砦も見えてきたぜ!

あと平地を100メートルも走れば砦の門に飛び込める!

ドドドドドドドドドドドドドドッ!!

がぁ───。

うそぉ~~ん。

砦の門は閉鎖してますね!

なんか砦の上で警備隊長のおっさんが手を振っているぞ。

ドドドドドドドドドドドドドドッ!!

警備隊長のおっさんが満面の笑みを浮かべてやがる。

その笑みを隠すように、腕を合わせて✕の字を作りやがった!

俺の受け入れを拒否しやがったぞ!!

マジかよ!!

ドドドドドドドドドドドドドドッ!!

なになになに!?

こんなにゾンビを引き連れて来たら駄目ですか!?

砦が、門が、持ちませんか!?

ドドドドドドドドドドドドドドッ!!

嘘でしょう!?

門がやっぱり開きませんよ!?

俺を見捨てやがったな、あの糞オヤジが!!

ドドドドドドドドドドドドドドッ!!

あーれー、なんか飛んで来たぞ!?

矢ですわ!!

大量の矢が砦から放たれましたわ!?

この光景と同じシーンがウルフズトレイン事件の時にもありましたよね!!

デジャブですか!?

デジャブですね!!

ひぃーーーー!!

ドドドドドドドドドドドドドドッ!!

俺は咄嗟に異次元宝物庫から古びたカイトシールドを出して頭上を守った。

するとカンカンカンとカイトシールドが矢を弾く音が響く。

俺の背後では、バタバタとゾンビどもが倒れて行った。

矢で間引きされているんだ。

だが、ゾンビの数が多すぎて焼け石に水だろう。

ドドドドドドドドドドドドドドッ!!

あの糞オヤジ、俺ごと葬り去るつもりかよ!!

あ、あ、あっあああああーーー!!!

今度は火球が複数飛んできましたよ!!!

ファイヤーボールですか!!!

それはマジでヤバくね!!!

火の雨じゃんかよ!!!

複数の火球が俺らに迫る。

ドドドドドドドドドドドドドドッ!!

うひゃぁ~~~!!

ドッカン! ドッカン! ドッカン!!

やーめーてーくーれーー!!

降って来たファイヤーボールが俺の周りで爆発してますわ!!!

ゾンビどもが木っ端微塵に吹き飛んでますが、火の玉が俺に当たったら同じですよね!?

俺も木っ端微塵ですよね!?

ふざけんじゃあねーーぞ!!

おおっ、門が少しだけ開きました!!

若い兵士が隙間から顔を出して手招きしてますわ!!

助かったぞ!!

ドドドドドドドドドドドドドドッ!!

俺は満面の笑みで門の隙間へダイブした。

やったー、ゴールインだぁ~。

俺が砦内に飛び込むと直ぐに門が閉められる。

すると外からドシャドシャと門にゾンビどもが激突している生々しい音がしばらく続いた。

「た、助かりました~……。もう少しでゾンビどものランチになるところだったぜ……」

息を整える俺が大の字でねころんで居ると、警備隊長のおっさんが俺の顔を上から覗き込んで来た。

「坊主、良く生きて帰ってこれたな、偉いぞ~」

「最後が一番死にそうだったわい!! 俺を狙って矢とか魔法とかを撃ち込みやがっただろ!?」

「がっはっはっはっ、そう言うな、坊主!」

こうして死人の森での俺の冒険は終わった。

ミッション完了である。

今回はレベルも二つ上がったし、結果的には万々歳であった。


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