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地獄と幻想

らならな

プロローグ

幻想郷。それは日本の人里離れたの辺境の地に存在する地。
そこは博麗大結界によって幻想郷外部と遮断されているため、外部から幻想郷の存在を確認することは不可能であり、幻想郷内にも入ることは出来ない。
 そしてここには妖怪などの人外のものが多く住んでいるが、僅かながら人間も住んでいる。





―博麗神社

「あー、もう桜が咲いてるなー。
なぁ、もうそろそろ色んな奴集めて花見でもしないか?霊夢。」

霊夢
「でもこの間も宴会をしたばっかりじゃない。変な人妖ばっか集めてるからうちの神社に人が来ないのよ。」

魔理沙
「でもお前も何気に楽しんでるじゃないか。」

霊夢
「それはそれ、これはこれよ。
掃除だって大変なのよ。」

魔理沙
「まぁ、良いじゃないか。楽しめればそれで良し!
だよな?」

霊夢
「なんで聞くのよ。まぁ、花見は今度ね。」

霊夢はそう笑って答える。

「あら、今度お花見をするの?」

魔理沙
「んお、あぁ、レミリアか。
まあその予定だな?」

霊夢
「あら、咲夜は一緒じゃないの?」

レミリア
「さっきまで一緒だったわよ。
今買い物してるわ。」

なーんか違和感がある

魔理沙
「そうだ!日傘は!?」

レミリア
「あぁ、咲夜が凄くいい日焼け止めを見つけてくれたのよ。」

うーんとても都合がよろしいな

魔理沙
「お、おう。」

霊夢
「まぁ、聞くまでもないけど、どうなの?」

レミリア
「えぇ、もちろん行くわよ。」

「お花見ですか?」

レミリア
「あら咲夜、もう終わったの?」

咲夜
「えぇ、終わりましたよ、とてもいい赤ワインを見つけましたので買ってまいりました。
あ、そうだ、お花見をするんでしたら食料とか持ってくるわよ?」

霊夢
「あら、そう?じゃあお願いね。
にしても時を止める能力って便利よねー。私もその能力が欲しいわー。そしたら宴会の準備とか楽になりそう。」

魔理沙
「時間止められるだけで早く終わる訳ではなくないか?」

霊夢
「あ、確かに。まぁ、とりあえず紅魔館の奴ら沢山連れて来なさいよ。食料はそっちと白玉楼んとこのやつらとかに持ってこさせるから。」

魔理沙
「白玉楼組は参加確定なんだな。」

霊夢
「いっつも来てるから来るんじゃない?
来なかったら困るけど。」

掃除が大変なんだーとか、妖怪がうちの神社にいるから人が来ないーだとか、色々言ってるが、霊夢もやっぱりどんちゃん騒ぎができる宴会が好きなんだろうと思う。
この日常はずっと続く、この幸せはずっと続くんだ。そう思っていた。




終わりは突然に―



バリィン!!!


魔理沙
「あぁ?なんだ今の音。なぁ、霊夢も聞こえたよな?」

...

魔理沙
「霊夢?」

.......

魔理沙
「なぁ、聞こえてるの―」

レミリア
「魔理沙、何かまずい気がする。」

霊夢
「煩いわね、黙っててもらえない?
耳障りなの。」

....え?

魔理沙
「れ、霊夢?」

咲夜
「お嬢様、私が」

レミリア
「いや、様子見。」

霊夢
「だから、黙れって言ってるでしょ!!
あなたたちは言われた事も理解できない猿なの?次喋ったら指の骨を折るわよ。」

え?え?え?

魔理沙
「なぁ、変な冗談やめ」

ベキャ!!

あ?


霊夢は一切動いていない。だが私の指は

魔理沙
「あがあああ!あ、あ、」

レミリア
「咲夜!!魔理沙を霊夢から離して!!」

―時よ止まれ

咲夜は急いで魔理沙の方へと駆け寄り魔理沙を連れ箒を手に取り階段付近へと行く。

霊夢
「何度言えばいいの?私は騒がしいのは嫌いなの、そこの鳥も、その木々も、そこで飛んでる妖精も、風の音も、誰かが喋る声、誰かが歩く音、誰かの呼吸音、誰かの心臓の鼓動、虫が蠢く音、全部全部騒がしい、騒がしいの、静かにしてほしい。」

レミリア
「魔理沙!!この場から離れるのよ!!」

霊夢
「黙れ」

ゴキィ
レミリアの腕の骨が逆方向へと曲がる。

レミリア
「これくらいすぐ治る。」

咲夜
「私がなんとか」

レミリア
「出来るものじゃない、こいつはダメ、一瞬で霊夢に何かが取り憑いたか、一瞬で入れ替わったかは分からないけど、力が前とは比じゃない程に跳ね上がって人格がまるで別人になってる、お願い」

霊夢
「私の素敵な楽園は静かなものなの、私素敵な楽園を護る巫女。
だから騒がしいのは痛めつけて黙らせる、それでも騒がしいのは殺して黙らせる。」

殺す?霊夢が?本気じゃないだろう


本気マジ


分かってる冗談なんかじゃない
そうかあぁこれは夢だ夢なんだきっと
私が何か霊夢にしたか?
この場を離れなければ、きっと私は霊夢に殺されるだろう。

魔理沙
「あぁ、クソッ!!!!」

箒を手に取る。

レミリア
「咲夜、魔理沙についていって。」

咲夜
「ですが!」

レミリア
「これは紅魔館の主からの命令よ。」

霊夢
「騒がしい騒がしい騒がしい騒がしい騒がしい騒がしい耳障りなの耳障りなの耳障りなの耳障りなの耳障りなの耳障りなの耳障りなのああああああああぁぁぁ!!!!!!!!!」

霊夢の周りにおぞましい、息が出来なくなるような重い空気が漂う

どうなってるどうなってるどうなってる



何かが来る

魔理沙
「咲夜!!何か来る!!乗れ!!!!」

急いで箒につかまり咲夜を連れ咄嗟に速度を上げ空へと上昇する。

私が箒で空へ昇ったのと同時に、霊夢の周りに黒い棘のようなものが飛び散る。
長かったり短かったり長さはバラバラだが全て細く先端が鋭い。人の体など簡単に貫通するだろう。

レミリアがグングニルを構えている。
それを見て急いで魔法の森へと向かった。







―魔法の森

魔理沙
「っと
あぁクッソ、いってぇ、小指...」

魔理沙は地面に降りる。

咲夜
「大丈夫?一応手当ては出来るわよ。」

魔理沙
「あぁ、頼む」

瞬きする間に手に布が巻かれていた
一瞬で小指が楽になる

魔理沙
「お?おお!!すげぇな、何したんだ?
うっ」

何だこの匂い、吐き気がする。

咲夜
「布を巻いただけよ。
にしても血なまぐさいわね。」

魔理沙は近くの木に視線を移す。

魔理沙
「なんだよ...これ...
うっぷ」

そこには木に磔にされ、腹を縦一直線に裂かれて臓物が飛び出ている妖精の死体があった。

「うっ、おぇぇぇぇぇ」

異様に静かな森に響き渡る。

「ぎゃはははははは!!
見つけたよ!!!見つけたよ!!!
生きた人間だよ!!!!!
いい声響かせてね!!!」

魔理沙
「んあ?」

気がつけば周りにはとても鋭く長い刃物を持った4匹の妖精に囲まれていた。




幸せが崩れるのは唐突に


この日、幻想郷は狂った

魔法の森、紅魔館、人里、妖怪の山、地底

ありとあらゆる場所が

地獄と化したのだった


  

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