ダンジョン・ザ・チョイス
359.裂罅王の真黄鎧キヨミ
「――“超高速”」
“裂罅王の真黄鎧”Sランクの能力を使い、守護戦士達を高速の拳で倒していく。
“超高速”のインターバル中に武器を振るわれたため、仕方なく腰の警棒――“欺瞞に色褪せた誇り”を抜いて去なし、膝蹴りで顔面を潰す!
「“紅蓮魔法”――クリムゾンブラスター!!」
戦士に囲まれている状態で、紅の熱線に襲われた!
「あーッついっすねー……」
鎧に“黄金障壁”があるとは言え、完全に防ぐタイプの能力じゃ無いってのに。
「化け物め、余程良い装備に恵まれたようだな~!」
エルフの男らしいけれど、その背後には人魚と獣人の女。
「……エルフって他種族を見下しているイメージがあったっすけど、意外と仲良しこよしなんすね~」
「そうとも、我々は固い絆で結ばれた同士だ。奴等から……レプティリアン共の支配を脱したなー!!」
「へー、そうなんすかー」
レプティリアン。カオリ達から名前は聞いたけれど……ここでも聞くとはね。
「つまりこの前の突発クエスト、逆転奴隷堕ちの時に自由になった奴等っすか」
なら、大したこと無さそうだなー。
「時間を掛けるのもなんだし――一瞬で終わらせてやるっすよ」
“欺瞞に色褪せた誇り”に三文字刻み――“超高速”を使用して、三人の頭をかち割って殺す。
「悪く思わないでくれっすねー」
とっとと警棒を腰に戻し、最大の獲物を見据える。
「一体は確実に貰うっすよ、大守護戦士の首」
この警棒に変わるSランク武器が、欲しくて仕方ないっすからね――殺意が芽生える程に。
●●●
「――”指突”」
「ガ……グ」
隈の酷い女の喉を、“スチールフィンガーガントレット”の指先で突き刺し――引き裂く!!
「ぁぁ……ぁぁ……」
「私を怒らせるから、こういう事になるんだよ」
光に還って行く女。
その女の持ってる物全部と一緒に、ようやく”鋼鳥の狂群“を取り戻せた。
「良かった~!」
ギルマス達から貰った物を、無くさずに済んでさ!
●●●
「――“終末の一撃”!!」
なんとか丘に辿り着いた俺は、周囲の守護戦士見習い諸共、大守護戦士の一体を“滅剣ハルマゲドン”でぶっ倒した。
「これで、百六十七か」
ハルマゲドンを“巨悪を穿て”に持ち替えながら、チョイスプレートで数を確認。
「メルシュから昨日貰った黒いピチピチ服、動きやすくて良いな」
“フレキシブルサポートインナー”、気に入ったぜ。
「もう一体は……向こうで戦っているみたいだな」
一応、アレも仕留めて――
「暗黒の爪腕!!」
左腕側に巨大な黒爪腕を出現させると同時に薙ぎ払い、かろうじて何者かを捉えた!
「ハハハ、やるじゃん」
漆黒の斧を持った男が、黒い鎧姿で現れやがる。
「なんだ、お前?」
「お前みたいな図体のデカい女に、名乗る名なんて無いよ! ――“超高速”」
“瞬足”と同等かそれ以上の速度で、自由に動き回ってやがる!
「――“四連瞬足”」
“巨悪を穿て”に三文字刻み、動体視力や思考速度を上昇――奴の高速の動きになんとか追い付き、黒の剣槍で弾き飛ばす!
「オイオイ、マジかよ……て、ソイツは例のチート能力じゃねぇか! 狡いぞ!」
「知るかボケ!」
俺だって、まともに使えるようになったのは最近だっての!
斧と剣槍を何度かぶつけ合うも、押し切れない!
「“裂光爪”!!」
暗黒の爪腕に光の爪を纏わせ、攻撃範囲を瞬間的に拡大!
「“超高速”」
「この――」
背後に回り込まれてからの一撃を、爪腕でなんとか止める!
「“天元侵蝕”」
奴の斧が黒い煙を纏い、その煙に触れているカ所から――俺の爪腕が喰われていく!?
「俺の斧は、“天元侵蝕の木樵斧”、Sランク。触れればどんな物でも食らい崩す!」
「“斬爪拳”――ブレイズスラッシュ!!」
崩れかけた爪腕で無理矢理薙ぎ払い、ガラ空きになった胸を突きに行く!
「“陽炎”!」
身体が揺らいで、俺の槍が頭をすり抜けるだと!?
「“衝脚”!!」
身体の揺らぎが消えると同時に、腹を蹴り飛ばされるッ!!
「ゴブッッ!!!」
「お前の黒い装備は、俺の好みだ~。全部頂くぜー」
この感じ……突発クエスト直前に感じたのは、コイツの視線か!
「そんな理由で……襲って……」
「それくらいしか、この世界にはおもしれーもんがねーだろうが!!」
こんなクソ野郎に、やられてたまるかよッ!
「“四連瞬足”!!」
「“超高速”!!」
俺の高速移動が終わった瞬間の、僅かな隙を突くつもりだな!
「“天元侵蝕”!!」
「――“宵闇瞬足”」
自身を影のように黒くし、高速で靄纏う斧の一撃を避ける!
「ハイパワースラッシュ!!」
「“陽炎”」
背後からの一撃を、すんでで外されちまう!
「オらぁぁぁ!!」
半壊した爪腕で、揺らぎが収まる瞬間を狙う!!
「バカが!!」
斧に迎え撃たれ――半壊していた爪腕が粉々に。
「終わりだ――ハイパワースラッ――」
「テメーがなッ!!」
爪腕で左手に隠していた黒い柄から、“レーザーソード”の刀身を伸ばし――鎧の上から右肩に突き刺したッ!!
「――クソがぁぁぁぁッッッ!!!」
俺を再び蹴り飛ばして、“レーザーソード”が刺さったまま”超高速”で逃げていく男!!
「ざけんな――返しやがれッ!!」
――絶対に逃がさねー!!
「――“万悪穿ち”ッ!!」
衝動に任せて投げ放った“巨悪を穿て”改め、“万の巨悪を穿て”は――九十九の黒きエネルギーの槍となって、奴が逃げていく方向へと殺到し……地面に無数の深い穴を作り出した……。
「ハァー、ハァー、ハァー、ハァー……クソ」
急いでチョイスプレートを操作するも、俺の装備欄から“レーザーソード”が消えている。
「”盗術”で……所有権を奪われたかsj3p」
文字に意識が引っ張られそうになっているのに気付き、急いで九文字全てを消す。
「ハァー、ハァー……コイツがパワーアップしたのは、唯一の救いか」
他の奴等みたいに、俺の神代文字対応武器が変化してくれたぜ。
けれどよ……あの武器は、俺にとって特別な物だったのに……。
「必ず……取り戻してやる」
『す、全ての守護戦士が倒されたため……現時点で、突発クエスト・戦士の洗礼を……終了するわ』
「な、なんとか乗り切れたか……よし」
○もっとも得点が高かった同率一位のお二人に、以下の中から選択した報酬を差し上げます。
★剣 ★槍 ★盾 ★矢筒 ★騎槍 ★斧 ★槍斧
★甲手 ★脚甲 ★鉄球 ★鎚 ★棍棒 ★金棒
:
:
「……なんだこりゃ」
本当に、Sランクが貰えるんだろうな?
わけが分からないまま、取り敢えず剣槍を選択。
○“絶滅の剣槍”を手に入れました。
「絶滅……なんだこりゃ?」
そうこうしているうちに、俺の身体は光へと変わりだす。
“裂罅王の真黄鎧”Sランクの能力を使い、守護戦士達を高速の拳で倒していく。
“超高速”のインターバル中に武器を振るわれたため、仕方なく腰の警棒――“欺瞞に色褪せた誇り”を抜いて去なし、膝蹴りで顔面を潰す!
「“紅蓮魔法”――クリムゾンブラスター!!」
戦士に囲まれている状態で、紅の熱線に襲われた!
「あーッついっすねー……」
鎧に“黄金障壁”があるとは言え、完全に防ぐタイプの能力じゃ無いってのに。
「化け物め、余程良い装備に恵まれたようだな~!」
エルフの男らしいけれど、その背後には人魚と獣人の女。
「……エルフって他種族を見下しているイメージがあったっすけど、意外と仲良しこよしなんすね~」
「そうとも、我々は固い絆で結ばれた同士だ。奴等から……レプティリアン共の支配を脱したなー!!」
「へー、そうなんすかー」
レプティリアン。カオリ達から名前は聞いたけれど……ここでも聞くとはね。
「つまりこの前の突発クエスト、逆転奴隷堕ちの時に自由になった奴等っすか」
なら、大したこと無さそうだなー。
「時間を掛けるのもなんだし――一瞬で終わらせてやるっすよ」
“欺瞞に色褪せた誇り”に三文字刻み――“超高速”を使用して、三人の頭をかち割って殺す。
「悪く思わないでくれっすねー」
とっとと警棒を腰に戻し、最大の獲物を見据える。
「一体は確実に貰うっすよ、大守護戦士の首」
この警棒に変わるSランク武器が、欲しくて仕方ないっすからね――殺意が芽生える程に。
●●●
「――”指突”」
「ガ……グ」
隈の酷い女の喉を、“スチールフィンガーガントレット”の指先で突き刺し――引き裂く!!
「ぁぁ……ぁぁ……」
「私を怒らせるから、こういう事になるんだよ」
光に還って行く女。
その女の持ってる物全部と一緒に、ようやく”鋼鳥の狂群“を取り戻せた。
「良かった~!」
ギルマス達から貰った物を、無くさずに済んでさ!
●●●
「――“終末の一撃”!!」
なんとか丘に辿り着いた俺は、周囲の守護戦士見習い諸共、大守護戦士の一体を“滅剣ハルマゲドン”でぶっ倒した。
「これで、百六十七か」
ハルマゲドンを“巨悪を穿て”に持ち替えながら、チョイスプレートで数を確認。
「メルシュから昨日貰った黒いピチピチ服、動きやすくて良いな」
“フレキシブルサポートインナー”、気に入ったぜ。
「もう一体は……向こうで戦っているみたいだな」
一応、アレも仕留めて――
「暗黒の爪腕!!」
左腕側に巨大な黒爪腕を出現させると同時に薙ぎ払い、かろうじて何者かを捉えた!
「ハハハ、やるじゃん」
漆黒の斧を持った男が、黒い鎧姿で現れやがる。
「なんだ、お前?」
「お前みたいな図体のデカい女に、名乗る名なんて無いよ! ――“超高速”」
“瞬足”と同等かそれ以上の速度で、自由に動き回ってやがる!
「――“四連瞬足”」
“巨悪を穿て”に三文字刻み、動体視力や思考速度を上昇――奴の高速の動きになんとか追い付き、黒の剣槍で弾き飛ばす!
「オイオイ、マジかよ……て、ソイツは例のチート能力じゃねぇか! 狡いぞ!」
「知るかボケ!」
俺だって、まともに使えるようになったのは最近だっての!
斧と剣槍を何度かぶつけ合うも、押し切れない!
「“裂光爪”!!」
暗黒の爪腕に光の爪を纏わせ、攻撃範囲を瞬間的に拡大!
「“超高速”」
「この――」
背後に回り込まれてからの一撃を、爪腕でなんとか止める!
「“天元侵蝕”」
奴の斧が黒い煙を纏い、その煙に触れているカ所から――俺の爪腕が喰われていく!?
「俺の斧は、“天元侵蝕の木樵斧”、Sランク。触れればどんな物でも食らい崩す!」
「“斬爪拳”――ブレイズスラッシュ!!」
崩れかけた爪腕で無理矢理薙ぎ払い、ガラ空きになった胸を突きに行く!
「“陽炎”!」
身体が揺らいで、俺の槍が頭をすり抜けるだと!?
「“衝脚”!!」
身体の揺らぎが消えると同時に、腹を蹴り飛ばされるッ!!
「ゴブッッ!!!」
「お前の黒い装備は、俺の好みだ~。全部頂くぜー」
この感じ……突発クエスト直前に感じたのは、コイツの視線か!
「そんな理由で……襲って……」
「それくらいしか、この世界にはおもしれーもんがねーだろうが!!」
こんなクソ野郎に、やられてたまるかよッ!
「“四連瞬足”!!」
「“超高速”!!」
俺の高速移動が終わった瞬間の、僅かな隙を突くつもりだな!
「“天元侵蝕”!!」
「――“宵闇瞬足”」
自身を影のように黒くし、高速で靄纏う斧の一撃を避ける!
「ハイパワースラッシュ!!」
「“陽炎”」
背後からの一撃を、すんでで外されちまう!
「オらぁぁぁ!!」
半壊した爪腕で、揺らぎが収まる瞬間を狙う!!
「バカが!!」
斧に迎え撃たれ――半壊していた爪腕が粉々に。
「終わりだ――ハイパワースラッ――」
「テメーがなッ!!」
爪腕で左手に隠していた黒い柄から、“レーザーソード”の刀身を伸ばし――鎧の上から右肩に突き刺したッ!!
「――クソがぁぁぁぁッッッ!!!」
俺を再び蹴り飛ばして、“レーザーソード”が刺さったまま”超高速”で逃げていく男!!
「ざけんな――返しやがれッ!!」
――絶対に逃がさねー!!
「――“万悪穿ち”ッ!!」
衝動に任せて投げ放った“巨悪を穿て”改め、“万の巨悪を穿て”は――九十九の黒きエネルギーの槍となって、奴が逃げていく方向へと殺到し……地面に無数の深い穴を作り出した……。
「ハァー、ハァー、ハァー、ハァー……クソ」
急いでチョイスプレートを操作するも、俺の装備欄から“レーザーソード”が消えている。
「”盗術”で……所有権を奪われたかsj3p」
文字に意識が引っ張られそうになっているのに気付き、急いで九文字全てを消す。
「ハァー、ハァー……コイツがパワーアップしたのは、唯一の救いか」
他の奴等みたいに、俺の神代文字対応武器が変化してくれたぜ。
けれどよ……あの武器は、俺にとって特別な物だったのに……。
「必ず……取り戻してやる」
『す、全ての守護戦士が倒されたため……現時点で、突発クエスト・戦士の洗礼を……終了するわ』
「な、なんとか乗り切れたか……よし」
○もっとも得点が高かった同率一位のお二人に、以下の中から選択した報酬を差し上げます。
★剣 ★槍 ★盾 ★矢筒 ★騎槍 ★斧 ★槍斧
★甲手 ★脚甲 ★鉄球 ★鎚 ★棍棒 ★金棒
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「……なんだこりゃ」
本当に、Sランクが貰えるんだろうな?
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