幼馴染依存

kisaragi

21. 親友

「ほく、おはよう。」

「おはよう。」

目が覚めるとほくはもう起きててご飯も食べたみたい。今は、勉強してる。

「みぃも起こしてよ。」

「気持ちよさそうに寝てたから、起こせなくて。笑」

「朝ごはん、食べるからほくも付いて来て。」

「俺もう食べたよ?」

「うん。1人寂しいから。」

「はいはい。」

ほくに付いてきてもらった。

「ほく、何の勉強してるの?」

「数学。」

「みぃも数学勉強しなきゃ。」

「頑張ろっか。今月末中間テストあるしね。」

「頑張る…。」

テストまであと約2週間。勉強しなきゃな。

「みぃ、何時に家出るの?」

「13時過ぎくらいかな。結衣の家行ってくる!ほくは?」

「決めてないけど、午後から寛太が家くる。」

「そうなんだ。片付いてるよね?」

「うん。」

「よかった。」

寛太がほくの家に来るみたい。寛太がほくの家に来るの勉強会以来だな。

「ほく、行ってくるねー。」

「行ってらっしゃい。気をつけてね。」

「うん!」

支度が終わり、家を出て結衣の家に向かう。

「いらっしゃーい!」

「おじゃまします!」

「先部屋行っててー!」

「はーい!」

インターフォンを押すと結衣が出てきた。結衣に言われ、部屋に行く。

「お待たせ、オレンジジュースどうぞ。」

「ありがとうー!いただきます。」

「美蘭、体調はどう?まだ体痛む?」

「あざは治ってなくて押すとまだ痛むかな…。でもだいぶ良くなった!」

「そっかぁ。本当に心配した。あの先輩やる事汚すぎ。」

「明日から学校行くの怖すぎる。」

「まじで美蘭は私たちが守るから、心配しないで。」

「ありがとう…。」

結衣がすごく心配してくれてたみたい。本当に優しい親友。

「で、北斗とは付き合ったんだよね?」

「うん!」

「おめでとう!!どういう流れで付き合ったの?」

「美蘭がほくに好きって言って、ほくに付き合ってって言われて付き合うことになったの。」

「うわぁ。いいねいいね。ちなみにどこまでいった?笑」

「どうゆうこと??」

「手繋いだりちゅーしたりとかなんかしなかった?」

「手繋いで、ちゅーした。」

「やばやば!!美蘭、顔赤っ!笑」

結衣に色々聞かれて、恥ずかしくなってしまう。

「もう、恥ずかしい…。」

「あの美蘭が、ちゅーしたのかぁ。」

「でも、美蘭だけ恥ずかしがっててほくは全然そんな感じじゃないの。」

「え、もしかして誰かと北斗経験済み?」

「えぇ。誰かとチューしたのかな…?」

「どうなんだろ?もしかしたらその先も…?」

「その先って?」

「エッチとか…。」

「え?どうゆうこと?」

「だから…」

結衣に色々教えてもらった。

「ごめん、美蘭。教えすぎた。笑」

「ねぇ、みんな知ってるの?」

「知ってるだろうね。美蘭は純粋すぎなんだよ。」

「えぇ。全然知らなかった。」

「美蘭を汚してしまった…笑 でも、知っておくべきだよ。北斗とそういうことするかもしれないでしょ?」

「美蘭、全然分かんないよ…。」

「大丈夫、大丈夫。なんとかなるよきっと。私も経験ないけど。笑」

結衣とこんな話したことなかったから、なんか大人になった気分。

「結衣は、寛太とどうなの?」

「んー、美蘭達が休んだ日2人でお昼とか食べたけど、やっぱり寛太は意識してないっぽい。でも、2人で遊ぶ約束したよ!」

「え!すごい!どこ行くの?」

「まだ決めてないの。どこが良いと思う?」

「えー!どこだろう。美蘭達は昨日遊園地行ったよ!」

「あ、行ってたね。美蘭の投稿いいねすごすぎ。」

「朝起きたら通知がいっぱいきてた…。ほくが映ってたからかな?」

「美蘭は可愛いし北斗も一応イケメンだからね。」

「一応。笑」

「遊園地にしようかなー!」

「うん!楽しかったよ!」

朝起きたら投稿した写真にたくさんいいねがきてた。私はアカウントに鍵を掛けてないから知らない人もいいねしてくれたみたい。




(北斗side)

「おじゃましまーす!」

「寛太くん、いらっしゃい!あがってー!」

「こんにちは!おじゃまします!」

美蘭は、結衣と遊ぶから俺は寛太と会うことになった。

「おー!おじゃまします。なんか2人で遊ぶの久しぶりじゃね?」

「だな。」

「美蘭、生きてる?」

「生きてる。だいぶ良くなった。」

「良かったーー。まじで心配した。先輩も怖すぎだし、バスケットゴールも落ちてくるとかまじで危なかったな。」

「だよな…。」

寛太も美蘭を心配してる。本当にあの日は危なかった。

「まあ、でも今は元気ならよかった!遊び行ってたもんな!」

「おー。あ、俺美蘭と付き合ってる。」

「え!?!?」

「ん?」

「まじか!?え、いつから?」

「数日前から。」

「え!お前、美蘭のこと好きだったの?てか、美蘭もお前のこと好きだったの?」

「うん。」

「いや、俺全然知らなかったわ。」

「好きになったのも最近だけどね。」

「そうなんだ。びっくりした。おめでとう!」

「ありがとう。笑」

「まって、どこまでいった?お前ら一緒に住んでるからもう…?」

「いや、ヤってないよ。笑 俺まじで美蘭が可愛すぎて手出せないんだけど…。」

「相当好きだな。笑」

「俺マジでちゅーしかしてない…。」

「お前が?笑 美蘭、愛されてるなぁ。」

「美蘭、何にも知らない赤ちゃんだからさ。」

「確かに。笑 さすがに美蘭は純粋すぎるよな。」

寛太も言ってたけど、みぃが純粋すぎて何もできない。




(美蘭side)

「あれ、もうこんな時間?」

「あっという間だね。喋りすぎたわ。笑」

「だね。美蘭そろそろ帰ろうかな。」

「分かった。また明日ねー!」

「うん!また結衣の話も聞かせて!」

「了解!」

「ばいばい!」

「じゃあねー!」

喋りすぎてあっという間に19時になってしまった。明日も学校だから早く帰ろう。

「ただいまー!」

「美蘭、おかえりー!寛太くんまだいるよー!」

「あ、そうなの?」

「そうそう、いま北斗の部屋でご飯食べてる。美蘭はご飯食べた?」

「食べてないー!」

「じゃあ用意するわね。ちょっと待ってて。」

「ありがとうー!」

ほくの家に帰るとまだ寛太は部屋にいるみたい。

「ほく、ただいまー!」

「お、美蘭、やっほー!」

「寛太、やっほー!」

「おかえり。」

「美蘭、ご飯食べた?」

「まだ。麻美ちゃんが今準備してくれてる。」

「美蘭もここで食べれば?」

「そうするー!」

「俺邪魔者じゃんか。笑」

「あれ、ほく寛太に言ったの?笑」

「言った。」

「そうなんだ。全然邪魔者じゃないから。笑 今まで通りでいいから。笑」

ほくも寛太に付き合ってることを言ったみたい。

「いただきまーす!」

「お前らいいなぁ。俺も彼女欲しいなぁ。」

「寛太は、好きな人いないの?」

「んー。いないかなぁ。」

「そうなのかぁ。」

ご飯を食べながら寛太に好きな人を聞いたけど、やっぱりいないみたい。結衣のことはどう思ってるのかな。

「俺そろそろ帰ろっかなー!」

「おっけー!また明日ねー!」

「美蘭、俺下まで送ってくる。」

「分かった!」

ご飯を食べてしばらくすると、寛太が帰ってほくと2人きりになった。結衣から色々聞いたから少し恥ずかしい。

「美蘭、お風呂入る?」

「う、うん。」

「どうした?」

「なにもないよ!入ろ!」

ほくとお風呂に入ることに。

「寛太と何話したの?」

「んー、色々。付き合ったこととか、どこまでしたとか。笑」

「それ、みぃも結衣に聞かれた。笑」

「そうなんだ。笑 あ、お土産渡すの忘れてたわ。」

「確かに!明日持って行こ。」

お風呂から上がり、ほくの部屋に戻る。

「みぃ、勉強するの?」

「うん。テスト近いから数学だけちょっとやる。」

「美蘭ちゃん偉いね。」

「ほく教えてーー。」

「いいよ。」

「何すればいい?」

「そこから?笑 とりあえず、ワークの問題解いて。」

「はーい。」

ワークを解こうとするけどやっぱり難しい。

「ほくできた!!」

「すごいじゃん。」

ワークの少し難しい問題が解けるようになった。ほくが頭を撫でてくれた。

「みぃ、そろそろ寝る?」

「うん。」

2時間くらい勉強できた。映像を見て寝ることにした。明日も何もないみたい。

「みぃ、ありがとう。」

「うん。」

「明日、学校行けそう?」

「頑張る…。」

映像を見終わり、だいぶ落ち着いてきた。ほくとベッドに寝転がりながらお話をする。

「ほく。」

「ん?」

「ほくってみぃ以外の人とちゅーした?」

「え、なんで?」

「なんか、慣れてるもん。」

「した。」

「えっ…。」

「ごめん。」

ほく、すごく慣れてるって思ってたけどやっぱり他の人とキスしてたんだ。

「誰と?」

「中学の先輩とか」

「1人じゃないの?」

「違う。」

「…いつ?」

「みぃと付き合う前だよ。」

「もしかして、エッチした?」

「えっ、みぃ知ってるの?」

「うん。今日結衣に教えてもらった。ねぇ、したの?」

「した。」

全然気づかなかった…。なんか、やだ…。

「いつ?」

「最初は中1のときに中3の先輩と。」

「他は?」

「んー。中学の人とか。」

「みぃが知ってる人?」

「知ってる人もいる。高校はしてないよ。」

「…。」

「みぃごめん。」

「やだ。みぃもう寝る。」

ほくが他の女の子と…。だから慣れてたんだ…。私だけ恥ずかしがってて、からかってたんだ。

「みぃ。ごめん。」

ほくが謝ってたけど、寝てるフリをした。自分が一番ほくのことを知っていると思ってたのに。なんかほくが知らない人のような感じがしてしまう。

「みぃ、おやすみ。」

ほくに頭を撫でられた。今は、ほくと話す気になれない。

その日はなかなか寝付けなかった。



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