ひざまずけ、礼
第3章11話 終わり良ければなんとやら
比影「はー・・・やったね佐和さん。」
僕は武器を分解しながら、佐和さんに声をかけた。佐和さんもちょうど片付けが終わったところのようだ。
佐和「お疲れさま。比影くん、本当にありがとう。ごめんね?比影くんにばかり辛い役押し付けて・・・」
比影「うぅん、大丈夫だよ。佐和さんもすぐ対応してくれてありがとね。」
佐和「ふふ、どういたしまして。ほんと私たちすごいコンビじゃない?これならどんなやつでも倒せるよ!向かうとこ敵なしだね!」
比影「だね、ベストコンビだ!」
僕らはお互いに笑い合う。どんな相手だって、僕と佐和さんなら乗り越えられると思う。
アス『それを言うなら、ベストトリオでは?私を忘れてもらっちゃ困ります。』
比影「はは、ごめんごめん。そうだね、ベストトリオだ。」
佐和「むー・・・ま、いっか。ナーテアさんも武器作りありがとね、お疲れ様。実戦は未参加だけど。」
アス『いえいえー?佐和さんもお疲れ様です。活躍は最後だけでしたけど。』
佐和「ふふふふふ・・・」
アス『ははははは・・・』
比影「は・・・はは・・・胃が痛い・・・」
なんでこの人たち、笑顔で叩きあってるんだろうか。目も笑ってないし・・・ナーテアさんは声だけだけど、多分同じ顔をしてるだろう。
比影「あのさ・・・僕が言うのもどうかとは思うけど、2人には仲良くして欲しいかな~って・・・」
アス『本当にどうかと思いますよ?誰が元凶かわかって・・・まぁいいです。心配しなくても、私たちは仲良いですよ?良きライバルです。』
佐和「そうね。神様とは思えないくらいには、良きライバルと思ってるわよ。」
比影「そ、そっか・・・ならいいけどさ・・・」
できれば、これ以上胃が痛くなるようなことは避けていただきたいです。ベストトリオなのにうち2人が不仲とか、なんで?って感じだし。
レア『よー頑張ったなぁ3人とも。グッドコンビネーションやったで。とりあえず戻ってきぃや。』
比影「分かってるよ。佐和さん、行こ。」
佐和「えぇ、行きましょ。」
レア『・・・なんかうちの時だけ、やけにあっさりしてないか?なぁ。気のせいか?』
比影「気のせい気のせい。切るねー。」
レア『あ、ちょ・・・』
佐和「すぐ戻りまーす。じゃー」
レア『ちょ、佐和まで・・・』
僕らは同時に通信を切った。・・・なんというか、イザレアには悪いが、彼女は今の立ち位置が似合ってると思う。いじられ役というか、ね?
可哀想な展開が似合う女神とか、訳わかんないことになってるのは間違いないけど・・・なんかわかる気しない?するよね?そう、するんだよ。
そんなこんなで、僕らは秘密基地へと戻るのだった。
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