ひざまずけ、礼
第3章6話 決める怖さと強敵
僕らは紅き街の出現場所へと到着した。普通の路地の一角に、それは存在した。
比影「よし、行こう佐和さん!」
佐和「えぇ!チャチャッと倒して、さっきの続きをしなきゃ!」
比影「えぇ・・・まだやんの?あの言い争い。」
佐和「当たり前でしょ?まだ決着がついてないもの。というか比影くんも、そろそろちゃんと答え出して欲しいんだけど?」
比影「あー・・・それは・・・」
言葉につまってしまう。決められない、決めたくない・・・そんな気持ちが僕の中で渦巻く。今の状態が1番いいのでは?とも思ってしまう。
佐和「ナーテアさんも言ってたけど、比影くんが決めてくれないのが、原因の一つでもあるんだからさ。というかそこさえクリアすれば、ほかはトントン拍子に進む気もしてるのよねぇ。」
比影「うーん・・・そうかな~・・・」
佐和「そうよ、絶対。だから、ちゃんと決めて欲しいんだけどな~?」
比影「ほ、ほら雑談はそのくらいにしてさ。紅き街をどうにかしなきゃなんだから。」
佐和「・・・逃げたわね?まぁいいや、先に紅き街をどうにかしましょ。」
とりあえずその場は何とか切り抜け、僕らは紅き街へと入っていった。いやもう、ほんと疲れる。
何度入っても見慣れない紅き街の風景を背に、僕らは奥へと進んでいった。
さて・・・今度はどんなやつが相手なのか、どれくらいの強さなのか・・・。そもそもの話、アイツら一体なんなんだ?確か、忘れられた者たち・・・だったか。
そうこうしているうちに、敵と遭遇した。・・・したの、だが。明らかに今までのヤツらとは根本的に違かった。
その、なんていうか・・・今回の敵は・・・
佐和「いやぁぁぁぁ!!虫ぃぃぃ!!」
比影「きもぉ!!てか数多っ!!」
イナゴの大群・・・ってやつ?見た目も虫のまんまのやつが、今回の敵だった。
佐和「なんで虫なのよ!?しかもよりによってバッタみたいなやつだしぃ!!もう嫌だぁぁぁぁ!!」ダッ
比影「あ、佐和さん!?ちょっと、逃げないでよぉ!」
どうやら佐和さんは、ああいう虫が苦手らしい。まぁ、僕もあんな大群で来られたら、ちょっとうわって思うけどさ。
佐和「無理無理無理ぃぃぃぃ!!!虫は嫌ぁぁぁぁぁぁ!!」バシュン
比影「あっ、佐和さん!待ってってばぁ!」バシュン
2人して脱出用の装置を起動し、紅き街から脱出した。脱出する寸前に後ろを見ると、すぐそこまでイナゴの大軍が押し寄せていた。
・・・なんとか無事に、紅き街から脱出することに成功した。今回の敵は厄介だな・・・特にあの見た目が。
はぁ、どうしたものかなぁ・・・。
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