ひざまずけ、礼
第3章4話 嘘つきは口論の始まり
佐和「比影くーん?ナーテアさんと何かあった?」
比影「へ?いや特に何もないけど・・・突然どうしたの?」
放課後、秘密基地でくつろいでいた僕は、佐和さんから突然そんなことを言われた。朝のこと、バレてないよな・・・?
佐和「いやなんか、さっきから比影くんを見る目が妙に・・・こう、艶っぽいっていうか。」
アス「いやいや、そんな事ないですよ?ねぇ、比影さん?」
比影「あぁ、別にナーテアさんとは何も無いよ。彼女も神様だし、ね?」
佐和「・・・なーんか怪しいのよね、2人して言ってるところとか。」
アス「いやいや、本当に何にもないんですって。」
ナーテアさんは笑顔で否定する。よかった、あることないこと言い出す神様なんて、いなかったんだ。
アス「あ、ちなみに・・・一緒に寝たりしてるのは入らないですよねぇ?」
いた、ここにいた。ちくしょういやがったよ!
佐和「・・・あ?」
空気が一瞬にして凍りついた。
佐和「・・・どういうことかしら?一緒に寝たですって?」
アス「えぇ、一緒に寝ましたよ?それがなにか?」
佐和「なにか?じゃないわよ!あんたね、抜けがけはなしって約束したじゃない!」
アス「いやいや、これくらいただのスキンシップですよ。抜けがけ行為には入らないですって。」
佐和「入る!めっちゃ入るよ!なんなのあんた、そんなすました顔でやる事やってんじゃないわよ!」
アス「なら、佐和さんからもデートに誘ったりすればいいじゃないですか。今のポジションにうつつを抜かして、行動に出てないのは佐和さんの方じゃないですか。」
佐和「こ、こいつ・・・言わせておけばベラベラと・・・!」
あー・・・まーためんどくさい事になりそう。
アス「デートすらまともに誘えないとか、射止める気あるんですか?」
佐和「あ、あるわよ!ただ・・・その、ちょっと恥ずかしいといいますか、勇気が・・・」チョンチョン
モジモジしながらそういう佐和さん。可愛いなぁこの人、こういうところも好きなんだよな。
アス「はぁ・・・なら私がどんなことしてようが、文句言わないでくださいません?あなたが行動しないのに、なんであなたに合わせなきゃいけないんですか。」
佐和「そ、それとこれとは話が別よ!」
レア「せやせや!立場上攻められない人だっているんよ!?」
アス「そんなの知ら・・・って、何やってんですかイザレア様。」
レア「えへ、来ちゃった♪」
アス「お帰りくださいませ」
レア「ちょいちょい、なんで帰らそうとするんや。」
突如、何も無いところからイザレアが現れた。はぁ、またかよ・・・。
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