ひざまずけ、礼
第1章93話 正体現し"天攻生"
佐和「一体どういうことなんですか、イザレア神様。ナーテアさんとあなたになんの関係があるというんですか?」
比影「納得のいく説明を頼むぞ?」
レア「わかっとるよ。ちゃんと説明するさかい、ちぃと待てや。とりあえずお茶。」
比影「・・・これでわけわからん説明だったら、ただじゃおかないからね。」
椅子にふんぞりかえるイザレアに、渋々お茶を入れる・・・が、イザレアはお茶菓子まで要求してきた。丁重にお断りしておいた。
レア「ふぅ・・・さて、話しますかねぇ。」
アス「ゆっくりしすぎです、はい。相変わらずマイペースですね。」
レア「これくらいの方が、ストレスフリーでええんよ。で、こやつとの関係性やったか?」
比影「あぁ、はよ話せ。引っ張ることでもないだろうに。」
レア「・・・ちっ、へぇへぇわーったよ。少し前までは可愛かったのに、今ではこんな生意気になるなんてなぁ。目上の人に敬語も使えへんのか?」
比影「ほざけ。あの日のことを、僕は許していない。」
レア「へいへい、そうですか。ま、比影の言う通り引っ張ることでもないし、言っちまうとやな。こやつは・・・」
イザレアは、ナーテアさんを指さして言った。
レア「あたしの直属の部下。神様見習いってとこかな。」
・・・へ?
比影「か、神様見習い!?ナーテアさんが!?」
アス「・・・なんですか、神様っぽくないですか?はい。威厳がないって言いたいんですか?」
比影「いやそうじゃなくてですね・・・なんというか、雰囲気が神様っぽくないというか・・・優しくて親しみやすいからさ、誰かさんと違って。」
レア「・・・比影、自分はあたしをディスらないと喋れんのか?」
佐和「イザレア神様、どうどう・・・。まぁ、私もそれは思うね。」
アス「むぅ、やはり神様っぽくなるのは難しいです。私は立派な神様になるために、イザレア様の元で働いてるのです、はい。」
レア「まぁ、そういうことや。今回自分らと一緒に成長してもらおうと思って、下界に転校生として入ってもらったんや。」
佐和「はぇー・・・それでうちのクラスに・・・」
比影「ということは、僕たちと一緒に紅き街に入るのか?」
ふと気になり、そんなことを聞いてみた。
レア「いんや、見習いとはいえ神様やからな。天界のものは紅き街には関われんのや。ただ、役にはたつと思うで?特にこれからはな。」
佐和「えっと・・・つまりどういう事なんです?全く話が見えてこないのですが・・・」
レア「あぁすまんすまん、説明がザックリとしすぎやったな。誰かさんが急かすからなぁ?」
比影「・・・」
とりあえず聞かなかったことに。やり返してきやがったぜ、あのエセ関西弁神。
アス「えっと、簡単に説明しますとですね・・・私は、人命を司る神であるイザレア様とは違って・・・」
ナーテアさんは、自分のことをこう表現した。
アス「私は、戦いを司る神なのです、はい。」
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