ひざまずけ、礼

ko-suke

第1章78話 絶望せし状況なりて




重苦しい雰囲気が漂う(ry

毎回同じ感想じゃあ、飽きるよね。でもそれ以外思いつかんのよ・・・。ほんと慣れねぇわ、紅き街これ

さっきまですっかり忘れていたけれど、小人捕獲用にロープを持ってきていたため、それを急いで電柱にまきつけ、僕は先ほど紅き街へと入った。

・・・え?秘密基地でロープ持ってる描写なかったって?ははっ、無は全てを意味するんやで。あの時ロープは持っていかないって言ってないし。つまり、言わなかったもの勝ち。

と、それはさておき。無事に紅き街へと入れた僕は、どこからくるかわからないため、ゆっくりと進んだ。

「ちっ、てめぇ何入ってきてやがんだ。せっかく逃げられるチャンスだったのによ。」

そんな声が、街中に木霊する。僕はそれに呼応するかのように、こう言った。

比影「あんたの思いどおりにはさせねぇよ!出てきやがれ、1体1で勝負しようぜ!」

街中に僕の声が木霊する。それが聞こえなくなった瞬間、何かが目の前を通り過ぎた。

比影「おい!逃げんな!」

小人「はっ、逃げる?逃げてねぇさ。」

その声は、前からではなく後ろから聞こえた。振り返ると、電柱に小人が佇んでいた。

比影「あんたお得意の高速移動か。」

小人「その通り。これでわかっただろう、ワイには勝てんさ。」

比影「それはどうかね、慢心しない方が身のためだぞ?」

そう言いながら、間合いを取って臨戦態勢に入る。なかなか隙のないやつだ。さて、どうしたものかな・・・

小人「ケケケッ、忠告どうも。んでもってその言葉ァ・・・」

小人は右手を挙げた。・・・降参か?などと思った矢先。

小人2「そっくりそのままお返しするぜ?」

比影「な、がっ・・・!」

声が後ろから聞こえたかと思ったその時、振り返る間もなく後ろから蹴り飛ばされた。なんとか受身はとったが、勢いよく地面に叩きつけられた。

小人1「ケケケッ、慢心は禁物だぜ?」

比影「って、てめぇ・・・1体1って言ったよな!?」

小人2「それはお前が勝手に言ったとこだろう?ワイが従う義理はないね。それに・・・」

立ち上がろうとしたところを、また後ろから蹴られ、地面を転がった。

比影「かはっ・・・」

小人s「「「これは戦いだ、卑怯も何もない。持てる力全てを使って敵を叩きのめす。それが同義ってもんだ。」」」

比影「っい、言わせて、おけばっ・・・!」ググッ

なんとか立ち上がり、臨戦態勢に・・・入ろうとするが、力が抜け足元がもつれ、立っているだけでも精一杯だった。

小人3「そんな力で、俺らに立ち向かおうってのか?ザコめ。」

小人1「お前ではつまらん。わざわざ命を捨てに来たのか?」

小人2「お前も可哀想にな。人類の未来とやらのために、命を枯らすことになるんだからなぁ。」

比影「っぐ・・・だ、黙れっ!」

すると、先程まで3人だった小人が、重なり合って1人になった。

小人「今楽にしてやろう。なぁに、痛みは一瞬だよ。」グッ

比影「うぅっ・・・」

小人「ケケケッ、悪いな。この戦い・・・」

小人はナイフを構え、僕の背中に突き立てる。そして、そのまま─

小人「ワイの勝ちだァァ!」ブンッ

ナイフを振り下ろした。


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