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ハズレスキル【魔物生産】は倒した魔物を無限に作り出せて勝手に成長するチートスキルでした!〜友達だった男にパーティー追放されたけど女だらけの騎士団に雇われたのでストレスフリーなスライム無双を始めます!〜

霜月琥珀

31話 元仲間たちと戦うことになりました その3

 その瞬間、視界が赤に染まった。
 これはシオンの魔法か? だがここまで規模が大きい魔法は見たことがない。
 熱風だけで肌が焼けそうだ。

「――インフェルノ。アンタにこの魔法を使うのは癪だけど……死なないように頑張ってね?」

 やっべぇ。さっきの言葉で怒ったか?
 マジで俺を殺す気だ。でも、俺を連れ戻すことが目的じゃないの? いや、こう考えるべきか。

 本気で#殺__や__#ろうとしないと連れ帰れないと判断した。

 だったら光栄なことだ。
 俺はSランク冒険者に認められたってわけだからな。

 だが、甘いよ。

 確かにそのインフェルノとかいう魔法は範囲が広く、避けることも防御することもできないだろう。

 なら受け止めればいいだけの話だ。

 #暴食__グラトニー__#でも防ぎきれそうもないしな。

「来たれ、スライムたち!」

 俺は目測でスライムを作り出す位置を決めて、何重にも築かれた要塞の如きそれを顕現させた。
 これもオルガとの訓練で身に付けたスキルだ。毎回、魔力を漂わせて座標を把握するのは時間がかかるからな。

 ……さて、この間に。

 俺は魔力を漂わせて座標を把握する力を応用した魔力感知でリリアの位置を探る。
 リリアは身体能力を底上げする支援魔法を使うからな。カインを強化されたら厄介だ。

「……見つけた」

 どうやら突っ立っているだけらしいな。
 それとももう魔法はかけ終えたのか。
 何にせよ、リリアはこれで終わりだ。

 俺はリリアの頭がある位置にスライムを作り出した。
 クズとはいっても相手は女の子だからな。体に傷をつけるわけにはいかない。
 そのことをオルガとの戦いで学んだ。

 だからスライムで溺れさせることにした。
 殺しはしないよ。気絶させるだけ。

 ……と、インフェルノの勢いが弱まったな。

 そろそろカインが動き始める頃合いか。
 カインのことだ。インフェルノによる攻撃が止んだら、俺に攻撃を仕掛けにくるに違いない。

 俺はそう予想して、新しく開発したファイアインパクトの準備を始める。
 このファイアインパクトはオルガ戦で未完成ながらに使用したファイアインパクト・廻の改良版。

 その名もファイアスパイラル。
 
 この技は魔力制御の応用、魔力操作ができるようになって初めて使えるようになるものだ。
 流石にファイアインパクト・廻に比べると威力は劣るが、通常のファイアインパクトの十数倍の威力を誇る。

 その上自分を傷つけなくてもよくなった。

 というのも今まではゼロ距離でファイアボールを叩き込んで爆発させていたため、自分にも被害が出ていた。
 俺はその対処としてスライムの特性を利用していたわけなのだが……。

 ファイアスパイラルは手のひらで発動させたファイアボールを魔力操作の応用で乱回転させる。
 そして留める……が基本的な発動方法で、爆発させてダメージを稼ぐというよりかは、乱回転させたファイアボールで螺旋状の傷をつけて吹っ飛ばすイメージだ。

 だからスライムを使わなくても反動はない。
 この発想はファイアインパクト・廻の手首を捻って貫通力を上げるっていう部分から来ている。

 ……どうでもいいか。

 俺はファイアスパイラルを待機させたまま、

「さあ、どうやって来る?」

 カインを待ち受ける。

 そして遂にインフェルノの猛攻は止まり、俺の予想していた通り、カインは姿を現した。

 しかし、上空から。
 これは分からなかった。

 この跳躍……リリアの支援魔法が効いてるな。対応するのが遅かったか。

 それ以外にも、カインの手には馴染みのある武器が握られている。
 どうやらリリアが【アイテムBOX】から取り出したらしい。

 まったく厄介な奴だ。

 俺は展開していたスライムを一旦消去し、新たにスライムを作り出してカインの攻撃を受け止める。

 すると、

「おい、リリア! もっと俺を強化しろ!」

 もうすでに気絶しているリリアに向かって命令し始めた。……はぁ、呆れた。仲間の状況ぐらい把握しとけよ。

 そう思った俺はカインに優しく教えてあげた。

「リリアならとっくに倒されてる。見てみ?」
「ああ? そんなわけ――って、は?」

 ……こいつ、馬鹿すぎる。
 戦闘中によそ見をするな。
 まあ俺はカインの情け無い表情が見れて満足だけど。

 でも、これで終わりだ。

「じゃあな、カイン」
「ちょっ、待て――!」

 待つわけないだろ。
 俺はカインの腹にファイアスパイラルをぶつけた。
 するとカインは回転しながら吹き飛んでいく。

 おぉ……、こんな感じなのか。

 そう俺は感心して残りのシオンにトドメを刺そうとした瞬間のこと。

 空間がわずかに揺らめいた……ような気がした。




 






























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