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ハズレスキル【魔物生産】は倒した魔物を無限に作り出せて勝手に成長するチートスキルでした!〜友達だった男にパーティー追放されたけど女だらけの騎士団に雇われたのでストレスフリーなスライム無双を始めます!〜

霜月琥珀

28話 元仲間たちと再会しました

 冒険者ギルドを目指して、俺たちは二、三十分歩き続けた。
 冒険者ギルド近辺には見覚えのある奴らがいたが、どうやら俺に気づかなかったみたいだ。

 気づいていればちょっかいかけてくるはずだし。

 といってももう半年近く経ったし、奴らにとって一時の笑いの種にしかならなかったということだろう。

 俺は一日たりとも忘れたことはなかったけど。

 まあ今さらどうこうしようとは思わない。

 奴らが手を出してこない限りは……だけど。

 そんなこんなで冒険者ギルドに到着した俺たちは冒険者ギルドに足を踏み入れた。

 次の瞬間。

「――キャハハッ! 本当に来やがった! 負け犬のアルトの野郎が!」
「つーかいい身分だなぁ、おい! 女を六人も連れてよぉ。モテたことがない俺に対しての当てつけか? そんなにいんなら一人ぐらい貸せや、なぁ?」

 盛大に馬鹿にされてしまった。
 しかもアナベルたちを侮辱しやがった。

 ああそうだ。こいつらはこういう奴らだった。

 俺の顔を見なければ俺のことを思い出しもしないが、俺の顔を見るなり馬鹿にしてくる最低な奴らだ。

 ……こんなこと、思い出したくもなかった。

「何か言い返してみろよ、雑魚が! それとも何か? 俺たちが怖いか? 怖いよなぁ! お前、何にもできない無能だもんなぁ!」
「だから気の毒でしょうがねぇよ。お前なんかを街の奴らが贔屓にしてやがったせいで、カインは檻にぶち込まれたんだからよぉ!」
「そうよそうよ! あんまりじゃない! 悪いことをしたって思わないの?」

 ……何だよ、それ。

 俺が悪いと言いたいのか? 
 悪いの全部、カインの奴だろうが。

 それにお前なんかを贔屓にしやがっただと?

 ああそうだな。弱くて何もできなかった俺なんかを街の人たちは贔屓にしてくれていた。

 正直思うよ。

 どうして俺なんかを贔屓にしてくれてたのかなって。

 だがな、それを悪く言うのは誰であろうと許さない。許せるわけがなかった。

 だから、奴らに一言言ってやろうと思った瞬間。

「お前らいい加減にしろよ……? 黙って聞いてればアルトの悪口ばかり。殺されてぇのか?」

 オルガが俺のことを思って怒ってくれた。
 それはとても嬉しいことだ。

 だが。

「いいんだオルガ。これは俺の問題だから」

 わざわざオルガの手をわずらわせることもない。

 それに今の俺から一人でも十分対処できる。

「しかしだな、アルト。流石に私も彼らを許すことはできそうもない」
「私もアルトさんを馬鹿にされて、少し腹が立っています」
「そうだそうだ! あたしも怒ってるんだからねっ!」
「私も嫌……です」
「ふむ。どうやら私も少し苛立っているようだ」
「みんな……」

 俺は少し困惑した。
 勿論、怒りを露わにしてくれるのは嬉しい。

 でも俺はまだまだだ。みんなにそう思ってもらえるほど、何かしてあげられたわけじゃない。

 だから。

「ありがとうみんな。でも本当に大丈夫だから。それに、こんなところでやり合いになったら、ギルドの職員に迷惑になるからさ」

 俺は怒りを鎮めてもらおうした。

 だが、新たに燃料を投下するように。

「女の前だからってカッコつけんなよ、無能が。そこの女どもがお前のことをどれぐらい分かってるか知らないがなぁ、俺らの方がお前のことを分かってんだよ!」
「だから本当は今すぐ逃げ出したいってことも、手に取るように分かってるんだぜぇ? なんせお前は弱いから! 逃げ出すことしかできないもんなぁ!」
「そうよ! あの日も逃げたんだから! 今日だって逃げ出したいに決まってる!」

 ……ああもうクソ。うるさいな。

 何なんだよコイツらは。
 俺に何の恨みがあってここまで馬鹿にしてくる。

 ……いや。もう恨みなんかあってもなくてもいい。

 もう我慢できやしない。

 本当はこんなこと言うつもりじゃなかったが、どうやら俺も仕返しというものをしたいらしい。

「もうお前ら死ねよ。俺に言いたいことがあるんなら出てこい。俺が二度と口を開けないようにしてやる」
「おぉ、怖い怖い。そんなこと言われちゃあ相手したくなるんだけどぉ、今回は手を引いてやるよ」
「何? 逃げる気か?」
「逃げる? 誰が? 俺が? 誰から? お前から?
ないない。天と地がひっくり返ってもありえないっての!」
「ならなぜ手を引く?」
「ああ? そんなの今から半殺しにされるお前に関係ないだろ」

 そう一人の冒険者が言った瞬間のことだった。

 俺に向かって魔法が放たれる。
 それもただの魔法じゃない。

 この規模は……上級火属性魔法!

 俺は咄嗟に【魔物生産】でスライムを作りだし、魔法を吸収した。

 すると。

「あら? てっきり灰になって消えてくれるかと思ったのだけど?」
「どうやら後ろにいる女に守ってもらったみたいだね」

 奥から見覚えのある奴らが出てきた。

 いや、まさか。あり得ない……。

 こいつら檻に入れられてるんじゃないのか……!

「よぉアルト。半年振りだな。早速で悪いんだが、半殺しにされてくれ」

「ハズレスキル【魔物生産】は倒した魔物を無限に作り出せて勝手に成長するチートスキルでした!〜友達だった男にパーティー追放されたけど女だらけの騎士団に雇われたのでストレスフリーなスライム無双を始めます!〜」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

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