ハズレスキル【魔物生産】は倒した魔物を無限に作り出せて勝手に成長するチートスキルでした!〜友達だった男にパーティー追放されたけど女だらけの騎士団に雇われたのでストレスフリーなスライム無双を始めます!〜
22話 女騎士と大事なお話をするために
シャロと楽しく話したその翌朝、俺たちは今日もまた訓練場にやってきていた。
もはやこれは日課となっていて、引きこもっていたときの俺からは考えられない。
だが、俺は別に訓練が楽しくてこんなにも朝早くに集まっているわけじゃない。
新しい必殺技を早く完成させるためだけに集まっているのだ。
正直、戦力アップとかどうでもよくなっていた。
それぐらい必殺技にはロマンが詰まっているのだ。
とはいっても、そろそろ体も鍛えていかないとなと思い始めているのも事実。
魔力制御も上手くできるようになってきたし、これからは魔力制御に使っていた時間を割いて、筋トレでも始めようかな。
……せっかくだしノエルも一緒に。
あいつはいろいろと伸び悩んでいるからな。
それに少しノエルには思うところがある。
そう思いながら、ノエルがいる方向に目を向ける。
そして、そこで初めて違和感に気づいた。
俺はノエルに近づきながら。
「なあノエル。アナベルの姿が見えないけど何かあったのか?」
と聞いた。
もしいないのがカレンなら寝坊かな?
ぐらいで済むけど時間にはとにかくうるさいアナベルが遅れてくるとは到底思えなかった。
それにアナベルは病気とと無縁そうだから、体調不良で来られないというわけでもないだろう。
だから何か大事な用事なでもあるのかなと思い、ノエルに聞いたってわけだ。
「アナベルさんならシャルロッテ様に呼び出されたみたいで、王城に向かいましたよ」
「そうだったのか。呼び出された理由に目星はついてたりする?」
「そうですね。考えられるのは任務の概要を聞きに行った、ぐらいでしょうか」
「任務? そんなものがあるのか?」
「当たり前じゃないですか。私たちは騎士ですよ? まあ他の部隊と比べて任務の量は少ないですけどね」
ノエルは少し苦笑いしながら言った。
しかし、実際にそうなのだから否定のしようがない。
俺がアナベルたちと行動をともにするようになって、一週間以上経過しているけどいつも訓練ばかりだし。
もしかしたらアルトリア騎士団十二番隊はあまり信用されていないのかもしれない。
だから他と比べても受けた任務の数が少ないのだろう。
まあ、他の部隊がどれぐらい任務をこなしているのかまったく知らないんだけど。
「それじゃあ、アナベルは遅れて来るのか?」
「はい。そのように聞いています」
「ということはアナベルが来るまで各自で訓練ということか」
「……はい。そういうことになりますね」
一瞬、ノエルの表情に陰りが見えた。
俺にはそれがどういう感情から来るものなのかは分からない。だけど放っておいてはいけないような気がした。
といってもどのように接してやればいいのか分からない。分からないが、それでもどうにかしてやりたい。
だから俺はノエルと話し合わなければならない。
どうすればいいのか分からないなら、聞き出せばいい。
それにはまず。
「カレン、シノア、テレシア。スライムは置いていくから各々で訓練していてくれ。オルガには申し訳ないが、そのサポートを頼む」
二人きりになれる環境を作る必要がある。
「いいか?」
「……しょうがないな。頼まれてやる。だがアナベルが来たら、また二人でやるぞ」
「そのつもりだ。そういうことだから残りの三人は……死なないように頑張ってね」
「覚悟しろよお前ら……。アナベルがやって来るまで、ビシバシ鍛えてやるからよぉ……ッッッ!」
おいおい。脅してどうする脅して。
三人とも訳の分からない悲鳴をあげちゃってるじゃないか。
でもオルガの指導は無駄なものがないから彼女たちにとって、いい訓練になるだろう。
さて。
「あの……私は?」
「ノエル。少し静かな場所で話をしよう。訓練はそれからだな」
「お話ですか?」
「あぁ。お前にとって、とても大事なお話だ」
こうして俺とノエルは訓練場から少し離れた場所に移動した。
ここでならどれだけ大声を出しても、オルガたちには聞こえないだろう……。
もはやこれは日課となっていて、引きこもっていたときの俺からは考えられない。
だが、俺は別に訓練が楽しくてこんなにも朝早くに集まっているわけじゃない。
新しい必殺技を早く完成させるためだけに集まっているのだ。
正直、戦力アップとかどうでもよくなっていた。
それぐらい必殺技にはロマンが詰まっているのだ。
とはいっても、そろそろ体も鍛えていかないとなと思い始めているのも事実。
魔力制御も上手くできるようになってきたし、これからは魔力制御に使っていた時間を割いて、筋トレでも始めようかな。
……せっかくだしノエルも一緒に。
あいつはいろいろと伸び悩んでいるからな。
それに少しノエルには思うところがある。
そう思いながら、ノエルがいる方向に目を向ける。
そして、そこで初めて違和感に気づいた。
俺はノエルに近づきながら。
「なあノエル。アナベルの姿が見えないけど何かあったのか?」
と聞いた。
もしいないのがカレンなら寝坊かな?
ぐらいで済むけど時間にはとにかくうるさいアナベルが遅れてくるとは到底思えなかった。
それにアナベルは病気とと無縁そうだから、体調不良で来られないというわけでもないだろう。
だから何か大事な用事なでもあるのかなと思い、ノエルに聞いたってわけだ。
「アナベルさんならシャルロッテ様に呼び出されたみたいで、王城に向かいましたよ」
「そうだったのか。呼び出された理由に目星はついてたりする?」
「そうですね。考えられるのは任務の概要を聞きに行った、ぐらいでしょうか」
「任務? そんなものがあるのか?」
「当たり前じゃないですか。私たちは騎士ですよ? まあ他の部隊と比べて任務の量は少ないですけどね」
ノエルは少し苦笑いしながら言った。
しかし、実際にそうなのだから否定のしようがない。
俺がアナベルたちと行動をともにするようになって、一週間以上経過しているけどいつも訓練ばかりだし。
もしかしたらアルトリア騎士団十二番隊はあまり信用されていないのかもしれない。
だから他と比べても受けた任務の数が少ないのだろう。
まあ、他の部隊がどれぐらい任務をこなしているのかまったく知らないんだけど。
「それじゃあ、アナベルは遅れて来るのか?」
「はい。そのように聞いています」
「ということはアナベルが来るまで各自で訓練ということか」
「……はい。そういうことになりますね」
一瞬、ノエルの表情に陰りが見えた。
俺にはそれがどういう感情から来るものなのかは分からない。だけど放っておいてはいけないような気がした。
といってもどのように接してやればいいのか分からない。分からないが、それでもどうにかしてやりたい。
だから俺はノエルと話し合わなければならない。
どうすればいいのか分からないなら、聞き出せばいい。
それにはまず。
「カレン、シノア、テレシア。スライムは置いていくから各々で訓練していてくれ。オルガには申し訳ないが、そのサポートを頼む」
二人きりになれる環境を作る必要がある。
「いいか?」
「……しょうがないな。頼まれてやる。だがアナベルが来たら、また二人でやるぞ」
「そのつもりだ。そういうことだから残りの三人は……死なないように頑張ってね」
「覚悟しろよお前ら……。アナベルがやって来るまで、ビシバシ鍛えてやるからよぉ……ッッッ!」
おいおい。脅してどうする脅して。
三人とも訳の分からない悲鳴をあげちゃってるじゃないか。
でもオルガの指導は無駄なものがないから彼女たちにとって、いい訓練になるだろう。
さて。
「あの……私は?」
「ノエル。少し静かな場所で話をしよう。訓練はそれからだな」
「お話ですか?」
「あぁ。お前にとって、とても大事なお話だ」
こうして俺とノエルは訓練場から少し離れた場所に移動した。
ここでならどれだけ大声を出しても、オルガたちには聞こえないだろう……。
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