魔女伝〜天才魔女ヨキのリアルはちゃめちゃ人生
第13話 類い稀なる生い立ち 前半
ヨキは、アメリカのシアトルで生まれた。
一度日本に帰ったものの、父親の仕事の都合で、幼い時から、オーストラリア、ハワイ、スイス、アメリカ、カナダ、、、と転々と移り住んだ。
またバケーションでも、色々な国を訪れるような一家で育った。
特に、母親が、アートに造詣が深く、イタリアやフランスが好きだったから、南ヨーロッパに、バカンスに出かけることが多かった。
父親は、いつも、幼いヨキに、旅の想い出として、何かをヨキにプレゼントしてくれた。
幼いから、忘れるかも知れないけれど、その国を訪れた記念の品があれば、大人になった時、その国に想いを馳せてくれるかも知れないと、願っていたのだ。
ヨーロッパのとある国に訪れた時、初めてルノルマンカードを買ってもらってから、ヨキは、カードの虜になって、集め続けている。
そんなヨキは、あらゆることをカードに聞いて、成長していった。
ヨキの人生は、本当に、面白い。
ヨキの四半世紀は、普通の日本人の平均的な女の子の10倍以上のエピソードが詰まっている。
まずは、初めて1人家を出て、暮らしたのは、11歳だと言う。
当時、母親の勧めから、バイオリニストになることを目標としていて、ヨーロッパの音楽のミドルスクールに入学した。
寮に入り、音楽三昧の、バイオリン三昧の日々。
でも、本当は、バイオリンがあまり好きではないヨキは、3年間滞在する予定を1年で、諦めて帰ってきた。
本気でバイオリニストを目指す同級生とは、自分は明らかに違うと身にしみたのだ。
ただ、音楽は、好きで、特に歌が好きだった。
だから、帰国してからも、インターナショナルスクールの音楽科に編入した。
高校3年生の時に、今度は、アメリカの音楽大学のテストを受けた。
2つの有名な音楽大学にパスした。
ヨキは、この時の勝因は、やはりカードだと言う。
というのも、テストの出題範囲なども、カードに教えてもらった。
受けたら良い大学も、行くべき国もカードで決めたのだ。
最終、二つの大学のどちらかを選ぶのも、カードに聞いた。
そして、その音大の入学を決めてすぐ、運の良いことに、スカラシップを受けることが出来た。
ヨキは、アメリカのマサチューセッツ州にある音大の寮に入ることになった。
アメリカの寮は、サマーバケーションに入ると、一旦、出なくてはいけない。
寮が一旦クローズになるのだ。
アメリカに住んでる子たちは、実家に帰る。
でも、ヨキは、その間、ホテル住まいか、友だちの家に泊まったりして、なんとか寮のクローズ期間を過ごした。
もうすぐ、寮に戻れる日が近づいた時、
あの9.11の同時多発テロが起こり、アメリカは騒然となった。
ヨキの大学も、4ヶ月、休校となった。
そして、寮に戻れなくなった。
母親に、これを機会に、ルームシェアか一人暮らしを始める、と電話をした。
母親は、恐ろしいテロの起こったアメリカに、いて欲しくない、今すぐ、帰ってくるようにヨキに懇願した。
けれど、ヨキは、今から、アメリカで自分の夢を叶えるスタートラインに立つのに、志半ばで、帰りたくない、と反論した。
母親は、それを許さなかった。
だから、仕送りを切った。
そうすれば、すぐに帰ってくるしか無いと思ったからだ。
ところが、ヨキは、帰るつもりなんて、サラサラ無い。
逞しくも、割りの良いアルバイトを探して、住む家を探し、アメリカにそのまま滞在することを決めた。
母親が、手を離してくれたことで、より解放されて、ヨキの好きにしたのだ。
ヨキの選んだ、割りの良いアルバイトというのが、また、ぶっとんでいた。
ヨキは、とにかくカードが好きだ。それは、トランプも含めて。
スペードのエースを引いた日には、有頂天になる。
だから、ヨキは、カジノのディーラーという仕事もしたかった。
でも、カジノのディーラーになるには、国家資格が必要だ。
ポーカーやブラックジャックなどカードのルール、ルーレット、ベットのことなど、多岐にわたる知識が必要だ。
もちろんシャッフルなど、スキルも身につけなくてはいけない。
そこで、思いついたのが、その勉強と練習も兼ねて、違法賭博場でバイトをすること。
Kタウン、つまり、韓国人街は、ある意味治外法権的だった。
アメリカ人の白人に何か被害が及ばない限りは、警察も立ち入ってこない。
ヨキが、アルバイト先に選んだのは、Kタウン内の家族経営のビリヤード場だ。
表向きは、ビリヤードをするためのプールバー。
しかしながら、実際は、賭けビリヤードだ。
しかも、メインはそれではなく、その奥に別の部屋があり、そこが、本格的な違法賭博場だった。
その店を営む夫婦は、子どもがいなく、とにかく、ヨキを娘のように可愛がってくれた。
そこで、ヨキはまず、ビリヤードのハスラーとしてのスキルを磨いた。
店対客で賭けビリヤードをやり、店が勝てば、賭け金をいただく。
負ければ払い出すことになるから、絶対負けないように、スキルを磨かなくてはいけなかった。
ヨキは、器用なので、難なくそれもこなした。
本当に、才能に恵まれている。
そして、その奥の部屋の賭博場で、トランプのルールや、スプレッド、シャッフルなどのスキルを学び、ベットのことも働きながら覚えていった。
ヨキは、アルバイトをしながら実践の中で
学んだことを中心に、自主学習で、カジノのディーラーになるための国家試験を受けて、免許も取ったのだ。
店に来ている客は、ほとんどが、韓国人か、ベトナム人だった。
柄の悪い連中が出入りするが、基本、店の者に手を出すとかはないから、ヨキは、全く平気だったと言う。
とはいえ、賭けに負けた客が暴れたり、ケンカが始まることはしょっちゅうあった。
ピストルも持ってるので、撃ち合いになることも、しばしばあったと言う。
そんな修羅場、怖くなかったのか?と聞くと、
「撃ち合いが始まったら、隠れるカウンターがあったから、そこで身をひそめればいいだけだったよ。
自分がハッスルしているビリヤードテーブルから遠いところで、喧嘩してても、ほっとけばいいし、こっちが集中してるのに、うるさかったら、怒鳴ったら、意外におとなしくなったよ。」と、平然としている。
違法賭博場のルールとしては、警察沙汰になって、店に迷惑をかけないことが、絶対だった。
通報することも、されることも、そのKタウン内では無い。
警察がやってきて、店がクローズになれば、遊び場がなくなる。
それは、客も困るから、このルールは守られている。
ヨキは、この店の主人の知り合いの中国人が持っていたチァイナタウン内にある借家に、住んでいた。
とにかく、アルバイト先も、住んでる所も、普通は、日本人の若い女子が選ぶようなところでは無い。所謂、危ない所だ。
でも、ヨキにとっては、出会った人は、お客も含めていい人たちだった。
ちょっとヒヤッと思った出来事は、ヨキが、歯が痛くなった時のことだ。
歯医者に行きたい、と店の主人に頼むと、
「大丈夫、行かなくても、呼んであげる。」
と言って、1人の男を呼び出した。
おそらく、不法に医療行為をする専門家だ。
その男は、必要な医療機器を持ってきて、家で、処置してくれた。痛くは無くなった。
しかし、完全に治療が済んだわけではなかった。
簡単な口腔外科手術が必要だから、それは、ここでは出来ない。
明日、ある場所に来いと言われた。
その時に、治療代を持ってくるようにとも言われた。
いくら払える?と聞かれ、ヨキは、相場も分からないから、相手に任せると、1000ドルと言われた。
アメリカは、保険がないから、医療費は全額負担だ。
だから高いとはいえ、ヨキは、それが高いのか、相場なのかも分からなかったが、頷くしかなかった。
その日のうちに、店の主人から、電話がかかってきて、「治療費、いくら請求された?」と聞かれたので、答えると、
「明日、治療行く前に寄りなさい。代金は、払ってやるから」と言ってくれた。
翌日、治療に向かう前に、店によると、「これを渡せばいい。」と言って、ブラックチップを一枚手渡された。
ヨキは、治療が終わって、そのチップを男に渡すと、満足げな顔で受け取った。
その後、ヨキが、店の主人からも、男からも1000ドルを請求されることはなかった。
スパイものの映画のシーンで、出てきそうな話を、愉快そうにヨキは、音羽に話していた。
音羽は、そんなヨキの話を聞いて、
何度も、「えーっ、それって、ヤバいよね!」というセリフをヨキに吐いたが、
ヨキは、
「そうかなぁ?人に恵まれてたよ。ずっと。
わたしも、めちゃくちゃ楽しかったしね。」
「でも、お母さんが知ったら、卒倒する話だよね。」
「あっ、ママには内緒にしてたよ。詳しいことはね。
テロ後のアメリカには、ママ、来れないし、バレないから。
ママは、すぐ帰ってくると思ってたけど、わたしが帰らないから、流石に心配して、何回も電話はかかってきたけど、、、
住むとこも、バイト先にも恵まれて、ちゃんと暮らしていけてるよ。って言うと安心してた。
それに、それは、嘘じゃない。
どんなとこに住んで、どんなとこでバイトしてるかは、言う訳にはいかないけどね。ふふふふっ、、、」
可笑しそうに語るヨキの顔を見ながら、音羽も自分のことを思い出していた。
確かに、若い時は、大胆なことや無茶をしてても、それがそんなに大したこと無いと思ってたし、楽しかった。
今から思えば、危なっかしいことをしていたかもしれない。
けれど、レベルが違う無茶な話に、音羽は、さすがに呆れるしかなかった。
一度日本に帰ったものの、父親の仕事の都合で、幼い時から、オーストラリア、ハワイ、スイス、アメリカ、カナダ、、、と転々と移り住んだ。
またバケーションでも、色々な国を訪れるような一家で育った。
特に、母親が、アートに造詣が深く、イタリアやフランスが好きだったから、南ヨーロッパに、バカンスに出かけることが多かった。
父親は、いつも、幼いヨキに、旅の想い出として、何かをヨキにプレゼントしてくれた。
幼いから、忘れるかも知れないけれど、その国を訪れた記念の品があれば、大人になった時、その国に想いを馳せてくれるかも知れないと、願っていたのだ。
ヨーロッパのとある国に訪れた時、初めてルノルマンカードを買ってもらってから、ヨキは、カードの虜になって、集め続けている。
そんなヨキは、あらゆることをカードに聞いて、成長していった。
ヨキの人生は、本当に、面白い。
ヨキの四半世紀は、普通の日本人の平均的な女の子の10倍以上のエピソードが詰まっている。
まずは、初めて1人家を出て、暮らしたのは、11歳だと言う。
当時、母親の勧めから、バイオリニストになることを目標としていて、ヨーロッパの音楽のミドルスクールに入学した。
寮に入り、音楽三昧の、バイオリン三昧の日々。
でも、本当は、バイオリンがあまり好きではないヨキは、3年間滞在する予定を1年で、諦めて帰ってきた。
本気でバイオリニストを目指す同級生とは、自分は明らかに違うと身にしみたのだ。
ただ、音楽は、好きで、特に歌が好きだった。
だから、帰国してからも、インターナショナルスクールの音楽科に編入した。
高校3年生の時に、今度は、アメリカの音楽大学のテストを受けた。
2つの有名な音楽大学にパスした。
ヨキは、この時の勝因は、やはりカードだと言う。
というのも、テストの出題範囲なども、カードに教えてもらった。
受けたら良い大学も、行くべき国もカードで決めたのだ。
最終、二つの大学のどちらかを選ぶのも、カードに聞いた。
そして、その音大の入学を決めてすぐ、運の良いことに、スカラシップを受けることが出来た。
ヨキは、アメリカのマサチューセッツ州にある音大の寮に入ることになった。
アメリカの寮は、サマーバケーションに入ると、一旦、出なくてはいけない。
寮が一旦クローズになるのだ。
アメリカに住んでる子たちは、実家に帰る。
でも、ヨキは、その間、ホテル住まいか、友だちの家に泊まったりして、なんとか寮のクローズ期間を過ごした。
もうすぐ、寮に戻れる日が近づいた時、
あの9.11の同時多発テロが起こり、アメリカは騒然となった。
ヨキの大学も、4ヶ月、休校となった。
そして、寮に戻れなくなった。
母親に、これを機会に、ルームシェアか一人暮らしを始める、と電話をした。
母親は、恐ろしいテロの起こったアメリカに、いて欲しくない、今すぐ、帰ってくるようにヨキに懇願した。
けれど、ヨキは、今から、アメリカで自分の夢を叶えるスタートラインに立つのに、志半ばで、帰りたくない、と反論した。
母親は、それを許さなかった。
だから、仕送りを切った。
そうすれば、すぐに帰ってくるしか無いと思ったからだ。
ところが、ヨキは、帰るつもりなんて、サラサラ無い。
逞しくも、割りの良いアルバイトを探して、住む家を探し、アメリカにそのまま滞在することを決めた。
母親が、手を離してくれたことで、より解放されて、ヨキの好きにしたのだ。
ヨキの選んだ、割りの良いアルバイトというのが、また、ぶっとんでいた。
ヨキは、とにかくカードが好きだ。それは、トランプも含めて。
スペードのエースを引いた日には、有頂天になる。
だから、ヨキは、カジノのディーラーという仕事もしたかった。
でも、カジノのディーラーになるには、国家資格が必要だ。
ポーカーやブラックジャックなどカードのルール、ルーレット、ベットのことなど、多岐にわたる知識が必要だ。
もちろんシャッフルなど、スキルも身につけなくてはいけない。
そこで、思いついたのが、その勉強と練習も兼ねて、違法賭博場でバイトをすること。
Kタウン、つまり、韓国人街は、ある意味治外法権的だった。
アメリカ人の白人に何か被害が及ばない限りは、警察も立ち入ってこない。
ヨキが、アルバイト先に選んだのは、Kタウン内の家族経営のビリヤード場だ。
表向きは、ビリヤードをするためのプールバー。
しかしながら、実際は、賭けビリヤードだ。
しかも、メインはそれではなく、その奥に別の部屋があり、そこが、本格的な違法賭博場だった。
その店を営む夫婦は、子どもがいなく、とにかく、ヨキを娘のように可愛がってくれた。
そこで、ヨキはまず、ビリヤードのハスラーとしてのスキルを磨いた。
店対客で賭けビリヤードをやり、店が勝てば、賭け金をいただく。
負ければ払い出すことになるから、絶対負けないように、スキルを磨かなくてはいけなかった。
ヨキは、器用なので、難なくそれもこなした。
本当に、才能に恵まれている。
そして、その奥の部屋の賭博場で、トランプのルールや、スプレッド、シャッフルなどのスキルを学び、ベットのことも働きながら覚えていった。
ヨキは、アルバイトをしながら実践の中で
学んだことを中心に、自主学習で、カジノのディーラーになるための国家試験を受けて、免許も取ったのだ。
店に来ている客は、ほとんどが、韓国人か、ベトナム人だった。
柄の悪い連中が出入りするが、基本、店の者に手を出すとかはないから、ヨキは、全く平気だったと言う。
とはいえ、賭けに負けた客が暴れたり、ケンカが始まることはしょっちゅうあった。
ピストルも持ってるので、撃ち合いになることも、しばしばあったと言う。
そんな修羅場、怖くなかったのか?と聞くと、
「撃ち合いが始まったら、隠れるカウンターがあったから、そこで身をひそめればいいだけだったよ。
自分がハッスルしているビリヤードテーブルから遠いところで、喧嘩してても、ほっとけばいいし、こっちが集中してるのに、うるさかったら、怒鳴ったら、意外におとなしくなったよ。」と、平然としている。
違法賭博場のルールとしては、警察沙汰になって、店に迷惑をかけないことが、絶対だった。
通報することも、されることも、そのKタウン内では無い。
警察がやってきて、店がクローズになれば、遊び場がなくなる。
それは、客も困るから、このルールは守られている。
ヨキは、この店の主人の知り合いの中国人が持っていたチァイナタウン内にある借家に、住んでいた。
とにかく、アルバイト先も、住んでる所も、普通は、日本人の若い女子が選ぶようなところでは無い。所謂、危ない所だ。
でも、ヨキにとっては、出会った人は、お客も含めていい人たちだった。
ちょっとヒヤッと思った出来事は、ヨキが、歯が痛くなった時のことだ。
歯医者に行きたい、と店の主人に頼むと、
「大丈夫、行かなくても、呼んであげる。」
と言って、1人の男を呼び出した。
おそらく、不法に医療行為をする専門家だ。
その男は、必要な医療機器を持ってきて、家で、処置してくれた。痛くは無くなった。
しかし、完全に治療が済んだわけではなかった。
簡単な口腔外科手術が必要だから、それは、ここでは出来ない。
明日、ある場所に来いと言われた。
その時に、治療代を持ってくるようにとも言われた。
いくら払える?と聞かれ、ヨキは、相場も分からないから、相手に任せると、1000ドルと言われた。
アメリカは、保険がないから、医療費は全額負担だ。
だから高いとはいえ、ヨキは、それが高いのか、相場なのかも分からなかったが、頷くしかなかった。
その日のうちに、店の主人から、電話がかかってきて、「治療費、いくら請求された?」と聞かれたので、答えると、
「明日、治療行く前に寄りなさい。代金は、払ってやるから」と言ってくれた。
翌日、治療に向かう前に、店によると、「これを渡せばいい。」と言って、ブラックチップを一枚手渡された。
ヨキは、治療が終わって、そのチップを男に渡すと、満足げな顔で受け取った。
その後、ヨキが、店の主人からも、男からも1000ドルを請求されることはなかった。
スパイものの映画のシーンで、出てきそうな話を、愉快そうにヨキは、音羽に話していた。
音羽は、そんなヨキの話を聞いて、
何度も、「えーっ、それって、ヤバいよね!」というセリフをヨキに吐いたが、
ヨキは、
「そうかなぁ?人に恵まれてたよ。ずっと。
わたしも、めちゃくちゃ楽しかったしね。」
「でも、お母さんが知ったら、卒倒する話だよね。」
「あっ、ママには内緒にしてたよ。詳しいことはね。
テロ後のアメリカには、ママ、来れないし、バレないから。
ママは、すぐ帰ってくると思ってたけど、わたしが帰らないから、流石に心配して、何回も電話はかかってきたけど、、、
住むとこも、バイト先にも恵まれて、ちゃんと暮らしていけてるよ。って言うと安心してた。
それに、それは、嘘じゃない。
どんなとこに住んで、どんなとこでバイトしてるかは、言う訳にはいかないけどね。ふふふふっ、、、」
可笑しそうに語るヨキの顔を見ながら、音羽も自分のことを思い出していた。
確かに、若い時は、大胆なことや無茶をしてても、それがそんなに大したこと無いと思ってたし、楽しかった。
今から思えば、危なっかしいことをしていたかもしれない。
けれど、レベルが違う無茶な話に、音羽は、さすがに呆れるしかなかった。
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