幽霊の事知りたい?(恐怖度☆2オカルトラブコメディ
序章 小田急線の怪奇
時は人類を脅かすウィルスが発生する前だ。
僕は三十路前の独身一人暮らしのサラリーマン、もちろん彼女なんてものはいない。
休日は趣味のソロキャンプと廃墟巡り
こんな男に彼女なんてできるわけない。
十代の頃はかなりの悪ガキで他校との抗争、暴走行為、破壊行為を繰り返した。
いつしかヤンキーも絶滅危惧種になり
無縁仏になった僕である。
だけど聞いてくれ
オカルトマニア達との出会いがきっかけで僕の人生観がガラッと変わっていった。
まずはそのオカルト仲間たちの出会いを聞いてくれ。
イタコの血を継ぐ藍原
犬神家の中島
心霊研究部 部長のドク
守護霊ゼロの憑依体質のミコ
霊視が得意なアスカ
まずはきっかけとなった中島との出会いだ。
-小田急線-
ある日僕は仕事で新宿に来ていた。
仕事が終わったのは終電ギリギリ。
今日は何度も頭を下げ、営業活動をして
クタクタだ。
小田急線のホームは終電ともなると流石に人もまばらで今日は車両まるまる貸切状態だった。
車内に入り中を見渡す、人もいないので、ど真ん中に座り、スマホをいじる。
FBでは、同級生達が幸せな家庭を作り
楽しんでるタイムラインが上がっていた。
いつものように「いいね!」を押して
本当に羨ましいなぁと思う。
電車が新宿駅を出発しはじめる。
ボーっと窓の外の景色を眺めていると
仕事の疲れもあり、寝落ちしてしまった。
どれくらい眠ってしまっただろうか。。
(ガクブルガクブル
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