Fantaz Mate World-ファンタズメイト・ワールド-
■7 憑装形態ーノーマル・F《フォース》
使い終わった宝の地図をインベントリに戻し洞窟から出たフローズン。
その首には先ほど手に入れた装備アイテム〈憑装魔鏡〉が下げられていた。
「うーん。なんだろ、全然達成感がない」
手に入れたアイテムを掌に乗せてみて首を傾げるフローズン。全く達成感が得られず、不服だった。いや楽に手に入れたのは嬉しいけど、本当にこれで良いのかな?と勝手に頭を悩ませているのです。そんなこと深く考えなくてもいいのにね。
「でもこのアイテムってかなり難しいよね」
ぱっと効果を見てみた初見のフローズンでさえわかる。このアイテムはどう考えたって使いづらい。武器を装備できないと言うことはそれだけ無防備な状態なのだ。だから今フローズンの腰にはさっきまで差していた剣が外されている。如何にも頼りなかった。
「それに戦闘形態ってどんなのかもわかんないのに……本当に戦えるのかな?」
腕組みまでして悩んでしまうフローズン。
だけどそんなフローズンは不運なことにモンスターと出会ってしまった。しかもそれはさっきまで楽勝だったスライムでした。
プニュ!
「あっスライムだ」
さっき見つけた個体とは何ら変わらない愛くるしい姿をしたスライムがそこに現れました。
ゼリー質でぷるるんとしている姿で無害っぽいのですが、実際はちゃんと襲ってきます。
「よーし!」
フローズンはさっきとおんなじように剣を構えようとしますがその手には剣はありません。当然です。強制的に外されているのですから。
「しまった!うわぁ」
スライムが体当たりをしました。
フローズンは少しよろけて転んでしまいます。
「痛た……もう、どうやって戦えばいいの!」
フローズンは困り果てます。
すると首から下げていたペンダントこと、〈憑装魔鏡〉が優しく輝きます。
「な、なに!?」
困惑してあわあわするフローズン。
ペンダントの魔鏡はそんなフローズンの顔を映しました。
「な、なに!?光が!」
光を吸収した鏡。そこから放射状に放たれたのは溜め込んだ光の粒子でした。
フローズンの体を優しくて暖かな光が包み込むと、まるで衣のように纏います。
「服が変わって……えっ!?」
その手には剣が握られていました。
氷の結晶の姿をした鍔。そこから伸びる刀身は綺麗な鋼色をしています。
さらには着ていた服も何処となく動きやすい軽装に変化します。まるで流行りの魔法少女のコスプレです。ちょっとカッコつけているのも特徴でした。
「どうなってるのこれ!?」
混乱して頭を抱えるフローズン。しかしスライムはそれでも襲ってきます。そこまで攻撃力は高くないのですがまだ防御力が高くないのでフローズンは攻撃を食らってしまいます。
「あわわ!って痛くない」
しかし今度はさっきみたいなダメージは受けませんでした。それどころか痛みもないのです。
首を90度捻るフローズン。飛びかかって体当たりをしてくるスライム。そんなスライム目掛けて今度は剣を振り下ろしました。
スルッと剣はスライムの芯を捉えるとたった一振りで倒してしまいました。
「あ、あれれ?」
さっぱりわかっていないフローズン。実はフローズンの手に入れたこのアイテム使いこなせればかなり強いアイテムだったのです。流石はお宝。これがこのゲームの醍醐味のダンジョンとお宝システムでした。だけど当の本人はと言うとーー
「どうなってるのこれ?」
さっぱり理解出来ていませんでした。
その首には先ほど手に入れた装備アイテム〈憑装魔鏡〉が下げられていた。
「うーん。なんだろ、全然達成感がない」
手に入れたアイテムを掌に乗せてみて首を傾げるフローズン。全く達成感が得られず、不服だった。いや楽に手に入れたのは嬉しいけど、本当にこれで良いのかな?と勝手に頭を悩ませているのです。そんなこと深く考えなくてもいいのにね。
「でもこのアイテムってかなり難しいよね」
ぱっと効果を見てみた初見のフローズンでさえわかる。このアイテムはどう考えたって使いづらい。武器を装備できないと言うことはそれだけ無防備な状態なのだ。だから今フローズンの腰にはさっきまで差していた剣が外されている。如何にも頼りなかった。
「それに戦闘形態ってどんなのかもわかんないのに……本当に戦えるのかな?」
腕組みまでして悩んでしまうフローズン。
だけどそんなフローズンは不運なことにモンスターと出会ってしまった。しかもそれはさっきまで楽勝だったスライムでした。
プニュ!
「あっスライムだ」
さっき見つけた個体とは何ら変わらない愛くるしい姿をしたスライムがそこに現れました。
ゼリー質でぷるるんとしている姿で無害っぽいのですが、実際はちゃんと襲ってきます。
「よーし!」
フローズンはさっきとおんなじように剣を構えようとしますがその手には剣はありません。当然です。強制的に外されているのですから。
「しまった!うわぁ」
スライムが体当たりをしました。
フローズンは少しよろけて転んでしまいます。
「痛た……もう、どうやって戦えばいいの!」
フローズンは困り果てます。
すると首から下げていたペンダントこと、〈憑装魔鏡〉が優しく輝きます。
「な、なに!?」
困惑してあわあわするフローズン。
ペンダントの魔鏡はそんなフローズンの顔を映しました。
「な、なに!?光が!」
光を吸収した鏡。そこから放射状に放たれたのは溜め込んだ光の粒子でした。
フローズンの体を優しくて暖かな光が包み込むと、まるで衣のように纏います。
「服が変わって……えっ!?」
その手には剣が握られていました。
氷の結晶の姿をした鍔。そこから伸びる刀身は綺麗な鋼色をしています。
さらには着ていた服も何処となく動きやすい軽装に変化します。まるで流行りの魔法少女のコスプレです。ちょっとカッコつけているのも特徴でした。
「どうなってるのこれ!?」
混乱して頭を抱えるフローズン。しかしスライムはそれでも襲ってきます。そこまで攻撃力は高くないのですがまだ防御力が高くないのでフローズンは攻撃を食らってしまいます。
「あわわ!って痛くない」
しかし今度はさっきみたいなダメージは受けませんでした。それどころか痛みもないのです。
首を90度捻るフローズン。飛びかかって体当たりをしてくるスライム。そんなスライム目掛けて今度は剣を振り下ろしました。
スルッと剣はスライムの芯を捉えるとたった一振りで倒してしまいました。
「あ、あれれ?」
さっぱりわかっていないフローズン。実はフローズンの手に入れたこのアイテム使いこなせればかなり強いアイテムだったのです。流石はお宝。これがこのゲームの醍醐味のダンジョンとお宝システムでした。だけど当の本人はと言うとーー
「どうなってるのこれ?」
さっぱり理解出来ていませんでした。
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