Fantaz Mate World-ファンタズメイト・ワールド-
■6 憑装魔鏡《クリアミルージュ》
水晶の中に入ってしまったフローズン。
そこは辺り一面が鏡のように透明で、光なんてないはずなのに水晶の表面には自分の姿が映るのでした。
「ここどこ?もしかして水晶の中なのかな」
フローズンはそんな状況にも拘らず、冷静でいられました。理由は特にありません。ただこの状況を何かのイベントだと思ったのです。そしてそれは紛れもなく正しい事実なのでした。
「あれ?」
フローズンは水晶の中を少し歩いてみました。と言ってもそんなに広い空間は取られてていないので、すぐに反対側に辿り着けてしまいます。
だけど水晶のちょうど中央部分。そこが妙に出っ張った造りになっていました。コレは何かの台座でしょうか?すべすべした四角い長方形の台があります。
「コレなんだろ」
フローズンは手をかざしてみました。
すると台座が淡く輝きます。白と青。二つを混ぜ合わせたような氷を連想させてくれる色合いです。
「な、なに!?」
急なことに混乱するフローズン。それはむしろ困惑に近く、パソコンの変なボタンを押してしまった時のような挙動と反応を示します。
首をぶんぶん振って、口をぱくぱくさせます。そんな金魚みたいな反応のフローズンでしたが、台座から何かが出てくるところを見逃しはしませんでした。
「うわぁ!?」
台座から飛び出したのは台座が放つ色合いと同じ色味をしたアイテム。
氷の結晶のような綺麗な形をしていて、その中央部にはフローズンの顔を映し出すように大きな鏡がついていました。
ですがその全体的な大きさは掌に収まる程で、首からかけられる作りになっています。明らかに自然物ではありませんでした。
「コレって……もしかして宝?」
フローズンは首を傾げます。確かに綺麗ですが、本当にコレが宝なのでしょうか?不審に思うフローズンですが一旦手を伸ばして氷の結晶の形をしたアイテムに触れると、目の前にはアイテムの取得情報とその名前がポップアウトします。
「〈憑装魔鏡〉?」
何となくカッコいい感じのネーミングに心打たれたフローズン。
さらに下にはその説明が簡単に書かれていました。
〈憑装魔鏡〉
レア度:X
効果:所持している者の姿を鏡で映し取り、特殊な戦闘形態を与える。またその際武器を装備していない場合でなければならない。
てな感じだ。このX表記はよくわからないし、この効果の説明欄も私にはさっぱりだった。
だけどそんな良い感じのアイテムを手に入れた私は早速装備をしてみる。すると急に周囲を取り囲む水晶がピキッ!と亀裂が生じた。
「えっ?」
その瞬間、完全に水晶が砕け散った。
破片が飛び散る。私は咄嗟に顔を覆ったけど、飛び散った欠片は一切私に傷を負わすことなく消滅した。
そして次の瞬間には、私は水晶から弾き出されていた。全く不思議だ光景に、何とも呆れてしまうのでした。だけどその手にはさっき手に入れたアイテムが残されているのです。
そこは辺り一面が鏡のように透明で、光なんてないはずなのに水晶の表面には自分の姿が映るのでした。
「ここどこ?もしかして水晶の中なのかな」
フローズンはそんな状況にも拘らず、冷静でいられました。理由は特にありません。ただこの状況を何かのイベントだと思ったのです。そしてそれは紛れもなく正しい事実なのでした。
「あれ?」
フローズンは水晶の中を少し歩いてみました。と言ってもそんなに広い空間は取られてていないので、すぐに反対側に辿り着けてしまいます。
だけど水晶のちょうど中央部分。そこが妙に出っ張った造りになっていました。コレは何かの台座でしょうか?すべすべした四角い長方形の台があります。
「コレなんだろ」
フローズンは手をかざしてみました。
すると台座が淡く輝きます。白と青。二つを混ぜ合わせたような氷を連想させてくれる色合いです。
「な、なに!?」
急なことに混乱するフローズン。それはむしろ困惑に近く、パソコンの変なボタンを押してしまった時のような挙動と反応を示します。
首をぶんぶん振って、口をぱくぱくさせます。そんな金魚みたいな反応のフローズンでしたが、台座から何かが出てくるところを見逃しはしませんでした。
「うわぁ!?」
台座から飛び出したのは台座が放つ色合いと同じ色味をしたアイテム。
氷の結晶のような綺麗な形をしていて、その中央部にはフローズンの顔を映し出すように大きな鏡がついていました。
ですがその全体的な大きさは掌に収まる程で、首からかけられる作りになっています。明らかに自然物ではありませんでした。
「コレって……もしかして宝?」
フローズンは首を傾げます。確かに綺麗ですが、本当にコレが宝なのでしょうか?不審に思うフローズンですが一旦手を伸ばして氷の結晶の形をしたアイテムに触れると、目の前にはアイテムの取得情報とその名前がポップアウトします。
「〈憑装魔鏡〉?」
何となくカッコいい感じのネーミングに心打たれたフローズン。
さらに下にはその説明が簡単に書かれていました。
〈憑装魔鏡〉
レア度:X
効果:所持している者の姿を鏡で映し取り、特殊な戦闘形態を与える。またその際武器を装備していない場合でなければならない。
てな感じだ。このX表記はよくわからないし、この効果の説明欄も私にはさっぱりだった。
だけどそんな良い感じのアイテムを手に入れた私は早速装備をしてみる。すると急に周囲を取り囲む水晶がピキッ!と亀裂が生じた。
「えっ?」
その瞬間、完全に水晶が砕け散った。
破片が飛び散る。私は咄嗟に顔を覆ったけど、飛び散った欠片は一切私に傷を負わすことなく消滅した。
そして次の瞬間には、私は水晶から弾き出されていた。全く不思議だ光景に、何とも呆れてしまうのでした。だけどその手にはさっき手に入れたアイテムが残されているのです。
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